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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2016年02月25日
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西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「利江殿の告知の中に、

   ***********************
   まもなくの刻、この地を滅ぼさんとする輩(やから)が現れ、この地のみならず、他
   の惑星もろとも、太陽系そのものを消滅せしめんことを。
   ***********************


   とあった。
   もしかすると、その現れる輩(やから)が全宇宙の支配者で、手にさせてはならない
   から利江殿が皆に告知して防ごうとしたのではないだろうか。」


~~~
   ~~~
      ~~~


[竹林総元帥]チュウラン
  「そうだ、全宇宙の支配者とは、我らの祖先一族を指しておる。」

[近衛軍長 補佐]スウラン
  「ってことは、利江は まもなくの刻 いうてたぞ。」

[神霊巫女]利江
  「そう、チュウランさんからそう言えと・・・」

[竹林総元帥]チュウラン
  「左様、連絡が入ったのだ。今この地に向かっておると。」

[近衛軍長 補佐]スウラン
  「どうする、この地のみならず、他の惑星もろとも太陽系そのものを消滅させちゃう
   ってっ!」


[竹林総元帥]チュウラン
  「我にはどうすることもできん。 だから出来ることをした。
   我が父 黄龍道 よりももっと前の祖先が残した言葉。よほどこの地が気に入ったの
   であろう、探しに来ることを予期し、石碑にて予め防ぐ方法を伝えてくれていた。」

[神霊巫女]利江
  「それが、
   四つの冠する者よ、古(いにしえ)よりの掟に従い立ち上がれ。

   って言葉だったのね・・・。」


[竹林総元帥]チュウラン
  「そうだ。
   そして四つの冠、我には思い当たる節は一つしかないっ!」


~~~
   ~~~
      ~~~


[近衛軍長]チーラン
  「利江の言葉に、
      四つの冠する者よ、古(いにしえ)よりの掟に従い立ち上がれ。
   ってのがあったぞ? これも守ってくれるんじゃないのか?」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「私の方にも同様の事が。
      四つの冠の者と共に創世の覇者を導け。
   と。私が思うに四つの冠する者とは、恐らく我ら・・・ あっ・・・」


リツコ/チーラン/曹 富夜
  『我ら~?』


西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「ぃ、ぃゃ そのぉ・・・失言       ・・・      ということで・・・・ (*.*;;; 」

[近衛軍長]チーラン
  「失言じゃないっ! 続けろっ! 大事なことだぞ。」

リツコ
  「チーラン、言い過ぎよ。 でも大事な事には違いないわ。」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「ぁ、ぁぁ。 しかし私の想像での範中なので、決めて掛かることはキケンだが・・・」

[近衛軍長]チーラン
  「構わぬっ! 続けろ!」

[月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ)
  「[近衛軍長]殿、お言葉が少し・・・我らにではないので・・・」

[近衛軍長]チーラン
  「あっ、すまぬ。 ムキになるとつい・・・(^^; 」


 『あははは。。。』


~~~
   ~~~
      ~~~


ゆうすけ
  「つまり全宇宙の支配者なる者に、 [[ 悪鬼破壊の剣 ]] (黒青の炎)を触らせては
   いけないって事だけは我々の共通事項になるってことか。」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「その通りだ。」

ゆうすけ
  「・・・・いいだろう。その点では共同戦線、協力してやる。ただし、
   美咲先生は解放しろ。」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「断る。
   頭の切れるおぬしが、いつ裏切らんとも限らん。切り札は残させてもらう。」

ゆうすけ
  「てめぇ・・・」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「ゆうすけ、貴様の役割は、その剣の有りかを探すことと、炎の意味を紐解くことだ。」


ゆうすけ
  ( こいつら、炎の情報は黒青しか持ってない・・・。 見過ごしているところがあるって
    ことは、付け入る隙はある! )



ゆうすけ
  「炎・・・、おそらく剣とは別物で、それも探さなきゃならない。
   同時に持たせなきゃいいのなら、そのどちらかをこちらで確保すれば済む。
   今の手持ちでは情報が足りない。」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「同時に持たせなければか・・・なるほど。では炎の在り処も探させよう。」

ゆうすけ
  「どちらかでもいいんだ。全宇宙の支配者よりも早く見つけなければ・・・地球が・・・
                                   無くなる・・・。

   それと、お前らの情報網を駆使して、全宇宙の支配者の接近の距離を知らせろ。
   U.S.O.A NA-SA にでもいる仲間に聞けば分るだろ。 到達の時間を割り出してくれ。」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「次から次へと・・・調子こきやがって・・・」

