カテゴリ:第四章 4-421 ~ 480 話
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西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「利江殿の告知の中に、 *********************** まもなくの刻、この地を滅ぼさんとする輩(やから)が現れ、この地のみならず、他 の惑星もろとも、太陽系そのものを消滅せしめんことを。 *********************** とあった。 もしかすると、その現れる輩(やから)が全宇宙の支配者で、手にさせてはならない から利江殿が皆に告知して防ごうとしたのではないだろうか。」 ~~~ ~~~ ~~~ [竹林総元帥]チュウラン 「そうだ、全宇宙の支配者とは、我らの祖先一族を指しておる。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「ってことは、利江は まもなくの刻 いうてたぞ。」 [神霊巫女]利江 「そう、チュウランさんからそう言えと・・・」 [竹林総元帥]チュウラン 「左様、連絡が入ったのだ。今この地に向かっておると。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「どうする、この地のみならず、他の惑星もろとも太陽系そのものを消滅させちゃう ってっ!」 [竹林総元帥]チュウラン 「我にはどうすることもできん。 だから出来ることをした。 我が父 黄龍道 よりももっと前の祖先が残した言葉。よほどこの地が気に入ったの であろう、探しに来ることを予期し、石碑にて予め防ぐ方法を伝えてくれていた。」 [神霊巫女]利江 「それが、 四つの冠する者よ、古(いにしえ)よりの掟に従い立ち上がれ。 って言葉だったのね・・・。」 [竹林総元帥]チュウラン 「そうだ。 そして四つの冠、我には思い当たる節は一つしかないっ!」 ~~~ ~~~ ~~~ [近衛軍長]チーラン 「利江の言葉に、 四つの冠する者よ、古(いにしえ)よりの掟に従い立ち上がれ。 ってのがあったぞ? これも守ってくれるんじゃないのか?」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「私の方にも同様の事が。 四つの冠の者と共に創世の覇者を導け。 と。私が思うに四つの冠する者とは、恐らく我ら・・・ あっ・・・」 リツコ/チーラン/曹 富夜 『我ら~?』 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「ぃ、ぃゃ そのぉ・・・失言 ・・・ ということで・・・・ (*.*;;; 」 [近衛軍長]チーラン 「失言じゃないっ! 続けろっ! 大事なことだぞ。」 リツコ 「チーラン、言い過ぎよ。 でも大事な事には違いないわ。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「ぁ、ぁぁ。 しかし私の想像での範中なので、決めて掛かることはキケンだが・・・」 [近衛軍長]チーラン 「構わぬっ! 続けろ!」 [月光軍長]曹 富夜(そう フウヤ) 「[近衛軍長]殿、お言葉が少し・・・我らにではないので・・・」 [近衛軍長]チーラン 「あっ、すまぬ。 ムキになるとつい・・・(^^; 」 『あははは。。。』 ~~~ ~~~ ~~~ ゆうすけ 「つまり全宇宙の支配者なる者に、 [[ 悪鬼破壊の剣 ]] (黒青の炎)を触らせては いけないって事だけは我々の共通事項になるってことか。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「その通りだ。」 ゆうすけ 「・・・・いいだろう。その点では共同戦線、協力してやる。ただし、 美咲先生は解放しろ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「断る。 頭の切れるおぬしが、いつ裏切らんとも限らん。切り札は残させてもらう。」 ゆうすけ 「てめぇ・・・」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ゆうすけ、貴様の役割は、その剣の有りかを探すことと、炎の意味を紐解くことだ。」 ゆうすけ ( こいつら、炎の情報は黒青しか持ってない・・・。 見過ごしているところがあるって ことは、付け入る隙はある! ) ゆうすけ 「炎・・・、おそらく剣とは別物で、それも探さなきゃならない。 同時に持たせなきゃいいのなら、そのどちらかをこちらで確保すれば済む。 今の手持ちでは情報が足りない。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「同時に持たせなければか・・・なるほど。では炎の在り処も探させよう。」 ゆうすけ 「どちらかでもいいんだ。全宇宙の支配者よりも早く見つけなければ・・・地球が・・・ 無くなる・・・。 それと、お前らの情報網を駆使して、全宇宙の支配者の接近の距離を知らせろ。 U.S.O.A NA-SA にでもいる仲間に聞けば分るだろ。 