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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2014年10月09日
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スウラン
  「この館長 カズエの事書いてる・・・。
   すっごーーい! 『 陳家太極拳 陣形奥義 五方三位一体 を受けるも、難なくこれを静め
   る 』 だって・・・ まだ10歳とある。 今のスウラン 立ち回れるか判らない・・・。」

師範 秦 岱明(しん たいめい)
  「懐かしいな。 総本山対極試合の一幕。 私がまだ案内役でお連れしていたころの話です。
   五方三位一体、囲まれた15人が相手ですから・・・。 普通一人ではどうにも・・・。
   今の私にすら対処できん・・・。 相手は選ばれし15人なのだから。」
館長
  「あのお方だから出来ることじゃて。。。
   スウラン、そりゃまだ新しいから古いのを探しなさい。
   それには間違いなく載っておらんわい。 書いとる本人が言うのじゃからな。」

スウラン
  「あはは 6^ ^;;; 」


~~~
   ~~~
      ~~~


 燕市内のこの公園、かなり広く遊戯のスペースの他 芝生の広場もある。 またその隣にはスポ
 ーツ施設の体育館、その横にはテニスコートやゲートボールのコートまで備えている。
 それら各スペースは植栽で区分けされており、市民の憩いの場となっているようだ。

 この公園の外周を散歩しているこの二人、

リツコ
  「これで一周したけど、ざっと300体くらいは居た気がするわ・・・。」

ナンちゃん
  「もっといたよ。 52,000からは・・・。」

リツコ
  「そんなにっ!」
ナンちゃん
  「奥の方やグランドの中まで。 この時間だと市民が使ってないからね。」
リツコ
  「なぜここに集結しているのかしら・・・?」

ナンちゃん
  「さぁ~? ここに集まってきている・・・という考えをたとえば逆にして、
   実はここが拠点で、彼らの居場所なのかもしれない。 昼間チーランが出くわした連中は
   単独行動でフラフラしていて、ここに帰ってきているとか なんてどう?」
リツコ
  「なるほど・・・。 そう見ることも出来るわね。」

 その時、チャリンコに乗ったお巡りさんが前方から来て、ゆっくりとリツコ達とすれ違った。

ナンちゃん
  「なんか、ここで悪さしようとしているように感じるところがないんだもの・・・。」
リツコ
  「いちを現状をゆうすけ君に連絡しておくわ。」

 携帯を取り出し、メールを打ち始めた。


  ~
    ~

ゆうすけ
  「・・・だそうだ。」

チーラン
  「52,000体以上・・・ 凄い数・・・」
ゆうすけ
  「ナンちゃんの推測はかなりいい線かもしれない。
   そんな数がウジャウジャ居るなんて・・・。 なのに小さい事件しか耳に入ってこないし
   ね。 どこかにねぐらがないと、みな単独で悪さを始めるだろうに。 それなりに統率が
   図れている証拠かもしれない。
   つまり、チーランが出くわしたヤツは、そのグループがたまたま起こした気まぐれの事件
   ・・・とも取れる。」

 そこへ、

            バサン、バサン、バサン・・・

チーラン
  「届け物、着いた。」

[空軍兵]淘汰(とうた)
  「お待たせしました。 お預かりして参りました。」
    ( 窓から侵入してきた )
チーラン
  「ご苦労であった。」

 部屋の片隅に引きずって持ち込む[空軍兵]淘汰(とうた)。

ゆうすけ
  「山下巡査、これを国の機関が引き取りに来るまで手錠をはめて、留置所で拘束願います。」

警察官 山下
  「わ、分りました・・・。 し、しかし・・・これと言われても全く、、、見えません・・・。」
ゆうすけ
  「報道関係には極秘で。 着色スプレー、これから調べる大切なサンプルですから、うかつ
   に手を加える訳にも・・・。」

タロ
  「Cooo~♪」

チーラン
  「タロが任せろと。」
ゆうすけ
  「念のため手錠をしてからだね。 スペック-1と同等だと無駄かもしれないけど、何もし
   ないよりはいい。
   昼間のチーラン達と同じくバケツで水を掛けよう。 表面に水分が付着するだけでもその
   容姿は今よりも分り易くなるし、タロの効果もより一層強くなる。」

警察官 山下
  「あのぉ・・・タロちゃんの効果・・・とは・・・?」

チーラン
  「冷凍保存だ。」
警察官 山下
  「冷凍保存・・・?」
ゆうすけ
  「こいつが息を吹き返す前に、早くバケツに水をっ!」
警察官 山下
  「は、はい!」

      バシャ~~ン

 山下巡査がお手洗いよりバケツに水を汲んできて、見えない生物が横たわっているであろうそ
 の辺りに、水を撒き散らした。
 すると、皮膚の表面に水滴が付き、まるで空中に水滴が浮かんでいるようにも見える。 その
 水滴がこの見えない生物の全体像をおぼろげに形取っていた。

警察官 山下
  「み、見えた・・・。 な、なんなのですか、この生き物はっ!」

 驚く山下巡査を横目に、

チーラン
  「あっちで出くわしたやつ、そして昼間のヤツと同じ・・・。」
ゆうすけ
  「頭一つ、胴体一つ、腕二本、足二本・・・、だが、やはり爬虫類のトカゲのような顔付き
   、そして肌の表面の凹凸・・・しっぽの無い二足歩行のまさにトカゲだ・・・。」

チーラン
  「手錠を。」

警察官 山下
  「あ、は、はい・・・。」

 [空軍兵]淘汰(とうた)が見えない生物の手を掴み、そこに山下巡査が恐る恐る両手に手錠
 をかけた。
                        ガシャ   ガシャ


ゆうすけ
  「タロ、頼む。」

 タロは一度ゆうすけの顔を見てから、目の前に横たわる生物に目線を移す。
 そして、

ΣΣ キーーーーーン ΣΣ


警察官 山下
  「うわっ!」

 目の前で起きる一つ一つに驚く山下巡査・・・。

警察官 山下
  「れ、冷凍・・・保存・・・・、それも一瞬にして・・・。」
ゆうすけ
  「我らS.F.F(Special Fighting Forces )、だてに国家がお墨付きを出している訳では
   ないことが、お分かり頂けると思います。」
警察官 山下
  「は、はい・・・。」  ( す、凄い・・・ )


 その時、警察署の入り口が騒がしくなっていたっ!
          ガッシャーーーン   バリーン  『うわーっ!』

 『何事だっ!』
                ドスン  バリーーーン

 扉が突然壊れ、ガラスが散乱する。
 近くにいた警察官が突然飛ばされて壁に激突!
 カウンターのテーブルも真っ二つに割れ、付近の警察官は何が起きているかは分らず、ただ呆
 然としている。

チーラン
  「何か下が騒がしいが・・・・」





                                  -つづく-


第4-458話 燕市での珍事 -05 へ
 (うっ、気合が入るとつい)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月08日 16時49分28秒
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