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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2015年08月05日
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イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「ぐわっ!」さくら

 半球状のバリアを突き抜け、ミカールの左肩を貫いたっ!
 その時、ゆうすけの体が急に西艶 凌紀に向かって動き出し加速したかと思うと、

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「うぐっ」

 西艶 凌紀が水の空飛ぶじゅうたんから振り落とされたっ!

 自ら作った池の水面上で着地した西艶 凌紀。


イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「突き抜け・・・くそ、ここまでだ。
            ゆうすけは頂いていく。 さらばだ。」 (左肩を押さえながら)

 と言い残し、こつ然とミカールとゆうすけの姿がその場から消えてしまったのだった・・・。


 唖然とするリツコ。 その側方でタロがチーラン達に向かって歩み寄っていた。

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「くそう・・・」

 両手を胸元に収めると、出現していた全ての水がその場から消え去った。

タロ
  『cooo・・・』

 チーランの顔を下からナメ上げるタロ。

チーラン
  「う、う・・・・ん・・・」

[空軍兵]淘汰(とうた)
  「う・・・」

 続いて、

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「く・・・・」


西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「大丈夫か?」

 気を失っていた3人が意識を取り戻し始めた。

チーラン
  「な、何が・・・・」

リツコ
  「やられたわ・・・ゆうすけ君が、さらわれてしまったの・・・」

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「なに、さらわれた?」

チーラン
  「ゆうすけ が・・・?」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「うかつだった。まさかやつらの狙いがゆうすけ君だったなんて。」

タロ
  「Cooo・・・・」

リツコ
  「タロの性じゃないわ、油断も何も騒ぎを止めにきたのですから・・・、私たちは・・・。」

チーラン
  「なんで、なんでゆうすけをさらうっ!
                くそ、くそ、(アスファルトの地面を両手で叩きながら)
   何も出来なかった・・・くそっ、くそぉ!」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「やつが去った今、現場は警察と消防に任せて まずは我々も一端引き上げよう・・・。」

リツコ
  「えぇ。」


~~~
   ~~~
      ~~~


和恵姉さん
  携帯電話 『はぁ~??? ゆうすけがさらわれた???』
                             (髪の毛をなびかせながら)
リツコ
  携帯電話 『すいません、うかつでした・・・。』

和恵姉さん
  携帯電話 『手掛かりが何もないんじゃ・・・。相手の出方を伺うしかないわね。
    今こっちは空の上。回してくれた[空軍兵]君のおかげで追い続けられるわ。日本海
    上空って感じ。』
リツコ
  携帯電話 『ではやつらは・・・・』

和恵姉さん
  携帯電話 『今の所、予想通りってとこかしら。 また連絡するわね。』
リツコ
  携帯電話 『はい。』  (ピッ)

 ここは警察署の一室。

リツコ
  「姉さんは日本海上空らしいわ。」

チーラン
  「やはり向かう先は・・・。」

リツコ
  「まだ決定ではないけど、でも濃厚になってきている。」

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「濃厚とは・・・?」

[空軍兵]淘汰(とうた)
  「カズエ殿が尾行しているのは全拳武道団という団体の [本部] の動きです。向かう
   先が我らが牙城、大竹林寺では? との予測。 それが濃厚ということです。」

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「なにっ! なぜ大竹林寺にっ!」

[近衛軍長]チーラン
  「ウルフ、その話は長くなる。追って我から話す。それよりリツコ、さっきのやつ・・・」

リツコ
  「あら珍しいわね。そのまま大竹林寺の話しを進めるのかと思ったのに。」

[近衛軍長]チーラン
  「あっちにはカズエ殿が同行、うちの軍団もおる。それよりゆうすけだ。うちの頭脳だ
   ぞ。チーラン 悔しい。 蹴られてそのまま気を失った・・・何も出来なかった・・・。」

