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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2013年12月24日
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シュナイケル
  「なんだ、しゃべれるじゃんかよ。
   だが無理無理・・・・、やめときなって・・・・くっ!」
             VVV ズバっ☆ VVV
                      台風サッ  ズボっ

 [黒マント男]が、シュナイケルが脚を伸ばして座っていた太い枝にパンチを浴びせたっ!
         VVV ズバっ☆ VVV
                    バッサーン (枝が落ちた)
 続いて姿を見せた枝に、[気砲]を打ち放った[黄色マント男]っ!
      ==ズボーーン
         VVV ズバっ☆ VVV
                       VVV ズバっ☆ VVV

[緑マント男]
  「フン!」

 さらに、移動した枝に向かって[炎砲]を打ち放つ[緑マント男]
                        炎==ぶぉぉぉぉ
                      VVV ズバっ☆ VVV
      VVV ズバっ☆ VVV
 と、そのまた移動した先に、[黒マント男]の蹴りが飛ぶっ!
   VVV ズバっ☆ VVV
                      台風サッ  ズゴっ
 さしものシュナイケルも、回避場所を空中へと変えた。 浮遊術を用いて上空にたたずむ。

シュナイケル
  「無茶しやがるなぁ・・・・見ろよ、[緑君]が撒き散らしたお陰で、辺りは炎火の海炎
   だぞ !? 」

 シュナイケルが言うように、[緑マント男]の撃ち放った[炎砲]は、辺りの木々に引火
 し、見る見ると赤く燃え広がり始めていた。 炎炎 炎炎炎 
                        炎炎   炎炎 
 逃げ惑う武道団員達。 そこへ、

 『ハイっ ハイっ』
             『おりゃおりゃっ!』
   バシっ ズコ  ボコボコ
                ズコ、ズコ、 バシっ

 この二人が追い討ちを掛けるように、次々と武道団員達を倒していた。

チョウ・ギョッキ
  「へっ、ちょろいぜっ!」
テイ・チョンミン
  「お茶のこさいさい~♪」

全拳武道団 東北の荒熊 大木竜平
  「野郎~っ!」

 ギョッキを見つけ、一直線に駆け出す大木っ!

テイ・チョンミン
  「ギョッキ、異人 来たっ!」
チョウ・ギョッキ
  「おぅ、今度は決着をつけてやるっ!」

 身近な武道団員はチョンミンに任せ、ギョッキも大木目掛けて走りだしたっ!

全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「貴様らーーっ!」

 ゲルヴァンツもギョッキ、チョンミンに気づき、穂先をこちらに向けてきたっ!
 走り出すゲルヴァンツ、だが・・・、

  『奈落穴っ!』  ズボっっっっ  ┐┐┐┐  ┌┌┌┌

全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「うぉぉぉぉっ・・・」

 突然、山の斜面が太い通路のように穴が開き、両側の土手面からどんどんと土砂が
 流れ落ちていく。
 その足元の土が無くなり、直下に落ちていくゲルヴァンツ!

[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「へへ、久しぶりに思いっきり行くぜっ!」

 斜面から顔を出した杜 土俊(と どしゅん)、再び地面に潜っていった。
 そして・・・、

      荒波ザバーーーン

 猪苗代湖 の湖面から、バケツで水を撒くように次々と燃え上がる木々に向かって水
 の塊が飛来するっ!

[水軍長](とう すいじゅ)
  「少し距離があるか・・・。」

 次々と現れる伝説の戦士達っ!

[赤マント男]
  「なにやつっ!」

 だが、その姿が彼らからは見えなかった。

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「私がお手伝いしよう。」

 湖畔にほど近いところに居た[水軍長](とう すいじゅ)よりも、燃え
 盛る炎のそばに立つ西艶 凌紀(さいえん りょうき)、

   『 フンっ 』
                   ジャバジャバジャバ。。。





 力を込めると同時にその湖の湖面が突然隆起し、逆回しの映像のような滝の如く水が移
 動を始めたっ!

