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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2014年09月22日
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 ここ 二十八房 では、棒術を会得するいわば道場となっている。 隅の方では棒術の基本の型
 を教えている。 その隣では、小さなサンドバックのような袋を高さを変えていくつも吊るし
 てあり、それに向かって順次打ち込む姿も。

 別の隅では、重りに見立てた20~30cm角に切られた石を、水が流れる水路に置き、それを棒先
 を使い端から端まで引きずる筋トレらしきことをやっている。 手前の広場では、修行僧が対
 じしてお互いに打ち込んでは防御してを繰り返していた。

二十八房長
  「まだまだぁっ 打ち込みが足りないっ! もっと素早くっ!」

 いつもの房長の激が飛ぶ。

 『うーーりゃ!』     カンカンカンカン びゅー

二十八房長
  「違うっ、相手がこう避けたら、次の攻めはこうだっ」

 『とりゃーー!』 カンカンカンカン
                     ビュン、ビュン カンカンカン バシっ★

二十八房長
  「こうやるんだっ!」

 その時、修業僧達が中央に注目している後ろにて、壁に立てかけてあった棒をそっと掴んだ
 手が。 続いて隙を見て突然、奇声を上げて乱入し、二十八房長めがけてジャンプ一番っ!
 打ち込みに行ったっ!

スウラン
  「ハィーーーーっ!

二十八房長
  「うむっ!」
         カーーン カンカンカン
スウラン
  「ハイっ ハイっ ハイっ」
                        カンカンカンカン
二十八房長
  「そりゃっ」
              カンカンカンカン カーーーン

二十八房長
  「なんと、お主はスウラン師範代っ!、よくぞ戻ってまいられましたな。」

 棒を腰横に納め、

スウラン
  「御無沙汰しておりました。 スウラン、只今戻りました。」

 さっ・・・

 とここで腰を落とし、頭上で棒を横にして支える動きをした二十八房長。

 ・・・・

二十八房長
  「 ん・・・!? 今日は師範代、お一人か・・・?」
スウラン
  「(クス。。。) はい、スウラン 独り。」

二十八房長
  「そ、そうか・・・、いつもはここで不意打ちを喰らっておったのでな・・・・。」
スウラン
  「房長様~、型で受けてはいけない。 [気配]を感じて防御するよろし。。。」

二十八房長
  「うむ、まぁそうとも言うがの・・・。
   しかしスウラン、ちょいとばかり腕を上げたようじゃの。 修業怠り無く、誠に結構。」
スウラン
  「はい。」

二十八房長
  「丁度よい、わしに代わってこの修業僧達をもんでやってくれぬか。」
スウラン
  「喜んで。 いくあるよー」

  『ハイっ ハイっ ハイっ』
                        カンカンカンカン


~~~
   ~~~
      ~~~


 夕食の後・・・館長室では、

館長
  「うむ、創世の覇者、白い光に黄色の炎。 燃やし、輝かせよ・・・とな。」

スウラン
  「はい、それに四つの冠する者と。」

館長
  「今一度 [歴代館長録] を読み返してみる必要があるの・・・。 わしの記憶にはそれに
   触れた記述に見覚えはない・・・。

   しかし、太陽系ごと滅亡するとは穏やかではないのぉ・・・。 過日の戦いですらまだ記
   憶に新しい。 あれですらこの世の終わりを感じたばかり。

   陳南家 南流伝承者殿、大変な時代になり申した。 お一人でそれを背負うと申しておい
   でなのかの?」

スウラン
  「こういちはまだ何も・・・。 ゆうすけ 作戦練る準備の資料欲しい。」
   ゆうすけ 一番知りたい事、[光物の正体]・・・。」

館長
  「さて、うまくいくかの・・・。 これ、師範をここに呼びなさい。」

 館長室、入り口外で待機していた者に、師範を呼びつけた館長、
 ほどなくして師範が入ってきた。


  ~
    ~

館長
  「さてこの膨大な量の[歴代館長録]、三人で取り掛かっても・・・何日かかるやら・・・」

師範 秦 岱明(しん たいめい)
  「なんとか見つけましょう。 たった一行の中の数文字でも。」

館長
  「うむ、砂漠の中の落し物を探すとするかの・・・」

スウラン
  「スウラン、ここの山からいく。」

 三人が、一冊ずつ丁寧に広げ、一ページずつ見開いて文書を読んでいく・・・・。
 目線が上から下へ。 下にたどり着くと再び上に戻って一つ横へ・・・。
 長い読書の時間が始まった・・・・。


~~~
   ~~~
      ~~~

チーラン
  「なにっ! 透明生物が大集結だとっ!」
[空軍兵]伝令
  「はい、[月光軍長]殿よりの伝言でございます。」

ゆうすけ
  「ねぇ、その場所は?」

[空軍兵]伝令
  「はい、地図はございますか・・・?」
リツコ
  「これでどうかしら。」

 おもむろに バサバサ と地図を広げる。

[空軍兵]伝令
  「えっと・・・、ここです。」

ゆうすけ
  「真正雲寺院・・・、お寺さんか・・・。」

[空軍兵]伝令
  「それともう一つ[月光軍長]殿より伝言を預かっております。」

チーラン
  「申せ。」

[空軍兵]伝令
  「はい、こういち殿の話では、他にもこの生物達が集結している所がある。 おいらはそこ
   に移動する。 と申しておりましたと。」

リツコ
  「他にもっ !? 」

[空軍兵]淘汰(とうた)
  「何分にも相手が相手ですので、我らにも皆目検討もつきません・・・。」

ゆうすけ
  「こう・・・あ、ナンちゃんと呼ぶようにしてね。 ナンちゃんじゃなきゃ掴めない情報だ
   。 助かるよ、ありがとう。」

[空軍兵]伝令
  「では、私は再び[月光軍長]殿の元へ。」

チーラン
  「ご苦労であった。」

 一礼すると、窓の近くへと足を運び、そのまま飛び降り一瞬姿が消えるも上空へと飛び立っ
 ていった。


警察官 山下
  「な、なにか凄い連絡網をお持ちなんですね・・・。」

チーラン
  「まだ居たのか・・・。」
警察官 山下
  「まだって、ここは警察署ですから・・・。」
リツコ
  「チーラン、我々のために一部屋お借りしたのよ? 有り難く思わなきゃ。」
チーラン
  「口が過ぎた・・・。 悪かった・・・。」

ゆうすけ
  「もう一つの集結場所・・・、そこが分るといいのだけど・・・。
   ナンちゃん、何かの手段で教えてくれ・・・。」
リツコ
  「そんなこと、ここでつぶやいても・・・・」
チーラン
  「ナンちゃんには通じるのさ。 ゆうすけの心の中、ナンちゃんには聴こえる・・・」


ナンちゃん
  「うん、ここだよ~♪」


ゆうすけ / リツコ / チーラン
 『 ナンちゃんっ! 』

 突然、空軍兵が飛び立った開いている窓に片方の膝立、片手を上部の窓枠に添えた姿で
 ナンちゃんが現れたっ!

ナンちゃん
  「やつらの[気]を追いかけてきたら、この地に着いちゃった。。。」

リツコ
  「ちょっと・・・」
ゆうすけ
  「えぇっ!」

チーラン
  「ここ・・・なのかっ!」





                                  -つづく-


第4-455話 燕市での珍事 -02 へ
 (視界 ボケる~~~)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月08日 16時45分22秒
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