カテゴリ:第四章 4-561 ~ 632 話
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イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「な、何をひも解いたと・・・?」 ゆうすけ 「そっ、全てだよ。 教えてやろう。 まず始めに お前の立ち位置だ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「た、・・・ 立ち位置だと・・・。」 ゆうすけ 「そうだ。 はっきりとしたのはこういちを催眠術で操り戦わせる時、全拳武道団の進攻の 他、大竹林寺の伝説の軍団をも相手にしていた時。 おまえさんは本来、見つける役目を預かっていた。 過日『エル』『ラニ』と出くわした時にその会話がなされていた事からもわか る。 忘れ物をした全宇宙の支配者は探している立場。見つからなければ当然、 守るどころではない。 だが、お前はしきりに『守る』を連呼している。 守る、つまりこの地に存在する事を知っていたのは『守れ、渡すな』と唱えてい て、渡した後の結果を知る人物。 探す『エル』達に反目している事がわかる。 その人物が石碑を作り、後世の我々に教えてくれたのが守る側の立場だ。 その[守る立場]の人物が[探す立場]のお前と接触した。 その時に説得され たんだろうな。 その結果おまえの立場は説得を聞き入れて『守る』に変わった。手にしたい者の 捜索係から、剣を守る側の守り人に。 だからお前はしきりに『守る』を口にしている。 つまり、探している者から『渡さない側』に身を置いた事を指している。 (冷や汗をかきながら黙って聞いているミカール) だがあの時、大竹林寺は『守る』の立場だった、にも関わらず、お前は全ての者 から守る事をしてしまっていた。 何故だろうね。 その『守る』を遂行するのであれば 正面切って戦って守るか、黙って大竹林寺と 組織を戦わせて戦力を削いだ時に守る。 そう、後者の方が利口だ。 では何故。 横取り・・・を狙う形も見せかけで、本当はどちらにも渡したくなかったからだ。 すると、[ 誰からも守る ] ←または→ [ 自分が手にする ] のどちらかと いう事になる。 そしてお前は、それ以上に手にしたい者からも、守る立場の者からも、一切 を 排除しようとしていた。 つまりお前の行動と考えは、 己自身、自分が[剣]を手にしたいが為にだ ! 」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「くぅ・・・ ゆうすけぇ・・・・」 セルフィー ( なるほどね・・・。) ゆうすけ 「もう1っ教えてやろうか。 お前は既に、、、 実は剣の在り処を知っていた という事もね。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「なんだとっ! 」 ゆうすけ 「わりーな、全てひも解いちまったと言っただろ。 レイラインも、そしてブースターの事もさ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「っ!! 」 セルフィー ( けっ、みんなバレてんじゃねーか・・・よ。 大したガキだぜ・・・。 ん・・・? レイライン?) イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ブースターだと !! 」 ゆうすけ 「あぁ。 まずおれを幽閉してたろ、それがそもそもの間違いだった。そして美咲先生を人 質にして、別の穴倉に監禁した事。 それが無けりゃ解けていなかっただろうな。 レイライン。 石碑、塔、建造物を一直線に並べて目標を指し示す方法。 お前らの集会場が[福ノ島の真正雲寺]、待機所に使っていた[新潟県燕市]、 そしておれが捕らわれていたのが[福ノ島いわき市の龍場の滝]、美咲先生が 捕らわれていたのが[沼沢湖の洞窟]、 面白いねぇ、これら全部が同一線上に並ぶんだな。 これって、まさに レイライン っぽくねーか。 ( ミカールは目を真ん丸にして口をポカンと開けたまま ) 普通は日が昇る向きに進んで指し示す。だがその説で追うと指し示す目標物は 海の中・・・。 大昔、そこは陸地では無かった。 誰もこれをレイラインとは思わない。 だが、フリーメイソンは神をも超える存在とし、神の数13を超える14を使うくら いだ、まんまの活用はどうだろうね。それにミカールは身内にも知られたくなか った。だから通説の日が昇る方向へ ではなく、、、、 逆向きに印した、と考えて みた。 日が昇る東からその隣拠点、龍場の滝→真正雲寺→沼沢湖→燕市 とほぼ一直線、 それぞれがほぼ同じ距離で存在している。 