        ザッバァーーーン

 そして燃え盛る赤い炎を次々と鎮火させていったのだった。

[水軍長](とう すいじゅ)
  「な、なんとっ !? 」

 水使いのさしもの[水軍長](とう すいじゅ)もぶったまげたっ!

[水軍長](とう すいじゅ)
  「わ、我ら以外にも遊水術を使うものが !?
          そ、それにこの距離を・・・は、運べるとは・・・・。」

 辺りは再び暗くなり、もくもくと巻き上げていた黒煙も徐々に引いていき、空を覆う煙の
 隙間から月明かりが差し込み始めた。

[黒マント男]
  ( ほぅ、やつらが来るとは・・・。 )

 伝説の軍長達の登場に、一人小声でつぶやく[黒マント男]。

[黄色マント男]
  「何が・・・」

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「面白い連中だ。 シュナイケル、貴様の一味か?」
シュナイケル
  「さぁ~ね。」

 その時、どこからともなく叫び声がこだましたっ!


     『[水軍長]シャーク、[土軍長]俊、下がれ!』


 突如、命令口調の声が飛ぶっ!

シュナイケル
  「彼らの親分肌のご登場ってか?」
[黄色マント男]
  「親分肌・・・?」

 空軍兵に乗って現れたチーランとスウラン。 急降下で山に近づき、飛び降りて空中で数
 回身を翻し、地面にクルっと舞い降りて片ひざで着地した。
                   スタっ彡
                           スタっ彡


 スクっと立ち上がり、

[近衛軍長]チーラン
  「いかにも。 各軍長達の上に立ち、指揮する者。[近衛軍長]チーラン。」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「同じく、[近衛軍長 補佐]スウラン。」

全拳武道団 東北の荒熊 大木竜平
  「こ、この女共は !? 」

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「一度見た顔だ。
   近衛軍・・・近衛軍が指揮する者・・・?」

 土の中から這い上がってきたゲルヴァンツ、

全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「こ、このおれ様をコケにしやがってっ!」

[赤マント男]
  「こいつらの親分ってのがこいつらなのか・・・? 過日、[ブラック]の気砲で
   確か消し去ったハズなのに・・・。」
     ( ちょっと驚いた顔付きで・・・ )
[黒マント男]
  「俺様の[気砲]でもくたばらんとはな。」
     ( しらじらしい黒マント男 )

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「 ・・・・ 」

チョウ・ギョッキ
  「なんだよ、おれらの出番はもう終わりか?」
テイ・チョンミン
  「上級異人が相手 無理。 それの方がいい・・・。」

 立ち止まって彼女ら二人を見るギョッキとチョンミン。
 ゲルヴァンツと大木も同様だった。

全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「こ、この女共が、変な技を使う連中の親分だと・・・?」
全拳武道団 東北の荒熊 大木竜平
  「すると、こいつらはこういちの一派じゃねぇってことか・・・?」

陳西家 西流伝承者 西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「私もその[変な連中]とやらに、含まれているのだろうか・・・?」

シュナイケル
  「なんだかにぎやかになってきたねぇ。」


全拳武道団 東北の荒熊 大木竜平
  「しかし、なんでこんなことになりやがるんだ・・・・。」

シュナイケル
  「このお嬢さん達は、何しに来たかしらないけど、ボクちゃんを捕まえる話の続き
   はどうなってるのかな?」

 [赤マント男]、[黄色マント男]、[緑マント男]達が、団長の顔を伺う。

全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「確かに、何か役者が揃ってきたようだな。 だが、今日はどうあってもシュナイ
   ケル、貴様を捕まえてくれよう。 邪魔する者は容赦せんっ! 行けっ!」

 [赤マント男]、[黄色マント男]、[緑マント男]、そして[黒マント男]が一斉
 にシュナイケル目掛けて走り出した。
 
 と同時に杜 土俊(と どしゅん)を呼ぶチーラン。  その呼びかけに直ぐ後ろに現
 れた杜 土俊(とどしゅん)。 片ひざで頭を下げていた。

[近衛軍長]チーラン
  「なぜお前達がここにおる?」








                                 -つづく-




第4-442話 福ノ島の怪 -06 へ
 (あんのやろう)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月08日 16時18分33秒
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