カテゴリ:第四章 4-421 ~ 480 話
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~ ~ ~ ????総帥 「なんだとっ! 水使いに土の中に潜るやつだとっ!」 [赤マント男] 「はい、それに鳥人間とも思える空飛ぶ者まで・・・」 ????総帥 「そいつらとシュナイケルがツルんでいたと申すか。 ほぅ~、面白い報告だ。」 [黒マント男] ( ・・・・ ) [緑マント男] 「さらに、[透明な生物]が集団で現れましてございます。」 ????総帥 「その[透明な生き物]ならニース博士より報告を受けておる。 透明になる DNA 、まだ未完成だが、高額で買うという組織が現れたと。 その組織の 一団であろう。」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「その生き物、我ら東北支部長、側近の5名にも攻撃を仕掛けてまいりました。」 ????総帥 「仕方があるまい、うちの商品同士が知らずにぶつかることもある。 やつらに全拳武道団の素性を明かす訳にもいくまい。 なにしろ莫大な現金を提示してきおったのだ。 よほどの組織とみる。 我が社の上お得意様なのだから。」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「では、彼等とはぶつかることがあっても止むを得ないと判断してよろしいのですね。」 ????総帥 「構わぬ・・・と言いたいが、こちらの戦力の痛手も、先方の当社商品の無能さをさらけ出す のも我が社にはマイナスだ。 そこをうまく立ち回るのだ。 こちらの目的とかち合わないのであればな。」 全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ 「かしこまりました。」 ????総帥 「さてスナーグよ。 次の行動を指示する。 長旅となるぞ・・・。」 ~~~ ~~~ ~~~ こちら、民宿に待機していた椿と武藤の元に、ゆうすけから[透明な生物]の報告が入った。 椿 勇姿 「なんだって !! 姿の見えない生物が !? ・・・・うん、 ・・・・うん、 うん・・・・うん、 分った、十分気をつける・・・。」 ピっ 武藤大介 「なんですと、そりゃ・・・」 椿 勇姿 「猪苗代湖にて、全拳武道団の団長が現れた際に、ナンちゃん、チーラン達、それに全拳武道 団員も姿の見えぬ生物に襲われたそうだ。 その後、大きく争うこと無く立ち去ったらしい・・・。」 武藤大介 「姿が・・・見えない・・・。 対応がなんも出来んですたい。 どう注意したらよいのかも・・・。 にしても戦わないのなら、何しにきたのやら・・・。」 椿 勇姿 「遭遇したナンちゃんの談話では、能力はスペック-1と同等と・・・。」 武藤大介 「うげぇ~~~っ! ス、スペックっ !! そ、それでは、ただ遣られるのを待つだけってことですばい・・・。」 椿 勇姿 「うむ、先方の大将格の言葉で、武道団員他その場にいた者達の全滅を目的で不意打ちを食ら わしたようだが、引き連れてきた戦力では不十分と判断して引き上げたらしい。」 魚沼 貴子 「なによそれ・・・。 見えない化け物なんて・・・・。 もぉ~、次から次へと・・・この町、どうなっちゃってるのかしら・・・。」 椿 勇姿 「貴子さん、この地にその透明な生き物、何かそれを知った上で昔からの言い伝えや、最近の 出来事や事件で思い当たる節などはないだろうか?」 魚沼 貴子 「ここ最近のは、あの全拳武道団の連中の悪さくらいしか・・・。 別に、飼っている鶏が何者かに襲われたとか、牛や馬が襲われて・・・なんて話、聞かない わね。言い伝え・・・らしき話も全然ピンとこない感じだけど・・・。 ちょっと待っててね、 母さ~ん!」 ~ ~ ~ 民宿の女将 「・・・言い伝えとか・・・トンと心当たりはありませんね・・・。」 椿 勇姿 「昔からこの地に生息して・・・とか、悪さをしてきたって事でもなさそうか・・・。」 武藤大介 「すると、ここ最近にこの辺りに身を置き始めた・・・ということですかの?」 椿 勇姿 「まぁ断言はできないが、そのような推測は成り立つかもしれん。 今、ゆうすけ君たちは新潟県に向かったと報告があった。 親父さんの調べで、透明な彼らが犯人ならつじつまが合うそれらしき事件が起きたと。 それを調べに向かったとのことだ。」 武藤大介 「今度は新潟ですか・・・。 他の場所にも居るとしたら・・・」 椿 勇姿 「そんな姿のまま悪事をされたら・・・止めようがない・・・。」 魚沼 貴子 「全拳武道団よりも、始末が悪いってことね。 