リツコ
  「蹴られた・・・?」

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「あぁ、オレも蹴られたようだった。」

リツコ
  「じゃぁ、本当に何者かが居たってこと? 私はてっきり・・・」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「うむ私もそう思い、水のプールを作った。居るか居ないかを探ることが出きる上、本
   当に何人かが居たら動きを鈍らせる事が出きると。
   だがあの時、プールの中には何も気配は感じられなかった。つまり敵の上等手段だっ
   たと思った。

   しかし、浮水術の上から振り落とされた時は、何者かに蹴落とされた感じがした。」


リツコ
  「・・・・そぅ。  気を・・・全く感じなかった・・・。 そんなやつが一人存在していて、ゆ
   うすけ君をそいつが抱きしめてうばったってことね・・・。 そして抱きしめたまま西艶
   さんに向かった・・・。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「つじつまが合うな。」

リツコ
  「やつらは私の名前を知っていた。 そしてこういち君のことも・・・ あっ!
   そういえば、やつらはこういち君も手中にとっ!」

[近衛軍長]チーラン
  「なっにぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「こ、こういち殿をだとぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「ぅっ・・・ な、なんかその・・・・こ、こういち さんって・・・」

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「我らの神だっ! 最強の戦士であり神様だぞっ! ましてや敵に捕まるなんてっ!
   ハッタリもいいとこだっ!」

リツコ
  「まぁ落ち着いて。。。
   本当か口だけかがまだハッキリとしていないのだから・・・・」

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「ありえねぇ・・・」

[近衛軍長]チーラン
  「取り乱してすまぬ。 リツコの言う通りだ。 こういちなら我らがどうこうするまで
   もない。 でも今は目の前で実際に起きてしまったゆうすけの事実を受け止めないと
   ・・・。うちの頭脳が抜かれた・・・。 どうする・・・」

リツコ
  「姉さんも大事な一つに付きっ切りだし・・・」


[近衛軍長]チーラン
  「なぁ・・・、リツコ      ・・・指揮をとれ。」

リツコ
  「は? わ、私が~ !?

[近衛軍長]チーラン
  「そうだ。 今までの流れ 知ってる。 ゆうすけの考え、いつも先に当てる。 今我
   らが頼れるはリツコを置いてほかにない。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「新参者ではあるが、私も賛成する。やはりゆうすけ君に代わるリーダが必要と考える。
   リツコ殿なら任せられる。」

[近衛軍長]チーラン
  「ウルフはどうだ?」

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「オ、オレは前後のことわからねぇし、み、みなさんに任せます・・・。」

[近衛軍長]チーラン
  「なんか歯切れわりーなお前。 淘汰は?」

[空軍兵]淘汰(とうた)
  「私は意見する立場にありません。[近衛軍長]殿の意見に従います。」

リツコ
  「そうですか。分りました。
   及ばずながら知恵を絞ってみます。みなさんも力貸してくださいね。」

[近衛軍長]チーラン
  「いいぞリツコ、了解した♪」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「うむ、一緒にがんばろう。」


 一人なにかモジモジしている富夜。


[近衛軍長]チーラン
  「おい、ウルフは?」

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「あ、はい。[近衛軍長]殿に従います。」
                    (リツコの顔を全く見れず、真っ赤になってる)

[近衛軍長]チーラン
  「ふぅ~ん。。。 まぁいい。 淘汰、山下巡査のところに行き、その後の町の様子を聞い
   てこい。」

[空軍兵]淘汰(とうた)
  「承知しました。」


リツコ
  「やつらの行動、陽動も当たり、でもゆうすけ君誘拐も目的通り。 そして私の名前を
   知っていた・・・

   相手はかなり私たちの事を知っているわね。 ゆうすけ君を誘拐したのは我々の頭脳
   と知って? そうとしか思えない・・・。 力ならその場にいた他の全員の方が高い。

   でも目的はゆうすけ君だった。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「彼を抜かれたこちらのデメリット。 手にしたかれらのメリット、それぞれ具体的に
   何になるか。」





                              -つづく-


第4-467話 捕らわれたゆうすけ へ
 (一つくらいどってことない)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月09日 13時42分13秒
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