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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2016年03月23日
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[近衛軍長 補佐]スウラン
  「なあ、全宇宙の支配者、我らの祖先一族はいつ来るあるか?」

[竹林総元帥]チュウラン
  「わからぬ。今何処にいるのかもな。 こちらに連絡が入る事柄しか把握できぬのだ。」

[近衛軍長 補佐]スウラン
  「このまま指咥えて待つしかないのか?」

[竹林総元帥]チュウラン
  「今のところは。 ただ、地球に到着したのなら、真っ先にここに来るであろう。」

[神霊巫女]利江
  「でも今、組織のやつらがここを目指しているのだし・・・ また・・・
                          ここが戦場になってしまう・・・。」

 総元帥の間の入り口より、一人の空軍兵が駆け込んできた。

 空軍兵
  「水軍長様。」 ((とう すいじゅ)の前に歩みより、片ひざで座りながら、)

[水軍長](とう すいじゅ)
  「どうした。」 

[空軍兵]
  「は、異人の軍 およそ 1,000人 、白氷山の鍾乳洞に向かっていると思われる動きを確認致
   しました。」

[竹林総元帥]チュウラン
  「うむ。やはりそこを目指しておるか。
   異人の組織は以前もそこから進入してきた。 無論今回もそこからというのは容易に想像
   がつく。
   だが、まだ満月には遠い。我々以外の者は、たとえ扉を壊してもこちらには入れぬ。

   しばらくは様子をみていよう。 ただし、この地の入り口付近はしっかりと準備しておく
   のだ。 水軍長、監視を続けろ。」

[水軍長](とう すいじゅ)
  「はっ。」

[近衛軍長 補佐]スウラン
  「スウラン、リツコとの定期交信にいってくる。」

 一人の空軍兵を従えて、部屋から出て行くスウラン。


  ~
    ~


 夜、ゆうすけのいる部屋のディスプレイが明るくなり、そこに映し出されたこの男が語り
 かけてきた、

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「ゆうすけ、謎解きは捗って(はかどって)おるか。」

ゆうすけ
  「あぁ、残念ながらあまり進んでいないよ・・・。」

 淡々と紙に走らせていたペンを止め、座る木製のイスに仰け反るように大きく背伸びをし
 て話す。

ゆうすけ
  「そっちは宇宙からの侵入者の現在地は掴めたのか?」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「うむ、誠に遺憾ながら未だに探しだせておらぬ。」

ゆうすけ
  「なんだ、大したことないなぁ。
   よほど小さい移動物で向かっているのか、あるいは既に到着しちまってるかって事にも
   なるぜ。」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「既に到着の可能性もか・・・。」

ゆうすけ
  「もっとも、小さい隕石も沢山飛来しているから全部を追いきれないのかもしれないがな。
   それか、まだ遠過ぎて発見できない・・・もある。

   もし、既に捉えられる距離にいたとしたならば、隕石に似た箱物で移動しているってこと
   もある。 これらのどれかだ。」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「隕石型のスペースシップか・・・。 その可能性も伝えておこう。」

ゆうすけ
  「がんばって見分けさせてくれ。」

イルミナルディー[秘密結社]ミカール
  「分った。
   まもなく食事の時間だ。 届けさせる。」

 そう言い終わると、ディスプレイが暗くなった。


ゆうすけ
  ( ふっ、ここの組織の情報網は願ってもないレベルだ。 それに謎解きに集中出きるこの
    環境。 悪いがミカール、お陰でおれにはかなり紐解けてきたぜ。。。 )


 程なくしてゆうすけの座る前にあるテーブルに夕食が姿を現したのであった。



  ~
    ~


リツコ
  携帯電話[ それとスウラン、まだ確定ではないけど、あの透明なトカゲ軍団も組織の後を追ってそ
     ちらに向かっている可能性があるの・・・。 ]

スウラン
  携帯電話[ あいつらがっ !!