到達の時間を割り出してくれ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「次から次へと・・・調子こきやがって・・・」 ゆうすけ 「今は情報が必要だ。おれに仕事させたければ、きっちりと集めてこいっ!」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「くっ・・・」 ゆうすけ 「そして到着後のそいつの行動をしっかりとマークするんだ。 間違っているか?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「・・・分った。」 ゆうすけ 「よし、行動先を握っていればこちらの手の中だ。 それとせめて美咲先生は拘束から 手足を自由にした軟禁に変えろ。 レディーに失礼だろが。」 ミカールは胸に手をあて、何か念じている。 先程のゆうすけの指示をどこかに連絡して いるものと思われる。 しぱらくしてミカールが目を開けたとき、 ゆうすけ 「おまえら、全宇宙の支配者の暴挙を阻止するだけが目的ではないだろ?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ゆうすけ、お前の仕事は伝えた。 余計なことに首を突っ込むな。」 ゆうすけ 「ふん、それを教えようが教えまいが捜索の協力はしてやる。余談くらいの会話したっ て問題ねぇと思うがな。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「仲間に指示を出した。 追って情報を待て。 この部屋をゆうすけ、お前の居場所に 定める。ここで策を練ろ。」 ゆうすけ 「おぃおぃ、ここでかよ。せめて紙とエンピツくらい用意しろよ。 メモぐらいはしないと・・・。」 ゆうすけが辺りを見回すも、出入り口が見当たらない。 ただただ、だだっ広く岩に囲ま れたスペースだけであった。 ミカールが手を差し出すと、何も無い手の平にふわっとメモ帳とボールペンが出現した。 それを手に取るゆうすけ。 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「食事は定期的に与える。メニューは無いがな。 通信はこのワシとのワンツーマンだけだ。」 そういうと左手を大きく半円状に動かすと、先程のスクリーンが現れた。 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「こいつで連絡を取る。これに呼びかければ必要に応じてワシと連絡が取れる。 女 先生は軟禁に変える指示を出した。」 そう言い残し、ミカールはその場からふわっと消えてしまった。 ゆうすけ 「あいつは魔術師なのか・・・? まっ、いいとこもあるじゃねぇか、食えないやつだ。」 手にしたメモ帳とポールペンを使い、試し書きをしてみるが、 ゆうすけ 「普通にどこにでもある紙とボールペンだ・・・。」 それに先程ミカールから聞いた話を書き記しながら、 ゆうすけ ( 出口なしとは参ったな・・・。 どこかに監視カメラか何かが有り、こちらの様子は筒 抜けとみた方が いい。外部への通信もミカールへのみ。 完全な軟禁状態か。 だがこのゆうすけ様をなめるなよ・・・。 ) ゆうすけは、目の前の画面に向かって話しかけた。 ゆうすけ 「ミカール、聞こえるか。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール [ なんだ ] ゆうすけ 「青黒の炎、その源は青い炎を発する[ガリウム]が関係していると思われる。 ガリウムは単体では存在しない。副産物として入手できるが、中でもゲルマナイトに 含有率が多くその主な生産国がナミビアだ。こいつを一番に当たってくれ。 二つ目はジャワ島のイジェン山。 吹きあがるガスだ。硫黄を多く含む高濃度ガス、こいつが引火すると青い光を放つ。 ここも重要箇所だ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール [ なるぼど、分った。 ] ゆうすけ ( そのゲルマナイトでも含有率は0.6%程度、大した量じゃない。石炭を燃焼した粉塵 にすら微量に含まれる場合がある。 ただし、ガリウムは青色のLEDに使用されるこ とから、その最大需要国は・・・世界の約70%を超えているここ大日本国なのさ。世界 中のガリウム のその多くがここに集まっている。探すなら日本だよ、ミカール・・・ でも、本当に探さなければならないのは炎ではなく・・・ 恐らく剣の方さ・・・ ) この時、遥か遠い人気のない岩肌の山中では、月明かりの光を帯びて、徐々に、そして鼓 動するかのように周期的に何かが青い光をやんわりと放ち始めた。そしてまたしばらくす ると、その鼓動を止めて再び沈黙したのであった。 ~~~ ~~~ ~~~ -つづく- (ご苦労なこった) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年12月28日 11時33分08秒
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