ねぇ・・・、それよりナンちゃんの帰りが遅いくない・・・?」 ~ ~ ~ そのころ、ナンちゃんと西艶 凌紀は、姿の見えない連中の行動を遠巻きに追っていたのだった。 ナンちゃん 「タロ、分るかい? あっちとあっち、それにこっちの方にさっきの生き物の[気]があるだろ?」 タロ ( Cooo…。 ) ( ナンちゃんの目を見つめ、小声で応えるタロ ) ナンちゃん 「よし、偉いぞ。 このまま後を追うからね。 幸い、みな同じ方向に移動しているようだし。 3500匹位 移動している。 向かう先には・・・ 西艶さんは大丈夫かなぁ・・・。」 ~ その生物、全く姿が見えないためか、堂々と一般道の歩道や道の脇を歩く速度で数匹ずつの塊で 行動していた。時折、道端の民家に鎖で繋がれている飼い犬に吼えられている一幕も。 犬 『グゥル~~、ワンワンっ!』 飼い主 「ひこべぇ、静かにっ!」 飼い主に注意を受けるも、自分にはその異常な雰囲気は分っている犬(ひこべえ)、少しおとな しくするも、再び吠え出したりしていた。 歩道の無い道路では、道を走るバイクのミラーが突如何かにブツかったように角度が変わった。 バチっ★ バイク乗り 「あんや・・・、なんだべさ・・・ こっちゃさ向いたさよ・・・。」 運転していたおじさんが走るバイクを止めて、ミラーの向きを正す光景も見られた。 ~ ナンちゃん 「タロ、7つの集団が同じ方向に向かっているね。 その先に・・・、んと・・・ 凄い数が集まっている・・・。 分るかい?」 タロ 『Cooo…』 ( 首をかしげるタロ ) ナンちゃん 「そっか・・・。 かなり遠いから、分らなくてもしょげることはないさ。 そこに先回りするよ♪ 付いておいで~♪ (^ ^ 」 そう言うと、透明生物が進む街道を遠巻きに走り出すナンちゃん。 その後方を駆け出すタロ。 雑林、林、森の中など、その通るルートは道無き道であった・・・。 ~~~ ~~~ ~~~ 『いつもJR東大日本を御利用頂き、誠に有難う子ございます。この電車、まもなく新潟駅に 到着致します。 お手回り品、お忘れ物ございませんように・・・・』 リツコ 「新潟駅に着きますよ。 ゆうすけ君、起きて。」 移動する新幹線の中、リツコの膝枕で鼻ちょうちんを膨らませ、完全に熟睡していたゆうすけ、 リツコに起こされていた。 チーラン 「寝てる時は子供なんだけど・・・。」 ゆうすけ 「着いたのか・・・。 さっき寝たばかりなのに・・・。」 チーラン 「弁当食べてすぐ寝てた。 たっぷりと睡眠時間とってたぞ。」 ゆうすけ 「そ、そうなのか・・・。 んじゃレブ睡眠の時間から外れて起きたんだ。」 リツコ 「何? そのなんとか睡眠って・・・。」 ゆうすけ 「寝起きの良い時間振りってこと。 約一時間半ごとの周期で起きると目覚めがいいのさ。 3時間、4時間半、6時間、7時間半・・・とさ。 ここの寝起きから外れると、寝覚めが悪い、だからまだ眠いよぉ~~って感じ。」 リツコ 「ふぅ~ん。。。 そうなんだ。」 ゆうすけ 「つまり、乗車時間がおよそ一時間半、弁当食べたから、その時間だけ足りなかったってこと かな。」 チーラン 「弁当食べて、寝て、、、、文句言うな。」 ゆうすけ 「はい、はい。 さっ、降りるぞ。 ここから2つ乗り継いでいくからね。」 リツコ 「えっと、信越線、弥彦線ね。」 ゆうすけ 「うん。」 チーラン 「あぁ、かったるい・・・。 一発で『はい』って現地到着がいい・・・。」 ゆうすけ 「んじゃ、空の便で先回りしててもいいよ。 地図これね。」 チーラン 「おっ、ありがてぇ。。。」 ゆうすけ 「交通費も浮くし、チーランも笑顔なら、一石二鳥ってことさ。」 チーラン 「んと・・・燕・・・の警察署 向かうのな?」 ゆうすけ 「そっ、迷うなよ。」 チーラン 「うちの[空軍兵]を舐めるな。 ちゃんと行ける!」 ゆうすけ 「わりわり。。。 じゃ、後でな。」 チーラン 「任せろ。」 チーランはゆうすけ達と別れ、一人駅ロータリーの隅に身を移し、片手を上げて[空軍兵]を 呼びつけた。 そして人目の無いことを確認して、[空軍兵]に跨り、空へと舞い上がってい った。 ~ ~ ~ 信越線は12駅、およそ50分揺られて到着した駅から、乗り換えてそこから3駅というルート。 チーランと合流までは約一時間半という旅路。 ゆられる電車の中で、 リツコ 「これから向かう場所では何が起きてたの?」 -つづく- (さっ、千恵、走って!) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月08日 16時38分12秒
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