カテゴリ:第四章 4-421 ~ 480 話
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~~~ ~~~ ~~~ スペック-3戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル、も、申し訳けありません・・・。」 ????総帥 「バカ者っっっっ! ( イスから立ち上がり、キジュロに水平打ちを見舞うっ! ) バシっ ===ズゴっ 横の壁に弾き飛ばされ、へばり付いた壁からフロアにスルスルとスベリ落ちるキジュロ。 なぜうかつな行動を取ったっ! 先日、あの娘が現れて告知したのを、やつらも聞いておるっ! 娘を奪い取れぬどころ か、今我らの行動を明かしてはならぬのだっ! 人知れずスペック要員を増やしている今、あのゆうすけという小僧に知られるのは組織 にとってマイナスっ! やつらも動き出すであろう今となっては、早くスペック-3の増産をしなければ、我ら の目的は果たせんっ!」 セルフィー 「やつらも知った以上探し出す動きは必然。 なれば、やつらに探させる手伝いをやらせ ればいいだけのこと。」 ????総帥 「セルフィー、貴様もだっ! なぜ美術館を襲ったっ! やつらはお前を我らと仲間だと思っている。 それだけにあ のゆうすけには何かかんぐる資料になるだろうがっ!」 セルフィー 「ふん、只の美術鑑賞だ。金がないやつは入るなと言われ、少し強引だっただけだ。 それにさっきから、ゆうすけなる小僧を恐れる発言が多いように見受けるが・・・。」 ????総帥 「・・・貴様は知らんからな。 こういち一派は、只の[力]でねじ伏せるだけが能ではない。 そのゆうすけの知恵が また曲者。 かなり頭が切れる・・・。 手伝いか・・・、やつらにも一役やらせるのも一興だな・・・。 だが、あの娘の言葉だけでは到底到達できん。 しかし、我らにはこれがある・・・。」 顔が良く見えない総帥。 おもむろにデスク後ろ、その壁の絵画を取り外し、頑丈そうでと ても大きな金庫を露出させる。 その金庫の暗証番号を入力すると、 ピ、ピピピ、ピピピ ピー ガシャン 扉が開いた。 その中には、60cm 程の厚みで 1.5m2 ほどの大きさで、各辺が割れて出来た台形のような 石の板が置いてあった。 それを取り出す総帥。 ????総帥 「ここに書かれた文字を解読させた。この中味を知る者はこのおれしかおらん。 [[ 蛮族震撼の剣 ]] これを手にし、人類を我が物にするのだっ!」 セルフィー 「くだらん・・・。 そんな剣一つで世界が手に入るなら、なぜ今の時代までそれが活用 されなかったのだ? 答えは簡単、そんなモノ、存在しねぇからだよ。」 ????総帥 「何とでもほざけ。 だがこれは割れた一部分・・・。 他の部分も読んでみたいが・・・ 幸い、ここにある石版の部分で一つの意味が通っている。 逆に言えば、他の部分がどうあれ、この部分はこのおれ様しか知らぬこと。 ここの部 分で十分だ。」 セルフィー 「その他の部分を知るためにあの小娘を・・・? か・・・。」 ????総帥 「その通り。 過日、告知された部分にそこが含まれているようだしな。 だが、その有りかがわからぬ今、あの娘に口を割らせる必要がある。」 セルフィー 「まっ、おれとは目指すところが違うから、あの小娘見つけ出すのは手伝ってやるが、 その何とかの剣 なんてのはどうでもいい。」 ????総帥 「まぁよかろう。 早いとこ ここにあの娘を連れてこい。」 セルフィー 「そうムチャ言うな。 お前のところのスナーグも大掛かりに探してんだろ? あの シュナイケルが無駄だと言っていたそうだがな。 こういちの弱点として使うんじゃねぇのか・・・・、つまらん。 おいっ! そこのキジュロ、貴様もそこに寝っ転がってないで、とっとと探す部隊 に合流してこいっ!」 スペック-3戦闘員 キジュロ 「ん、ん・・・、き、貴様・・・俺様に命令するな・・・。」 ようやく起き上がるキジュロ。 ????総帥 「探せっ! なんとしてもあの娘を探し出せっ!」 ~~~ ~~~ ~~~ [神霊巫女]利江 「ねぇ、なぜあんなに多くの人達に、それも戦闘員の組織にも伝えなくてはならなか ったの・・・?」 シュナイケル 「そぉねぇ~、それは [黒青の炎] の在り処が分らないからなんじゃねぇのかな。 多くの人に伝えて、興味持った連中に探させるの手伝ってもらって・・・ってな。」 [神霊巫女]利江 「それって・・・危険もはらんでいるじゃない・・・。 