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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2014年02月24日
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西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「そうか。 関係者には違いないのか・・・。
   あの方は恐らく伝承者であろう。 凄いお方だ。」

チーラン
  ( ・・・・ )

スウラン
  ( ・・・・ )

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「だが、キミは凍らせる[術]も持ち合わせているようだ・・・。 私の知る限り
   では[陳南家]には、そのような[術]は持ち合わせていないと思う。
   キミは・・・。」
ナンちゃん
  「おいらは[頑丈拳]のナンちゃんだよ。
              なんかね、指差したら凍っちゃった・・・ ^ ^;;; 」

 タロが口をとがらせ、目線を別の上の方を見てとぼけていた。
                       その会話を聞いていたチーラン、

チーラン
  ( 今は・・・素性を明かさない・・・のだな、ナンちゃん・・・。 )

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「そ、それって・・・[陳南家]ではなく・・・
                  あ、この先、今はやめておこう・・・。」

ナンちゃん
  「西艶さんって、物知りなんだね。。。
   正直言うとね、さっきは凍ってしまったけど、いつも出来る訳ではないの・・・。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「あ、いや・・・、そ、そうなのか。」  ( ちょっと焦る )

ナンちゃん
  「んと、話し戻すね。
   西艶さんはあの見えないスペックに気が付いてたよね。
                          これからも戦えますか?」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「あ、あぁ、あのような異質の[気]であれば見えずとも気配は判るが。」
チーラン
  「やつら、何が目的・・・?」
ナンちゃん
  「なぜここに現れたのか・・・ってことが気になるね。

   そうか、ここにきた時に感じたスペックの[気]、全拳武道団 のものはゲルヴァ
   ンツと大木で、他のは見えないやつらのだったみたい。
   おいら達が来る前から居たんだから、『こちらから飛び込んだ』なのかもしれない
   けど。」

チーラン
  「先にここに居た。 なら、もっと早くから 全拳武道団 とかち合っていてもおかし
   くない。」
ナンちゃん
  「でもぶつかっていなかった。」
スウラン
  「でも今日は ここに居るやつら 全滅する気で いうてたある。」
ナンちゃん
  「うん、なのに全滅にせずに帰っていったよね。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「つまり、本当はやつらは繋がっていて、今日は戦った姿を見せたかった
                                 とか・・・?」
ナンちゃん
  「おいらはちょっぴりそう思った。 どちらもスペック、出所は一緒だもの。
   今日のメンバーで、あの[透明の化け物]がスペック-1と判るのはおいらだけ
   だと思う。 それに気づいたこちらのことを、やつらは知らない・・・。」

チーラン
  「われらに芝居を打ったのか・・・。」
ナンちゃん
  「断言は出来ないけどね。
   ゆうすけに報告して、同様の事件、現象が他の地でもないか調べてもらおう。
   ここにしか生息していないとすると、生産工場、基地はここにあるってことにも
   なるよ。

   おっ、チーラン、伝令出しておいた人物が到着したみたい。。。」

チーラン
  「ん・・・?」

 スウランは上空を見上げた。

スウラン
  「どこ・・・?」 ( キョロキョロと探すも・・・まだ見当たらない )

 程なくして、タロが顔を上げ、上空を気にし始めた。 そして、
 チーラン達の後方に片ひざを付いて待機していた[空軍兵]2名のうち、一名が、

[空軍兵]
  「[近衛軍長]殿、ウルフ殿、到着にございます。」
チーラン
  「うむ。」

 みんなで上空を見つめた。
 すると、南東方向より一羽の鳥がこちらに向かって飛来しているのが確認出来た。
 それがグングンと近づいてくる。 もの凄いスピードだっ!

 そしてみんなの居る上空の真上を通過するっ!  シュパーーーーーー<<<
 通り過ぎた大きな鳥が、また米粒程の大きさになろうかというとき、
                               スタっ彡
 片ひざで身軽に着地した一人のこの男、

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「[近衛軍長]チーラン殿、[近衛軍長 補佐]スウラン殿、長らく御無沙汰致し
   ておりました。[月光軍長]曹 富夜、只今はせ参じましてございます。」

[近衛軍長 補佐]スウラン
  「ウルフ、久しい~♪」

[近衛軍長]チーラン
  「バカ、久しくない・・・。 大少林寺ではわれに向かって戦いを挑んでおったで
   はないか。」
[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「は、はい。 そうでしたが、お名前をこうお呼びするのが大変久しく・・・。
   その節は御無礼を・・・。」
[近衛軍長]チーラン
  「気にしておらん。 このような立場では久しい、表を上げよ。
    ( ゆっくりと顔を上げる )

   ウルフ、変わらぬな。 元気そうでなにより。
   ん・・・? どうした、その目の横の切り傷は・・・。」

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「はい、これは総本山での一戦の時に刻まれたもので。」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「ゆうすけが立てた策。 あの時にか。」
[近衛軍長]チーラン
  「相手が悪い。 命が無事なだけ良かったということ。
                        あまり無茶をするでないぞ。」
[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「ありがたきお言葉。」

