カテゴリ:第四章 4-421 ~ 480 話
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西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「彼を抜かれたこちらのデメリット。 手にしたかれらのメリット、それぞれ具体的に 何になるか。」 リツコ 「デメリットはチーランが言うようにこちらは頭脳を失った。 今の彼の持分は、 ・利江ちゃんが言い残した謎の言葉を突き止める事。 ・北見刑事からの連絡で、謎の事件の原因解明。 ・作戦に基づいた私たちへの行動の指示。 これらが停滞してしまうことね。 そしてやつらのメリットは、 ・ゆうすけ君を手中に収め、その頭脳の活用。 ・我々からゆうすけ君を抜いて、知能戦術の低下。 アバウトにはこんな感じだわ。」 [近衛軍長]チーラン 「やつらのメリットでゆうすけの活用、これはゆうすけがやつらの言う通りに従えばだ。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「謎の事件の原因解明とこちらの知能戦術低下は直接結びつく。 しかし既に見えないながらもその存在が明らかになってしまっている以上、今更ゆう すけ君を外しにかかっても・・・・あまり意味が無い。 たしかゆうすけ君はこんな事を述べていた。やつらが海を渡る理由のところだが、 「考えられるのはこの四通り。 1. 全拳武道団と戦うため。 2. 全拳武道団、大竹林寺軍団の双方と戦う。 3. 全拳武道団と合流して大竹林寺軍団と戦う。 4. 別の勢力と戦う。」 ここでもやつらとの関わりが出て来る。 もしもだ、リツコさんが言うようにやつらがこちらを詳しく知っていて、その大竹林 寺軍団と当たる時にはゆうすけ君の知識、作戦の頭脳が邪魔になるから・・・ なのではないだろうか。 4が我々だとして、我々はこちらの陸。何も海を渡らなければならない理由がない。 1ならゆうすけ君は邪魔にならない。 どうだろう、大竹林寺軍団が絡む2、3の可能 性が有りゆうすけ君を外しに・・・と。」 [近衛軍長]チーラン 「海を渡る理由・・・ 大竹林寺を目的としているからか・・・。」 リツコ 「大竹林寺と戦って勝ち得るメリットは・・・?」 [近衛軍長]チーラン 「イルミナル・・・そんなところとぶつかってたなんて聞いたことない・・・。我々は敵視ど ころか、存在そのものを認識してない。」 リツコ 「全拳武道団を倒すことが目的なら、わざわざ海を渡らなくても出来る。 だとしたら、海を渡る理由。 それは全拳武道団が向かうから。そして、全拳武道団が向かう先に、共通の目的があ るから。 こう考えられるわ。」 [近衛軍長]チーラン 「利江の言葉・・・ ・この地を滅ぼさんとする輩(やから)が現れ のやからか? ・四つの冠する者よ、古(いにしえ)よりの掟に従い立ち上がれ の1つの冠? ・白い光、黄色の炎。燃やし、輝かせよ。我らに創世の覇者を導きたまえ。で導 きに行った? 利江を誘拐しに。 メリットは・・・詳しく話を聞くため?」 リツコ 「そっか。誘拐して話を聞くにしても、最終目的は同じ。炎を手にしたいのよ。 全拳武道団も探していたから、先を越されないとか、探し出したところを横取り! みたいな♪」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「なるほど! かなりいい線だと思うが。」 [近衛軍長]チーラン 「リツコ、我らもいよいよ向かうかっ!」 リツコ 「ん・・・、ちょっと待って。 ここでの出来事が、ゆうすけ君がさらわれた事で、全て終わるのかなぁ・・・。 様子も見たいし・・・・。 それに52,000超の部隊が、本当に海を渡って全拳武道団を追 いかけたって情報があるわけでもないし・・・」 その時、 トゥルルルルル、トゥルルルルル リツコの携帯が鳴った。 リツコ 『はい、リツコ』 スウラン 『リツコ~♪ スウランある。』 リツコ 『スウラン!』 スウラン 『ゆうすけ 電話繋がらないある。 それでリツコに・・・』 ~ ~ ~ スウラン 『なんでゆうすけがぁ・・・・』 リツコ 『今、それを紐解いていたの。 全拳武道団が海を渡っていると姉さんから。気をつけてね。』 スウラン 『わかった。それでね・・・・ ~ ~ ~ リツコ 『ありがとう、ご苦労様。 あっ、それと、連絡は定期的にして頂戴。こちらから繋がらないから。』 (ピッ) リツコはスウランからの情報をメモした紙を手にして、 リツコ 「炎・・・・、3つあるみたい。」 [近衛軍長]チーラン 「はぁ~? 3つ・・・??? ならみんなで分ければいい・・・とはいかないか。」 リツコ 「炎の正体、これだと・・・」 [近衛軍長]チーラン 「これだと?」 リツコ 「これだと・・・剣を表しているみたい。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「 !? 炎は剣だと?」 リツコ 「えぇ、剣に名前が付いていてそれぞれに炎の色が記されているようなの。 