 青龍湖の湖畔にある神社の石段に腰掛けて、携帯を耳にあてて会話しているスウラン。

リツコ
  携帯電話[ 多分ね。 念のためそちらにも備えておかないと、大打撃になってしまうわ。 ]

スウラン
  携帯電話[ く、くっそぉ・・・ ]

リツコ
  携帯電話[ 先程 チーランがそちらに向ったわ。 私たちも空軍兵が到着次第、向かうから。 ]

スウラン
  携帯電話[ それは助かるぅ~ ]

リツコ
  携帯電話[ あと、その携帯を空軍兵に持たせてそこで待機させてくれないかな。こちらからもいつ
    でも通信出きるように。 ]

スウラン
  携帯電話[ 分った! ]  ピっ


スウラン
  「こうしちゃいられないある!」


 スウランが通信を終え、神社の入り口から戻ろうと立ち上がったその時、

                 V ズバっ☆ V

スウラン
  「えっ!」  (振り返るスウラン)


  ~
    ~

 空軍兵1人を従えて、木陰で小休止をとっている和恵。
 携帯片手にリツコと会話している。

リツコ
  携帯電話[姉さん、それで?]

和恵姉さん
  携帯電話[組織の全拳武道団ご一行様は、どうやら白氷山の鍾乳洞に向かっているわ。]

リツコ
  携帯電話[やはりそこを目指して・・・。]

和恵姉さん
  携帯電話[以前、ここから進入したことのあるスペックの生き残りがいるのは間違いなさそう。
    迷走せずに確実に目指せているもの。 進行速度もしっかりとしているわ。

    にしてもゆうすけをか・・・。 きっと謎解きの手伝いをさせるってところね。
    つまり、その軍団、えっと・・・、、、 ]

リツコ
  携帯電話[イルミナルディー[秘密結社]だそうです。]

和恵姉さん
  携帯電話[そいつら、まだ炎と剣については不明なところがあるってこと。
    そこはそのままゆうすけに任せましょう。]

リツコ
  携帯電話[探さなくても良いのですか?]

和恵姉さん
  携帯電話[ゆうすけはこういちと一方通行の連絡が出来るから、なんとかなるんじゃない?]

リツコ
  携帯電話[ですが、イルミナルディー[秘密結社]のミカールという男は、こういち君を手中にした
    と言ってました。]

和恵姉さん
  携帯電話[あら。また睡魔に襲われて、その時にでも拘束されたのかな・・・。
    こういちも放っておいていいわ。自分でなんとかするでしょう。]

リツコ
  携帯電話[は、はい・・・。]

和恵姉さん
  携帯電話[しかしその2人を今抜かれたか・・・。 リツコ、各所の連絡、あなたを中心にしっかりと
    伝達させて頂戴ね。 情報の横の連絡がカギを握るわよ。]

リツコ
  携帯電話[はい。
       あ、姉さん、もう1っ。]

和恵姉さん
  携帯電話[なに?]

リツコ
  携帯電話[ゆうすけ君が連れ去られた時、ミカールの部隊は我々で感知出来た数はおよそ250~300
    体。こういち君からの話だと、集まっていたのは およそ 52,000体超 と言ってました。]

和恵姉さん
  携帯電話[何よ、その差は・・・。]

リツコ
  携帯電話[ゆうすけ君確保の為に用意した数が数百でこれは陽動のため。 その騒ぎの隙に 52,000
    体超を要するいわば本体の行方が不明なんです。 私は、おそらく組織の後を追ってそち
    らに向かったのでは・・・と見てます。]

和恵姉さん
  携帯電話[ふぅ~ん。 そいつらが組織を追う理由は? 叩くなら海を渡らなくてもいいでしょ。]

リツコ
  携帯電話[はい、逆に海を渡らなくてはならない理由は? と考えると、渡った先、組織が何か目指
    すモノや手にする何かをイルミナルディーも狙っていて、横取りでも考えているのではと
    ・・・。]

和恵姉さん
  携帯電話[なるほどね。 じゃ、ちょっくら やつらの後方でも見てくるか。]

リツコ
  携帯電話[お願いします、助かります。]
                     ​ピッ​


  ~
    ~





                              -つづく-


第4-472話 全拳武道団 進攻 へ
 (だから、あっちだ!)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2023年08月30日 00時21分24秒
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