これがレイラインと仮定すると、燕市の次は、、、、 海かと思いきや、ちゃんと陸地だ。 佐渡ケ島のおよそ野原崎鼻付近、つまりここってことになる。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「くぅぅぅ・・・・」 セルフィー ( ゴクリ・・・ すっげ。 ) ゆうすけ 「ヤツらが忘れていった時代からは大陸、島は動いたり隆起して出来たりと、位置 や地形は変わっている事だろう。 だが、ミカールが発見した時代と現在は大き く変化していなかった事でこのレイラインはほぼ正しく機能している。 でな、ここで[剣]を発見し、目にした当時のミカールはある事に気が付いた。 そう、パーツが取り外されている事に・・・。 そいつが無ければ[剣]は機能しない。 こんな阻止をするのは、お前が説得を受けた当時の大竹林寺の総元帥だと推測した。 つまり、外されたモノは大竹林寺に有るとにらんだんだよな。 それがあの時の 総攻撃に及んだ確たる理由って事だ。 自分が[剣]を手にして世界を我がものにと。 これがお前の本当の狙いだっ! ミカール! 」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「 き、貴様! そこまでっ! 」 ゆうすけ 「あぁ、場所を知っている事を隠すのが大変だったよ。 瞬間移動出来る連中は、一度会っていると後を追えてしまう。 つまり、ミカールに出くわしたメンバーには見つけた事は伝えてあっても、ここ の位置を一切伝えなかったさ。 それに、我々が[剣]を発見しても、パーツが外されている事は気が付かなかっ た。 ヒントは、異常な程大竹林寺に執着していたお前の行動のお蔭だ。 でな、ここを確認してもらっていたのが、お前さんが瞬間移動を出来る事を知ら ない人物、そ、この リツコさん にお願いして密かに探してもらってたのさ。。 抜かりはねーぜ b(^_-)-☆ 」 V ズバっ☆ V リツコ 「そっ、私が見つけだし監視してたの。 この地形でしょ、結構大変だったのよ。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「うっ!」 リツコ 「ミカール、あなたに会ったのは一度だけね。 ゆうすけ君を連れ去る時。 その時はまだ瞬間移動が出来なかったの。 ゴメンね。」 無論、リツコはここに こういち、和恵姉さん、西艶 凌紀やクラウス総帥も連れてき ていた。 クラウス総帥 ( リ、リツコっ!! どうなってんだ・・・) イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「 ・・・・ ( ガックリとうなだれ、膝を付くミカール ) ここまでの、わしのこれまでの活動は何だったんだ・・・。」 和恵姉さん 「守る に気持ちを変えるところまでは良かったんだけどね。 自分で使おうなどと思っちゃダメって事。」 こういち 「来たよ、やつら。」 そこに居た全員が、空を見上げた。 リツコ、セルフィーは握り拳を作っていた。 ゆうすけ 「ミカール、やつらには今の会話は聞かれていない。 対面した時に、今一度自分 の立場をしっかりと持つ事だ。 守る側か、探して渡す側かを。」 ズボーーーー! スタ彡 ズボーーーー! スタ彡 エルニーニャ 「これはこれは、大勢お揃いのようだね。」 全員の目線が『エル』と『ラニ』に注がれた。 ラニーニャ 「複数の大きな[気]、何かと思い来てみれば、ミカール! なんでこいつらまでここに居る!」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「は、はぁ・・・、そ、それは・・・」 エルニーニャ 「いいじゃないか、大勢いた方が楽しい。 それに、こんな所にミカールが居るという事は、見つけたのか?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「は、はい・・・。」 ラニーニャ 「おぉ、でかしたねミカール。」 ~ ~ ~ スペック-03 戦闘員 キジュロ 「またさっきの所に出てしまったぞ・・・?」 [神霊巫女]マーシャ 「来た通路を戻ればいいだけの事。 散歩が好きなようですね。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「うるさい!」 -つづく- (聞こえなかったのですか?) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年02月19日 11時17分04秒
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