カテゴリ:第四章 4-561 ~ 632 話
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スペック-03 戦闘員 キジュロ 「またさっきの所に出てしまったぞ・・・?」 [神霊巫女]マーシャ 「来た通路を戻ればいいだけの事。 散歩が好きなようですね。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「うるさい!」 近衛兵 「[神霊巫女]様が! こっちだ!」 通路向かい側に数人の近衛兵の姿が。 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「お、お前! 案内しろ!」 [神霊巫女]マーシャ 「どこへですか?」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「外だ、外に決まってるだろう!」 前方から近衛兵が走り込んで来た! スペック-03 戦闘員 キジュロ 「おぉおぉ、随分な数揃えてきやがって。 ジュリジュル、死.ぬ.か、お前ら。」 マーシャを掴んでいた手を離し、一歩前に出たキジュロ。 [神霊巫女]マーシャ 「待ちなさい! 近衛兵達、下がりなさい。」 その声に走る速度が落ち、その場で立ち止まる近衛兵達。 [神霊巫女]マーシャ 「あなた方が何人で向かっても無駄に命を落とすだけ。 下がっていなさい。」 近衛兵 「しかし・・・」 [神霊巫女]マーシャ 「聞こえなかったのですか?」 近衛兵 「は、はい。」 近衛兵は左右に分かれて道を空けた。 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「すげーな、この女・・・。 おぃ、お前らは黙ってそこで見てろや。」 整列する近衛兵の前を、マーシャの手を引き堂々と通るキジュロ。 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「さ、案内しな。」 [神霊巫女]マーシャ 「まずは先ほどの広場へ。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「だからそいつの場所も判らねーんだって。」 [神霊巫女]マーシャ 「このまま進みなさい。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「わ、分かった・・・」 渋々と進むキジュロ。 そのまま通路を進むと、急に八方向に分かれる開けた広場に出た。 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「ここは先ほども・・・ ん !? 」 キジュロの目に飛び込んできたのは、八方向の通路を空け、それ以外の外周をビッシ リと埋める様に整列していた近衛兵の姿。 そして、 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「貴様ら~。 ジュリジュル、また会ったな。」 腕を組み、広場ほぼ中央でキジュロを睨みつけていたこの二人。 [近衛軍長 補佐]スウラン 「また会ったじゃない、貴様がこの地に侵入してる。 こちらのセリフある。」 [近衛軍長]チーラン 「お前、まだ生きていたのか。 それにここに侵入していたとは。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「そんな事はどうでもいいんだよ。」 [近衛軍長]チーラン 「我らの[神霊巫女]マーシャ殿をどうするつもりだ。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「オレは理由なんか知らねー。 総帥から連れて来いと命令を受けているだけだ。」 [近衛軍長]チーラン 「お前、ここから出れるのか?」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「入れたんだから、出れるに決まってんだろ。その前に、お前らを倒してからな。」 [近衛軍長]チーラン 「血の気の多いヤツ。 まずここから出れるかの道を探してからの方がいい。 我々が倒れると、出れる道を知る者が居なくなる。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「ほぅ、命乞いか。」 [近衛軍長]チーラン 「貴様の心配をしてだ。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「なら、次はどこの通路に進むあるか?」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「次か、、、、 ( 少し見渡して ) ・・・ なるほど、分かったぜ。 貴様らが広く空けている方に行かせようとしているな。 だが、貴様らが背にし て阻もうとしている、行くなら貴様らの後ろの通路だ!」 [近衛軍長]チーラン 「そうか、ならそこを行くが良い。 道を空けよう。」 チーラン、スウランが横に歩いて退くと同時に、大勢いた近衛兵も同様に道を空けた。 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル、変なヤツだなお前ら。 利口というよりアホだな。 なら行かせてもらうぜ。」 [近衛軍長]チーラン 「まて。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「なんだ。」 [近衛軍長]チーラン 「[神霊巫女]マーシャ殿をここに置いていけ。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「ふん、人質を渡す程、まぬけじゃないぜ。 その手に乗るかよ。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「違う。[神霊巫女]マーシャ殿が疲れるだけある。 どうせお前はまたここに戻る。 それまで待つあるよ。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「待つだぁ~?」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「そ、マーシャ殿が疲れたら、お前も歩きづらい。だからマーシャ殿ここで待つ。」 [近衛軍長]チーラン 「とっとと 出口を探してこい。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「ふん、出口を見つけりゃいいだけの事。 待ってろよ。」 シャーーー そう言うとキジュロは独りで通路を駆けていった。 [近衛軍長 補佐]スウラン 「本当に置いてっちゃったある・・・。」 [近衛軍長]チーラン 「このまま我らが引き上げたらどうすんだ、あいつ・・・。 それよりマーシャ殿、大丈夫か?」 [神霊巫女]マーシャ 「少し散歩をしただけ。別に危害は受けていません。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「マーシャ殿、奥に引き上げるある。」 [神霊巫女]マーシャ 「待つと約束したのでしょ? なら私もここで待ちます。」 [近衛軍長]チーラン 「なんか変な展開だ・・・。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「あいつの性ある・・・。 ・・・ ここに侵入していたなんて・・・。」 ほどなくして、 『ほらほら~、出口が見つかったぜ~。。』 別の通路から声が聞こえてきた。 そして、 シャーーー ザっ彡 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「どうだ! ・・・ あれ?」 [近衛軍長]チーラン 「何をしておる。 早く出口を見つけてまいれ。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「くそ、今度はこっちだ!」 シャーーー 『おぉ・・・』 近衛兵の脇をすり抜けて、別の入り口に駆け込むキジュロ。 [近衛軍長 補佐]スウラン 「○%※▽#・・・」 [近衛軍長]チーラン 「近衛兵、全員引き揚げろ。」 『はっ』 うなづいた近衛兵、命令に従い3人を残して全員がその場を後にした。 [近衛軍長 補佐]スウラン 「出払っている軍、待機所への通路はどこも閉じて塞いでいるあるよ。 今はこのように押し入った敵兵への備えのために・・・。」 [近衛軍長]チーラン 「次、片づける。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「うん。」 次にキジュロが現れるであろう通路の前で、仁王立ちの二人。 ~ ~ ~ ラニーニャ 「おぉ、でかしたねミカール。」 何かを感じ、急に振り向いた『エル』、 -つづく- (それだってば) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年11月20日 10時30分26秒
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