最初のスウランからの第一報では黄龍道の一派が、 [ 悪鬼破壊の剣 ] (黒青の炎)がこの地に無いか探せと命を出す。全宇宙の支 配者、【全能の神々】の忘れ物。 とあったわよね。この剣を含めてその他に、 [[ 悪鬼破壊の剣 ]] (黒青の炎) [[ 覇者創世の剣 ]] (白黄色の光と炎) [[ 蛮族震撼の剣 ]] (赤黒の炎) と、石碑には剣の名称から始まっているから。」 [近衛軍長]チーラン 「すごい、スウラン。 よくぞここまで調べたっ!」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「3つの剣・・・ な、なんとういう名称だろう・・・」 リツコ 「さらに石碑には説明が記してあったようなんだけど、 一つだけそっくり欠け落ちてて無いみたいなの。」 [近衛軍長]チーラン 「一つくらいどってことない。」 リツコ 「だといいのだけど、どうもまずい内容になりそうなの・・・。」 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「まずい・・・内容・・・?」 リツコ 「えぇ、一つずつボードに書いていくわ。」 [[ 悪鬼破壊の剣 ]] (黒青の炎)・・・・・・・・・・・・・ カツカツカツ ・・・全宇宙の支配者、これを手にし時、姿あるモノ皆漆黒の闇へと 誘(いざな)い、皆無となりにけり。 ・・・・・・・・・・・・・ カツカツカツ [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「ぉぃ、なんか最初からやばいこと書いてあるな・・・」 [空軍兵]淘汰(とうた) 「た、確かに・・・・」 ~~~ ~~~ ~~~ [近衛軍長 補佐]スウラン 「連絡して一安心 役務果たした。 けどゆうすけが・・・」 大竹林寺の出入り口の一つ、青龍湖の湖畔から電話していたスウラン。 湖面を見ながら 岩場に腰掛けて、浮かない顔をしている。 [空軍兵] 「どうなさいましたか?」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「ゆうすけが・・・掴まった・・・」 [空軍兵] 「そ、それはっ !! 」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「我ら 戦いに身を置いている。 何があってもおかしくない。 でも・・・。 今となってはこういちの気持ちが良くわかる。 でも、利江は今我らと一緒、ゆうすけ 透明なやつらの手中・・・状態 違う・・・。 よい、スウラン悪かった。 それより敵がこの地を目指して海を渡っていると情報 入った。 すぐにチュウラン のとこ行く。」 [空軍兵] 「はっ。」 スウランは社屋入り口より大竹林寺の居空間へ、そして尖った山の頂上より飛び降りて、 空軍兵の背中に着地して一直線にチュウランの元を目指したのであった。 ~~~ ~~~ ~~~ ゆうすけ 「きさまら、何を企んでいる。」 (きつい眼光でミカールを睨んだ。) イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「お前には関係のない事。」 ここはイルミナルディー[秘密結社]の数有るアジト中の一つ。 ゆうすけは何の拘束も受けず、洞窟のような部屋の中に軟禁されていた。その部屋にミカ ールと二人。 先程 西艶 凌紀に受けた傷は、何故か跡形も無く綺麗に治癒されていた・・・。 ゆうすけ 「関係ない訳ねーだろ。 こうしてここに居るんだから・・・。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「まっ、御もっともだ。 ここにゆうすけ、お主を連れてきたのには理由がある。」 ゆうすけ 「そんなことは言われなくても分ってる。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「さすがに察しが早い。」 ゆうすけ 「こんな弱々なおれを選びやがって・・・[力]なら他にもたくさん居ただろうに。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「そんな子供じみた [振り] で、この私から何か聞き出せると思っているのかね?」 ゆうすけ 「けっ、会話にならねーやつだな。 なら聞く。おれを仲間から引き離してどうしたい? おれへの情報を断絶し、指示を 出させない、情報を吟味させない。そういうことか?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「半分はね。 あとは自分で想像出来るはずたが。」 -つづく- (そこまでなのだよ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月09日 13時49分28秒
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