ゆうすけ
  「今は情報が必要だ。おれに仕事させたければ、きっちりと集めてこいっ!」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「くっ・・・」

ゆうすけ
  「そして到着後のそいつの行動をしっかりとマークするんだ。 間違っているか?」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「・・・分った。」

ゆうすけ
  「よし、行動先を握っていればこちらの手の中だ。 それとせめて美咲先生は拘束から
   手足を自由にした軟禁に変えろ。 レディーに失礼だろが。」


 ミカールは胸に手をあて、何か念じている。 先程のゆうすけの指示をどこかに連絡して
 いるものと思われる。


 しぱらくしてミカールが目を開けたとき、

ゆうすけ
  「おまえら、全宇宙の支配者の暴挙を阻止するだけが目的ではないだろ?」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「ゆうすけ、お前の仕事は伝えた。 余計なことに首を突っ込むな。」

ゆうすけ
  「ふん、それを教えようが教えまいが捜索の協力はしてやる。余談くらいの会話したっ
   て問題ねぇと思うがな。」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「仲間に指示を出した。 追って情報を待て。 この部屋をゆうすけ、お前の居場所に
   定める。ここで策を練ろ。」

ゆうすけ
  「おぃおぃ、ここでかよ。せめて紙とエンピツくらい用意しろよ。
                            メモぐらいはしないと・・・。」

 ゆうすけが辺りを見回すも、出入り口が見当たらない。 ただただ、だだっ広く岩に囲ま
 れたスペースだけであった。
 ミカールが手を差し出すと、何も無い手の平にふわっとメモ帳とボールペンが出現した。
 それを手に取るゆうすけ。

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「食事は定期的に与える。メニューは無いがな。
                       通信はこのワシとのワンツーマンだけだ。」

 そういうと左手を大きく半円状に動かすと、先程のスクリーンが現れた。

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「こいつで連絡を取る。これに呼びかければ必要に応じてワシと連絡が取れる。 女
   先生は軟禁に変える指示を出した。」

 そう言い残し、ミカールはその場からふわっと消えてしまった。


ゆうすけ
  「あいつは魔術師なのか・・・? まっ、いいとこもあるじゃねぇか、食えないやつだ。」

 手にしたメモ帳とポールペンを使い、試し書きをしてみるが、

ゆうすけ
  「普通にどこにでもある紙とボールペンだ・・・。」

 それに先程ミカールから聞いた話を書き記しながら、


ゆうすけ
  ( 出口なしとは参ったな・・・。 どこかに監視カメラか何かが有り、こちらの様子は筒
    抜けとみた方が いい。外部への通信もミカールへのみ。 完全な軟禁状態か。
    だがこのゆうすけ様をなめるなよ・・・。 )


 ゆうすけは、目の前の画面に向かって話しかけた。

ゆうすけ
  「ミカール、聞こえるか。」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  [ なんだ ]

ゆうすけ
  「青黒の炎、その源は青い炎を発する[ガリウム]が関係していると思われる。
   ガリウムは単体では存在しない。副産物として入手できるが、中でもゲルマナイトに
   含有率が多くその主な生産国がナミビアだ。こいつを一番に当たってくれ。

   二つ目はジャワ島のイジェン山。
   吹きあがるガスだ。硫黄を多く含む高濃度ガス、こいつが引火すると青い光を放つ。
   ここも重要箇所だ。」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  [ なるぼど、分った。 ]


ゆうすけ
  ( そのゲルマナイトでも含有率は0.6%程度、大した量じゃない。石炭を燃焼した粉塵
    にすら微量に含まれる場合がある。 ただし、ガリウムは青色のLEDに使用されるこ
    とから、その最大需要国は・・・世界の約70%を超えているここ大日本国なのさ。世界
    中のガリウム のその多くがここに集まっている。探すなら日本だよ、ミカール・・・

    でも、本当に探さなければならないのは炎ではなく・・・ 恐らく剣の方さ・・・ )



 この時、遥か遠い人気のない岩肌の山中では、月明かりの光を帯びて、徐々に、そして鼓
 動するかのように周期的に何かが青い光をやんわりと放ち始めた。そしてまたしばらくす
 ると、その鼓動を止めて再び沈黙したのであった。


~~~
   ~~~
      ~~~






                              -つづく-


第4-470話 捕らわれたゆうすけ -04 へ
 (ご苦労なこった)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年12月28日 11時33分08秒
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