[近衛軍長]チーラン
  「さてウルフ、ここにお主を呼んだのはだな、・・・・


  ~
    ~

 話を聞き終えたウルフ、

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「かしこまりました。では。」

 片手を上げて[空軍兵]を呼ぶ。 そして飛来した[空軍兵]に飛び乗り、再び空の
 点となって消えていったのであった。

スウラン
  「ウルフでも ちょっと無理 ちがうか?」
チーラン
  「我らの中では適任は[月光軍]しかおらぬ。
   出来ることを自分達でやる。これしかあるまい。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「口を挟んで申し訳ないが・・・・あの空を飛ぶ者も、あなた方の指揮下の者なの
   か?」
スウラン
  「そうある。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「水を扱う者もいたようだが、彼らは何者・・・?
                      そしてあなた方は一体・・・。」
チーラン
  「今は触れぬな。 後で判るであろう。
   お主にもまだ秘密がありそうだし、 互いに同じだ。」
スウラン
  「チーラン、彼には軍長ちがう。 言葉遣いが・・・」
チーラン
  「あ、す、すまぬ・・・。 あぃゃ・・・ごめん、そうだった・・・。」

ナンチャン
  「いいよ、ウルフ君にはおいらも協力するよ。 スウラン、ゆうすけには二人から
   報告しておいて。」
スウラン
  「うん、分った。」
チーラン
  「いいのか? ナンちゃん・・・。」
ナンチャン
  「みんなで手分けしないと、あっちこっちにレーダー張り巡らさなきゃならない今、
   手が足りないでしょ? それに・・・見えない相手じゃ・・・。」
スウラン
  「凄いっ♪ チーランの策にナンちゃんも賛同なんて。。。」
チーラン
  「助かる・・・。」
ナンちゃん
  「あいつら、何考えてるか分らない分、ちょっと要注意だもの。
   西艶さんはこれからどうするの・・・?」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「うむ、ヒカリ物も気になるが、まだ動きようがない程情報に欠けている。
   なればナンちゃんが言うように、今はあの[謎の透明生物]に私も一枚加わりた
   いと思うが。」
ナンちゃん
  「じゃ、行動は一緒だね。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「そうさせてもらう。」
チーラン
  「では我らは一端ゆうすけの所へ。」
ナンちゃん
  「お願い。。。」
チーラン
  「あ、そういえば武道団のやつら。 ガラクタばかり集めていた・・・。」
ナンちゃん
  「そっか、ありがとう。」

 話し終えると、後ろに控えていた[空軍兵]に手を上げて合図した。
 すると立ち上がった[空軍兵]は手を広げ、隠された羽根を出して二人を乗せて上空
 へと消えていったのだった。

 それを見送った二人と一匹。

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「な、なんというか、この地に来て以来 不思議な出会いだらけとなっている・・・。」
ナンちゃん
  「それだけ、今は重要なことが動き出しているってことだよね。
   西艶さんは、
     『探せ。 四つの冠の者と共に創世の覇者を導け。
      ならぬ。 黒青の炎を燃やさせてはならぬ。』

   と聞かされているんだってね。 ゆうすけから聞いた。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「左様、そう耳にして以来、私の行動の目的がそれに基づく動きになっているが。」
ナンちゃん
  「四つの缶って、コーヒーの缶、お茶の缶、ジュースの缶、ビールの缶ってこと?」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「あはは ^ ^; その『缶』でないよ。」
ナンちゃん
  「うん、それジョーク。 ごめん。突っ込む人が居ないときに言うもんじゃないみ
   たい (^ ^;;;
   じぁさ、あなたの使う[水]、セルフィーの使う[風]・・・みたいな感じの4つ
   なの・・・?」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「セルフィーとは誰のことか分らぬが、もしキミの言う[風]を扱う者であるならば、
   近い・・・と思う。 ただ、その対象ブツの4つ・・・ではなく・・・・」

ナンちゃん
  「ではなく・・・・」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「あ、ぃゃ、まだ私の推測なので・・・もう少しハッキリとしてからそこの話はする
   としようか。」
ナンちゃん
  「そっか。。。
   それと、この地に来て、『陳南家に関わることに出会えるであろう』 ってのはそ
   うなったの?」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「うむ、少なくともその言葉を伝えて意味が分る人達には出会うことが出来た。
   そして恐らく・・・、あの和恵さんが[陳南家]の伝承者そのものであると確信し
   た。」
ナンちゃん
  「化け物だからね、あの人・・・。 なんでそう思う訳・・・?」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「彼女の持つ[力]の、その一端に触れることが出来た。
   その[力]、まさに想像する[陳南家]のそれ以上に感じたが故。」

ナンちゃん
  「じゃ、その『陳南家に関わることに出会える』って部分は当たったってこと
   だね。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「そう思っている。」
ナンちゃん
  「その[陳南家]って人に出会う意味ってなんなんだろう・・・。
                       逢ったと思える今となっては。」







                                 -つづく-




第4-449話 福ノ島の怪 -13 へ
 (なんかちょっと違うけど)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月08日 16時34分31秒
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