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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2014年02月10日
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[黒マント男]
  「過日、このゲルヴァンツの攻撃を先程見せた[水の盾]で防いでいたが、あんな
   モンじゃこのおれ様の攻撃は防げないと思うぜ。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「丁重な御指摘痛み入る。 その警告、心に刻む前に確かめねばなるまい。」

[黒マント男]
  「なら、しっかりと・・・     確かめるんだなっ!」

 素早く西艶 凌紀に近づき、拳を振り上げたっ!

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「く、・・・は、速いっ!」
                     シュワっ  スパーーン☆

 水の盾はそのままに、西艶 凌紀(さいえん りょうき)の手が勢い良く弾かれたっ!
 驚く西艶 凌紀を他所に、黒マント男は左の裏拳を続けてお見舞いしていたっ!
             シュワっ  スパーーン☆
 慌てて左手からも[水の盾]を出現させて防御するも、こちらも同様に手だけが弾かれてし
 まうっ!
 その瞬間、西艶 凌紀は今のものよりも遥かに大きい[水の盾]を出現させ、黒マント男の
 体ごと、遠くに跳ね除けたのであった!
                 ジュワっ!   ドン彡

    彡サッ   身を翻(ひるがえ)して着地する[黒マント男]


  ~
    ~

 ビニール袋を破り捨て、中味をゴソゴソとあさるこの三人の姿が。

チョウ・ギョッキ
  「こいつら、まじガラクタばかり集めてやがった・・・。」
[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「なんだよこりゃ、缶空とプラスチック製品、
                  それに錆びたキーホルダーばかり・・・。」
テイ・チョンミン
  「この月明かりなら、みんな反射して光るモノばかりだ。」
[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「[神霊巫女]利江殿の告知後のこの行動。」
チョウ・ギョッキ
  「間違いねぇな。」


  ~
    ~

全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「ブラック様はお心が広い。 女、覚悟せーーーっ!」

 ゲルヴァンツは、なぎなたを頭上でクルクルと回しながら、スウランに素早く近づい
 たっ! そして斜め上から気合の一振りっ!

全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「どりゃーーっ!」
             ビューーーン

 スウランは、刃先の軌道を確かめながら、素早く振り下ろされるのとは逆側に回避する。
               きらきらスパっきらきら
 そこにあった立ち木が一太刀で斜めに切断されたっ!

全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「こいつ、避けやがった・・・」 (驚いた表情で・・・)
スウラン
  「いつまでも、御ママごと 付き合ってられないあるっ!」

 そして横から、

チーラン
  「ハーーイっ!」
            ==ズコーーン★
 強烈な蹴りを喰らうゲルヴァンツ!
 もんどり打って飛ばされ、斜面にそって転がる。 手にしていたなぎなたは空中に飛ば
 され、それを、
   チンきらきら   スパっスパっスパっ!
 腰から剣を抜いたスウラン、素早い剣さばきで[柄]の部分を次々と切り刻み、なぎな
 たの[刃]の部分が ズシン と地面に突き刺さった。
          チン    カラン~ カランカラン コロコロ。。。

 漆塗りのような黒い柄の部分が、あちこちに散乱した。
 もっそりと起き上がるゲルヴァンツ、

全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「こしゃくなぁっっっ!」


  ~
    ~

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  ( こ、この男っ !! )

 [水防御]の盾を通過して手を弾かれた様を受け、驚く西艶 凌紀。

[黒マント男]
  「何を驚いている。 このおれ様の攻撃は防げないと言っておいたはずだ。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「こ、これで・・・あの和恵という女性(ひと)に続いて・・・。
   こう簡単に突き抜かれることは今までに一度も・・・。 それがここに来て立て続け
   に二人に通じなくなるとは・・・。
                   やはりこの地、来た意味がある・・・。
   『他にもこのくらいなら出来てしまう者がおりましてよ。』 この言葉の信憑性が今
   まさに。
        この男もまた・・・・。」

[黒マント男]
  「何一人でぶつぶつと。 念仏唱えてまた水の何かでも出現させるのか~?」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「確かに。 この程度ではあなたには通じぬようだ。 だが舐めて掛かった訳ではない。
   こう簡単に破られるモノではなかったのだが・・・。
                   もう少し、あなたの力を試させて頂こう。」

[黒マント男]
  「余裕こいてる相手じゃないってこと、思い知らせてやろうか・・・?」

 二人がお互いをやや厳しい視線で目線を合わせ、先程よりはレベルを上げた交戦を予感さ
 せる。 だが、その時っ!

[黒マント男]
  「 !! 」

 黒マント男が斜面やや上に視線を移した! そしてこの男も・・・

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「ん?」

 二人の視線の先は、斜面に立ち並ぶ木々の幹から太い根が地面に入り込む普通の景色・・・。


  ~
    ~

 もっそりと起き上がるゲルヴァンツ、

全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「こしゃくなぁっっっ!」

 チーラン目掛けて怒り心頭の形相で走り出すゲルヴァンツ! そしてチーランもまた視
 線を送り続けて構えた! スウランも同様に構えをとり、真剣モードに突入っ!

全拳武道団 [東北支部] 支部長 ゲルヴァンツ
  「おりゃーーーっ!」

 ゲルヴァンツが左の片腕を伸ばし、ラリアットのような一撃っ!
 屈んで避けたチーラン、続け様 体を倒しながら左足を軸に右足でゲルヴァンツの膝の裏
 側を蹴り込むチーランっ!
 『ハイっ』   ズゴっ
            『うぐ・・・』
 力が抜け、膝を折りながら地面に崩れるゲルヴァンツ。 彡ドサ
 そこへ、スウランの左足を軸にしたままの連続蹴りが飛ぶっ!
    バシバシバシバシバシっ!
 続けて今度はちょっとステップし、右足を軸に左の回し蹴りが炸裂っ!
 『ハーーイっ!』
             ズゴーン★   『げほっ・・・』
 続けて、ゲルヴァンツの反撃を許さぬチーランの連続蹴りっ!
 『ハイハイ、ハイハイ、タァーー!』
       バシバシ、バシバシ、ズゴーン★
                     『う、くっ、う、う、ごほ・・・』
 そしてさらにチーランが仕掛けにいこうとしたその時だった!

チーラン
  『きゃーーっ』

 突然、チーランの体が飛ばされたっ! 続いて、

スウラン
  『ごふっ・・・』

 突然、お腹を抱えて痛み出すスウラン、そして 『きゃーーっ』
 チーラン同様に突如飛ばされたっ!

 そしてなんと屈み込んで血反吐を吐いていたゲルヴァンツさえも、
 『うぐっ、 げほっ、 うぉぉぉぉ・・・・』
             ズゴ、ズゴ、 ==ズゴーーーン彡

 数発殴られた後、蹴り飛ばされたように体が宙を舞い、太い幹にぶち当たり地べたに転がったっ!


  ~
    ~

 同じようなことがこちらでもっ!

チョウ・ギョッキ
  「ぐわっ・・・」    彡バタン
テイ・チョンミン
  「げほっ・・・」        彡バタン

 突然飛ばされて倒れるギョッキ、そしてお腹を抱えて倒れるチョンミン。

[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「なにっ!  うぐっ・・・」
                      彡バタン







                                 -つづく-




第4-445話 福ノ島の怪 -09 へ
 (言葉、話せる・・・?)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2023年06月28日 23時36分21秒
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