カテゴリ:第四章 4-421 ~ 480 話
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~~~ ~~~ ~~~ スウラン 「この館長 カズエの事書いてる・・・。 すっごーーい! 『 陳家太極拳 陣形奥義 五方三位一体 を受けるも、難なくこれを静め る 』 だって・・・ まだ10歳とある。 今のスウラン 立ち回れるか判らない・・・。」 師範 秦 岱明(しん たいめい) 「懐かしいな。 総本山対極試合の一幕。 私がまだ案内役でお連れしていたころの話です。 五方三位一体、囲まれた15人が相手ですから・・・。 普通一人ではどうにも・・・。 今の私にすら対処できん・・・。 相手は選ばれし15人なのだから。」 館長 「あのお方だから出来ることじゃて。。。 スウラン、そりゃまだ新しいから古いのを探しなさい。 それには間違いなく載っておらんわい。 書いとる本人が言うのじゃからな。」 スウラン 「あはは 6^ ^;;; 」 ~~~ ~~~ ~~~ 燕市内のこの公園、かなり広く遊戯のスペースの他 芝生の広場もある。 またその隣にはスポ ーツ施設の体育館、その横にはテニスコートやゲートボールのコートまで備えている。 それら各スペースは植栽で区分けされており、市民の憩いの場となっているようだ。 この公園の外周を散歩しているこの二人、 リツコ 「これで一周したけど、ざっと300体くらいは居た気がするわ・・・。」 ナンちゃん 「もっといたよ。 52,000からは・・・。」 リツコ 「そんなにっ!」 ナンちゃん 「奥の方やグランドの中まで。 この時間だと市民が使ってないからね。」 リツコ 「なぜここに集結しているのかしら・・・?」 ナンちゃん 「さぁ~? ここに集まってきている・・・という考えをたとえば逆にして、 実はここが拠点で、彼らの居場所なのかもしれない。 昼間チーランが出くわした連中は 単独行動でフラフラしていて、ここに帰ってきているとか なんてどう?」 リツコ 「なるほど・・・。 そう見ることも出来るわね。」 その時、チャリンコに乗ったお巡りさんが前方から来て、ゆっくりとリツコ達とすれ違った。 ナンちゃん 「なんか、ここで悪さしようとしているように感じるところがないんだもの・・・。」 リツコ 「いちを現状をゆうすけ君に連絡しておくわ。」 携帯を取り出し、メールを打ち始めた。 ~ ~ ~ ゆうすけ 「・・・だそうだ。」 チーラン 「52,000体以上・・・ 凄い数・・・」 ゆうすけ 「ナンちゃんの推測はかなりいい線かもしれない。 そんな数がウジャウジャ居るなんて・・・。 なのに小さい事件しか耳に入ってこないし ね。 どこかにねぐらがないと、みな単独で悪さを始めるだろうに。 それなりに統率が 図れている証拠かもしれない。 つまり、チーランが出くわしたヤツは、そのグループがたまたま起こした気まぐれの事件 ・・・とも取れる。」 そこへ、 バサン、バサン、バサン・・・ チーラン 「届け物、着いた。」 [空軍兵]淘汰(とうた) 「お待たせしました。 お預かりして参りました。」 ( 窓から侵入してきた ) チーラン 「ご苦労であった。」 部屋の片隅に引きずって持ち込む[空軍兵]淘汰(とうた)。 ゆうすけ 「山下巡査、これを国の機関が引き取りに来るまで手錠をはめて、留置所で拘束願います。」 警察官 山下 「わ、分りました・・・。 し、しかし・・・これと言われても全く、、、見えません・・・。」 ゆうすけ 「報道関係には極秘で。 着色スプレー、これから調べる大切なサンプルですから、うかつ に手を加える訳にも・・・。」 タロ 「Cooo~♪」 チーラン 「タロが任せろと。」 ゆうすけ 「念のため手錠をしてからだね。 スペック-1と同等だと無駄かもしれないけど、何もし ないよりはいい。 昼間のチーラン達と同じくバケツで水を掛けよう。 表面に水分が付着するだけでもその 容姿は今よりも分り易くなるし、タロの効果もより一層強くなる。」 警察官 山下 「あのぉ・・・タロちゃんの効果・・・とは・・・?」 チーラン 「冷凍保存だ。」 警察官 山下 「冷凍保存・・・?」 ゆうすけ 「こいつが息を吹き返す前に、早くバケツに水をっ!」 警察官 山下 「は、はい!」 バシャ~~ン 山下巡査がお手洗いよりバケツに水を汲んできて、見えない生物が横たわっているであろうそ の辺りに、水を撒き散らした。 すると、皮膚の表面に水滴が付き、まるで空中に水滴が浮かんでいるようにも見える。 その 水滴がこの見えない生物の全体像をおぼろげに形取っていた。 警察官 山下 「み、見えた・・・。 な、なんなのですか、この生き物はっ!」 驚く山下巡査を横目に、 チーラン 「あっちで出くわしたやつ、そして昼間のヤツと同じ・・・。」 ゆうすけ 「頭一つ、胴体一つ、腕二本、足二本・・・、だが、やはり爬虫類のトカゲのような顔付き 、そして肌の表面の凹凸・・・しっぽの無い二足歩行のまさにトカゲだ・・・。」 チーラン 「手錠を。」 警察官 山下 「あ、は、はい・・・。」 [空軍兵]淘汰(とうた)が見えない生物の手を掴み、そこに山下巡査が恐る恐る両手に手錠 をかけた。 ガシャ ガシャ ゆうすけ 「タロ、頼む。」 タロは一度ゆうすけの顔を見てから、目の前に横たわる生物に目線を移す。 そして、 警察官 山下 「うわっ!」 目の前で起きる一つ一つに驚く山下巡査・・・。 警察官 山下 「れ、冷凍・・・保存・・・・、それも一瞬にして・・・。」 ゆうすけ 「我らS.F.F(Special Fighting Forces )、だてに国家がお墨付きを出している訳では ないことが、お分かり頂けると思います。」 警察官 山下 「は、はい・・・。」 ( す、凄い・・・ ) その時、警察署の入り口が騒がしくなっていたっ! ガッシャーーーン バリーン 『うわーっ!』 『何事だっ!』 ドスン バリーーーン 扉が突然壊れ、ガラスが散乱する。 近くにいた警察官が突然飛ばされて壁に激突! カウンターのテーブルも真っ二つに割れ、付近の警察官は何が起きているかは分らず、ただ呆 然としている。 チーラン 「何か下が騒がしいが・・・・」 -つづく- (うっ、気合が入るとつい) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月08日 16時49分28秒
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