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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2014年02月28日
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ナンちゃん
  「じゃ、その『陳南家に関わることに出会える』って部分は当たったってことだね。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「そう思っている。」

ナンちゃん
  「その[陳南家]って人に出会う意味ってなんなんだろう・・・。
   逢ったと思える今となっては。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「『四つの冠』の部分に関わると思っている。」

ナンちゃん
  「西艶さんの敵になっちゃうの? それともそうじゃないの?」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「『四つの冠の者と共に創世の覇者を導け。』  共に・・・ということは、少なくとも
   [敵]を指す言葉とは思えぬ。」

ナンちゃん
  「西艶さんの想像する4つなら・・・か。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「うむ、私はその4つと考えているのだが・・・。 し、しかしキミはかなり突っ込んで
   話を聞いてくるんだね。 きみも[陳南家]に関わる人に関わる人だから、お話はして
   いるが・・・。」

ナンちゃん
  「そうだね、関わっているよ。
               だって和恵ってお姉さん、おいらの実の姉ちゃんだもん♪」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「な、なんだって !!  す、するとキミは・・・・っ!」

ナンちゃん
  「あの姉ちゃんは化け物。 で、おいらは[頑丈拳]のナンちゃん~♪  (^_-)-☆ 」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「そ、そうか、それであの黒マントの攻撃にも耐えてしまっていたのか。
   あの和恵さんと同じ血を引くから・・・。
           す、すると凍らせることが出来るって・・・?」

ナンちゃん
  「いつもは無理って言ったじゃない。。。」
 
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「い、ぃゃ しかし・・・・ん~、なんだか頭がこんがらがってきてしまって・・・。」


ナンちゃん
  「後で整理しようよ、今はいい。
            ね、また回りに来始めたよ、見えない生き物達が・・・」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「なにっ !! 」

ナンちゃん
  「おいら達を・・・って感じじゃないや、まだ全然遠いしね。」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「動きだしたってことか。」
ナンちゃん
  「うん。 西艶さん、姿隠せる?」
西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「ここは湖、水が豊富にあるから。」
ナンちゃん
  「おけ、じゃやつらの様子を伺うことにしようか。 タロ、おいで。。。」


 タロは立ち上がると、ナンちゃんの回りでクルクル走りながら飛び跳ねたりした。


西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「では後ほど。」

 西艶 凌紀(さいえん りょうき)も身の回りに細かいミスト状の霧を発生させ、それの
 消滅と共に自らの姿もその場から消した。

 ナンちゃんが歩き出すのと同時にタロも横に従い移動を開始する。
 そして山林に近くなるとタロはナンちゃんの背中に飛びついた。 するとナンちゃんとタロ
 の姿が高速移動したと見え、忽然と姿が見えなくなったのであった。


~~~
   ~~~
      ~~~


ゆうすけ
  「うはっ、また別の新手が現れたのか・・・。 第四のグループ・・・ってことに。」

 華夢 ON の店内、いつものようにカウンター席の椅子の向きを変え、背もたれに抱きつくよう
 に座り、足をぶらぶら とさせながら話すゆうすけ。

リツコ
  「ちょっと、いよいよ手が回らなくなってきたわ。」
ゆうすけ
  「見たまんまならね。」
とくさん
  「といいますと?  はいどうぞ。。。」

 チーランとスウランに軽食食パンコーヒーを差し出すとくさん。

スウラン
  「わぁ~ぃ、ありがとう とくさん♪」
チーラン
  「お腹ペコペコ・・・、グッドタイミング~☆」
とくさん
  「もう慣れっこですから。  あらあら、そんなに慌てて食べると・・・」

チーラン
  「ごほっごほっ・・・」
とくさん
  「ほら、、、、言わんこっちゃない・・・。」

ゆうすけ
  「見たまんまなら第四の勢力となる。 けど、ナンちゃんも恐らく何かを感じたから、チーラ
   ン達に、もしかしたら芝居かも・・・というニュアンスを伝えたんじゃないかな。
   その状況でおれが武道団の団長なら、もう少し相手の[力]を探る目的でマント男達に遣
   らせてみるもの。 新顔でしょ? いくら透明だって言ったって、少しでも相手を知りた
   いから。

   それに、ナンちゃんや椿さん達よりも早くあの地に居たのに、町で騒ぎ起こしている武道団
   と面識が無いなんて・・・。 どこかでぶつかっていたっておかしくないと思うよ。
   全く同じじゃないとしても、要はスペックなんだろ・・・? ナンちゃん曰く。
   これだけ揃えば疑いの目はいくつも向くって。。。」

リツコ
  「なるほどね・・・。」
スウラン
  「#※%、△≡&・・・・」
とくさん
  「口の中が空になってからお話なさいな・・・。」

スウラン
  「ふがはぐ・・・んー、( ゴクン ) んと、チーランが、[月光軍]を・・・(ゴクン)、
   ウルフの軍を、武道団[本部]と、[透明な生き物]の双方に監視する指示出したある。」

ゆうすけ
  「おっ、彼等が今こっちに来ているのか。。。」
チーラン
  「来ていたどころではない。 おバカな俊の性で我らがその軍の指揮にある立場だとバレて
   しまったのだ・・・。 シャークと大まで来ておったし・・・。」
ゆうすけ
  「シャークは分るが・・・大って人は・・・?」
スウラン
  「大 空飛(だい こうひ)。 新しく[空軍長]に着任した。 スウランと同級生ある。
   空の毒クモ と銘もらったと言ってたある。」