滅ぼさんとする輩(やから)が誰なのかも分らないのに・・・。 もしその本人が あの場に居て、聞かれてたらどうするの?」 シュナイケル 「そ、それは・・・」 ???? 「利江殿、それはわらわから説明する。」 扉の入り口に立ち、壁に手を付き、利江を見つめていた人物、それは・・・ [神霊巫女]利江 「チュウランさん。。。」 [竹林総元帥]チュウラン/????(改め) 「シュナイケルの言う通り、その在り処、我らにも分らぬのだ。」 なんと、利江がつかまった? 捕らえられた? その場所とは、大竹林寺。 その中の一室 に居たのだった。 [神霊巫女]利江 「分らないんですか・・・。」 [竹林総元帥]チュウラン 「利江殿、大役ご苦労であった。」 [神霊巫女]利江 「チュウランさん、固い話は抜きと言ったのは、チュウランさんの方ですよ?」 [竹林総元帥]チュウラン 「すまぬ、そうであった。」 シュナイケル 「でさぁ~、なんで大勢に・・・。」 [竹林総元帥]チュウラン 「うむ、過日おやじ殿が倒された時の事。 あの日、あれだけの激闘が、それも巨大な[力]がぶつかったあの日、ここ大竹林寺の 代々伝わる[開かずの間]を覆う一部の岩壁が崩れていたのだ。 中には岩板を加工し て作った岩の板が立ててあり、それが崩落と同時に倒れ、幾つかに割れてしまっていた。 皆の者にそれを継ぎはぎで修復させ復旧を試みたが・・・・ 一部の岩がそっくり姿を消していて・・・。 一部読み取ることが出来なかった。 そこに何が刻まれていたかは全くをもって不明・・・。」 シュナイケル 「おぃおぃ、そりゃまじ~んじゃねぇの? 紛失なんて・・・。 あの文字の中身はやば過ぎる事が書いてあったってあんた・・・」 [竹林総元帥]チュウラン 「その通りだ。 だが、その剣を探し使えし者は我らが黄龍道の一派、【全能の神々】と呼ばれし者が手 にした時。 他の者ではただの[剣]に過ぎぬ。 多くの者にそれを見つけさせ、その一派の手に落ちぬようにせねばならぬ。 【全能の神々】の一派には。」 [神霊巫女]利江 「私のセリフで、『まもなくの刻、この地を滅ぼさんとする輩(やから)が現れ…』という のは・・・」 [竹林総元帥]チュウラン 「【全能の神々】の一派、おやじ殿と・・・、黄龍道と似た能力を持った一派の事。 その一派が・・・来る。これを探しにこの地球に向かっておると連絡があったゆえ・・・」 [神霊巫女]利江 「なんですってっ! シュナイケル 「くっ・・・、初めて聞いた・・・。 そんなやつらがここに来るってのか・・・。 ボ、ボクちゃんは、こういちやその他の連中との戦いっぶりは耳にしている・・・。 恐ろしく化け物同士の戦いだったと・・・。 そんなのが・・・また・・・。」 [神霊巫女]利江 「あの戦いが再び・・・。」 ( 悲しそうな顔でぎゅっと拳を握る利江 ) [竹林総元帥]チュウラン 「我らは・・・いや、やつらは自分達のことを【全能の神々】と呼んでいる。」 シュナイケル 「 ・・・・ 」 [神霊巫女]利江 「つまり、その一派の人が 『黒青の炎を燃やさせてはならぬ。』に関わる主って事? その[剣]を手にするとっていう・・・。」 シュナイケル 「 『この地のみならず、他の惑星もろとも、太陽系そのものを消滅せしめん…』 って ことかよ。」 [竹林総元帥]チュウラン 「その通り。 その昔、この地に来た先祖が、その[剣]を忘れていったようだ。 どこに忘れたかも分らんようで、手当たり次第に各惑星を探し回っていたらしい・・・。 この太陽系では、立ち寄ったのはこの地球のみ、それでここに向かうと。」 [神霊巫女]利江 「それが・・・、その連絡が、チュウランさんに代が変わったあとでよかった・・・。 もしそれが、先代の黄龍道元帥の時代だったらと思うと・・・。」 [竹林総元帥]チュウラン 「うむ、このめぐり合わせ、[吉]の方向に動き出しておる。 ここまではな・・・。 なんとしてもそれは阻止しなくてはならぬ。」 シュナイケル 「でさぁ~、 『四つの冠する者よ、古(いにしえ)よりの掟に従い立ち上がれ。』 ってのは・・・?」 [竹林総元帥]チュウラン 「その昔、我が先祖に使えてこの地に出向いた、シュナイケル、今はお前達のことだっ!」 ~~~ ~~~ ~~~ -つづく- (おかわりっす!) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月08日 16時10分23秒
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