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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2016年05月12日
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[神霊巫女]利江
  ( なんか責任重大・・・ )

 書庫に入ったマーシャ、

[神霊巫女]マーシャ
  「んっ? トンコウ !?  ここで何をしておる!」

[近衛軍副長]トンコウ
  「あっ、マーシャ様。 はい、書物がちらかっておりましたので、少し整理をと。」
[神霊巫女]マーシャ
  「捨て置け。乱雑しているのではなく、我らが分るように置いてある。
   それにここは[神霊巫女]以外の者は入室禁止である。
   もうよい、下がれ。」
[近衛軍副長]トンコウ
  「はっ。」

 [近衛軍副長]トンコウが部屋から立ち去るを見定めてから、左隅に積んである一番上の
  -歴代伝記- を手にした時、ふと右の山積みの書物とその後ろの本棚を見てから、

[神霊巫女]マーシャ
  ( ・・・・ )


 [探神霊石:源石球]の上に手のかざし方を変えたり拳を握ったりと試行錯誤をしていた利江
 のところに、

[神霊巫女]マーシャ
  「持ってきたわよ~」
[神霊巫女]利江
  「わぁ、超アンティーク物。 一冊が そ、そんなに分厚いんですね・・・。」
[神霊巫女]マーシャ
  「そうね、、、、手で持てる重さギリギリというか、複数は持てないくらいズッシリとね。」

 ドサっと机に置いて、木製の表紙をめくるマーシャ。

[神霊巫女]マーシャ
  「新しく始めるところには、こうして西暦、月日、そしてその代の[神霊巫女]の名前を示
   すの。 それとその時の[竹林総元帥]の名前をこうして。」

[神霊巫女]利江
  「この号は、1612年から・・・・[竹林総元帥]は黄龍道元帥かぁ・・・。」

[神霊巫女]マーシャ
  「そうね、人にあらず・・・・。 彼が口にしていた事の裏づけがこれで取れてる。」

 自ら少しずつページをめくってみる利江。

[神霊巫女]利江
  「そっかぁ、この人はほとんど記載無く次の代に渡している。トピックスが無ければそうな
   るんですね。」
[神霊巫女]マーシャ
  「そうよ。 見た中では、私が一番記載事項が多いみたいだから、いいボランティアって所
   かしら。」
[神霊巫女]利江
  「ですよね・・・。 記載無き代はいわば『平和』ってことを意味しますから。
   私の代も、マーシャさんに続いて記載することが多くならなければいいのだけど・・・。」

[神霊巫女]マーシャ
  「うん、そう願いたいわね。」


 少しの時間、考えてから

[神霊巫女]利江
  「マーシャさん・・・、私、歴代の[神霊巫女]の中では一番幸せな巫女じゃないかなって時
   々思うんです。」

[神霊巫女]マーシャ
  「どうしたの、突然。」

[神霊巫女]利江
  「こうして歴代の人達に触れていると。。。

   こういち君はここと関わりの深い陳南家。マーシャさんのご主人も陳南家。お姉さまも。
   [神霊巫女]の引継ぎはマーシャさんからで、こういち君のお母様だし。
   そして、私の代の[竹林総元帥]が、とても親しい方だったチュウランさん。その側近の
   近衛兵の長の方もチーランさんやスウランさん。

   関わる人達が、みんなとても良く知る人達でとても好きな人ばかり。。。 こんな環境にい
   るなんて。」

[神霊巫女]マーシャ
  「あら、利江ちゃんがこういちと結婚したら、私とは親子関係にもなるじゃない。」

 ハッとして、急に顔を赤らめて下を向きながら、、、、

[神霊巫女]利江
  「は、はい。。。 (*^.^*) 」


[神霊巫女]マーシャ
  「確かにそうね。すごくファミリー過ぎるくらいの環境だわね。 ここまでの境遇は今まで
   の巫女には全くなかった事でしょう。 しかし逆に利江ちゃんの周りには強烈に密集して
   いるわね。

   大竹林寺、始まって以来の 激動の刻 に直面、というか既に台風の暴風域の中なのかもし
   れないけど、そんな環境が必要なんだと時代が言わしめているのかもしれない・・・。」