ゆうすけ
  「なぜ彼らが?」
チーラン
  「チュウランの命令だろう。 我らを心配しての。 だが余計だ。 先程返した。」
ゆうすけ
  「チーランとスウランの素性もバレてしまったのか・・・。 だが、シュナイケルと行動
   を共に。なら一つの疑問はこれで解けたよ。 ギョッキとチョンミンまで一緒なら硬い
   結論だな。」

 チーランとスウランが同時にゆうすけを見た。

ゆうすけ
  「利江ちゃんの居場所はね。 二人の答えと一緒さ。」
リツコ
  「ってことは。。。」

ゆうすけ
  「あぁ、利江ちゃんの笑顔も大きなヒントさ。 つまり、放っといても心配ないってこと。
   服装を見ただろ? 着替えてたよね。
   問題は、チュウランが、チーラン、スウランにも口止めしているってことだ。
   他の団体に居場所を悟られるのを嫌っての事だと思う。」
スウラン
  「あ、神霊巫女の衣装だった!」
チーラン
  「そういわれれば・・・。 自然過ぎて気が付かなかった。
   だがたとえ分っても、簡単には入れない・・・。」

ゆうすけ
  「と思いたいが・・・・、ザウバー率いるスペック連中も、ギョッキ、チョンミンらだって
   入っていったでしょ。 姉さんやこういちにしたって・・・。」
チーラン
  「ま、まぁ・・・な。」
ゆうすけ
  「あらゆる可能性を考えて、身内とはいえ口止めをしているのさ。 分ってあげなきゃね。」

スウラン
  「でも、うちの軍見て どこの誰 分る者、 そうはいないある・・・。」

ゆうすけ
  「だが、異人の話、強い女二人・・・なんて知っているのがスペックの軍に、それも上層部
   に居るってことは、一緒に進入した者かもしれない可能性がある。 その生き残りだとし
   たら、一目見ただけで繋がりが分ってしまうよ。
   その[土軍長]の行動はまずかったな・・・。」
チーラン
  「あのバカ俊め・・・。」

ゆうすけ
  「それより移動の足を手にしたのなら好都合、スウランにお願いがあるんだけど。」
スウラン
  「なに・・・?」
ゆうすけ
  「大少林寺の館長様の所に行って、調べてもらいたいことが二つあるんだ。」
スウラン
  「ゆうすけの頼み スウラン がんばる 気くばる 介の字張る♪」
ゆうすけ
  「なんかちょっと違うけど・・・ ^ ^;

   んとね、その二つとは・・・」


  ~
    ~

スウラン
  「お易い御用~☆
   でもなんでその二つあるか?」

ゆうすけ
  「あぁ、かなり紐解けてきたよ、利江ちゃんの残した言葉の意味が。
   全く分らないのがその二つ。」

   一つは光物の正体。 その容姿が分らないこと。
   二つ目は [四つの冠] の部分。 一つがどぅ~もしっくりこないんだ・・・。 
   紐解く鍵は、黄龍道が残した言葉だったのさ。」
スウラン
  「オヤジ殿が・・・?」
ゆうすけ
  「あぁ、その言葉の中に
    『陳東家 は稲妻を扱える者の集まり』 というのがあった。 ここがちょっと引っかか
   っててさ・・・。」

チーラン
  「なぜ[四つの冠]が、その稲妻扱うのと・・・・?」
リツコ
  「なるほどね、そっか。。。」

スウラン
  「リツコずる~いっ! 一人分ったなんて・・・。」
ゆうすけ
  「それの裏が取れれば、かなりの線で紐解けたことになる。 おれの想像通りなら・・・。」

スウラン
  「スウラン、わからないけど行って来るある・・・。」
ゆうすけ
  「そうしょげるな。 まだ答えが合っているかは分らないのだから、スウランの報告が
   鍵だよ。」

スウラン
  「そっか、よぉ~し、スウラン がんばる 気くばる やんバルくいなっ!」

リツコ
  「さっきと変わったわよ・・・ ^ ^||| 」
スウラン
  「そんなことないある・・・。  じゃ、行って来るあるよ~☆」
ゆうすけ
  「頼んだぞ。」
チーラン
  「気をつけてな。」
リツコ
  「いってらっしゃい。」

とくさん
  「空飛ぶお供の方にも、おにぎり用意してありますからお持ちなさいな。」

スウラン
  「とくさん、ありがとう~♪」


 風呂敷に包んだ握り飯を持って、ドアを飛び出していくスウラン。


チーラン
  「やつ一人で大丈夫か・・・?」
ゆうすけ
  「行き先は大少林寺、チーラン共々勝手知ったる。。。だから、大丈夫さ。
   館長様の手元の資料に、関係した記述があればいいのだけど・・・」

 その時、
       携帯電話 ピポ パポ ピポ ピポ~♪

ゆうすけ
  『はい、ゆうすけ。
               なんだ親父かよ・・・。    で、・・・
   うん、  ・・・うん    ・・・うん、分った調べてみる。 ありがとう。』

チーラン
  「例の件か・・・?」
ゆうすけ
  「あぁ。 次は新潟県に行かなきゃ・・・。 チーラン、リツコさん、行きましょう。」
チーラン
  「おっ、またまた出番~♪」
リツコ
  「ここを空けてしまって・・・いいの?」
ゆうすけ
  「今S.F.F(Special Fighting Forces )は本件に付きっ切りと伝えてあるから、
   大方大丈夫ですよ。」

リツコ
  「では姉さんにはメール入れておきます。」


  ~
    ~








                                  -つづく-




第4-450話 福ノ島の怪 -14 へ
 (ひこべぇ、静かにっ!)





  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年12月25日 14時08分05秒
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