[神霊巫女]利江
  「マーシャさんは長くずっと一人ぼっちで、ここで[神霊巫女]を。 それもあの黄龍道元
   帥の元で・・・。」

[神霊巫女]マーシャ
  「他の歴代の人もそんな感じだったでしょうから。 気にしてなかったけどね。」

 改めて利江に暖かく微笑むマーシャ事、南 志津。


[神霊巫女]マーシャ
  「そんな激動の中、そして恵まれし環境の中の[神霊巫女]利江殿。
   さっ、ここに私が引継ぎを記すから、その次からいよいよよ。」
[神霊巫女]利江
  「は、はい。 な、なんか緊張します・・・。」

 マーシャが机に置いた箱を開いてから、振り向いて後ろの棚にある水差しを手にし、開いた箱
 の中の一部に水を注いだ。

[神霊巫女]利江
  「えっ、も、もしかして硯(スズリ)・・・、墨と筆で・・・ですか・・・ (*o*||| 」
[神霊巫女]マーシャ
  「当たり~☆」

[神霊巫女]利江
  「・・・・習字を習っておけばよかったな・・・・。」
[神霊巫女]マーシャ
  「読めればいいのよ。 上手いヘタではないわ。」

[神霊巫女]利江
  「は、はぁ・・・・」


~~~
  ~~~
    ~~~


[近衛軍長]チーラン
  「以上だ。 シャーク、準備を始めよ。」

[水軍長](とう すいじゅ)
  「はっ。 俊、お前のところが真っ先にだ!」
[土軍長]杜 土俊(と どしゅん)
  「うっし、速攻で仕上げてくるぜっ!」

 そう言い残し、素早くその場を後にした。

[水軍長](とう すいじゅ)
  「大、お前のところは土軍作業場所付近の見張りもだ、
                          うちの軍兵を一人ずつ乗せていけ。」
[空軍長]大 空飛(だい こうひ)
  「分りました。」

 [空軍長]大 空飛(だい こうひ)もまた、その場から素早く行動を開始した。

[近衛軍長]チーラン
  「絶対にこの地には一歩たりとも踏み込ませぬ!」


 一端の応戦体制が決まり、その準備を進めているころ、

[竹林総元帥]チュウラン
  「スウラン、外で少し我の稽古相手をしてくれぬか?」

[近衛軍長 補佐]スウラン
  「稽古相手・・・?」

[竹林総元帥]チュウラン
  「うむ、ここには大少林拳扱える者がおらぬ。 たまには体動かさないと鈍るゆえ。」

[近衛軍長 補佐]スウラン
  「それはそうだ。 いいあるよ。」


~~~
  ~~~
    ~~~


 一方、森林を進むこの集団では、

    /// シュパっ  カサカサ

スペック-3戦闘員 キジュロ
  「ジュリジュル、おい、森を抜けて道に出たぞ。」

 森林を先頭で進むキジュロ、視界をよくするため 目の前の枝葉を切り刻みながら進むと突然
 、目の前が開け、左右に続く道に出くわした。

[赤マント男]
  「大丈夫だ、合っている。」

 地図を広げながら開けた道の真ん中に立ち、幾度か目線が景色と地図を行き来して答えた。

[赤マント男]
  「この道を左に進んだ先の分岐点が待ち合わせ場所だ。」
[緑マント男]
  「ふん、我らで十分だ。この上格下と合流とは。」
[青マント男]
  「言うな。 総帥からの指示だ、止むを得んだろ。」

 森から道へとぞろぞろと出て来る全拳武道団の各支部の精鋭たち。

全拳武道団 [北関東支部] 支部長 山神 大樹(やまがみ・たいじゅ)
  「おっ、やっと道に出たか。」

全拳武道団 [信越支部 ]支部長 颯 駿(ハヤテ・シュン)
  「あちこち虫に刺されてかゆいやら痛いやら・・・」
全拳武道団 [四国支部] 支部長 猪田 十五郎
  「準備が足りんとよ。ちゃんと防虫スプレーぶっ掛けておかんとあかんぜよ。」


全拳武道団 [本部] 武道団長 スナーグ
  「待ち合わせ場所が近くということは、目的地の入り口もあとすぐという事。
   ここで昼食を兼ねて休憩にするとしよう。」

 と、突然っ!

[黄色マント男]
  「そこっ!」
                ==ズボーーン>





                              -つづく-


第4-475話 全拳武道団 進攻 -04 へ
 (トロいヤツらだぜ)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月09日 14時03分42秒
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