カテゴリ:第四章 4-561 ~ 632 話
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ラニーニャ 「おぉ、でかしたねミカール。」 何かを感じ、急に振り向いた『エル』、 エルニーニャ 「おっ、久しい~。 やっと目にすることが出来たか。」 ( 顔が笑顔になる ) スタスタと突き刺さった[剣]に向かって歩を進める。 それを黙って見つめている和恵姉さん、こういち、ゆうすけ達。 ラニーニャ 「よかったね、にいちゃん。」 ( ほんのり笑顔を見せる ) が、『エル』の足が止まった・・・。 ラニーニャ 「どした?」 [剣]をその場からまじまじと見つめながら、 エルニーニャ 「おかしい・・・、何かが違う・・・。」 ラニーニャ 「何言ってる、それだってば。」 エルニーニャ 「違う・・・、何かが・・・。 私が近づいても共鳴してこない・・・。 それに何か・・・どこか異なっている気がする・・・。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「そ、それは・・・。」 ラニーニャ 「何か知ってるのか?」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「はぁ、わたくしめが発見した時既にこの状態でした。 見るとパワーユニット が取り外されておる事に気づきましてございます。」 ラニーニャ 「パワーユニットが無いだと ! 」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「はい、恐らくは歴代の総元帥に着任した誰かが取り外したものと思われます。」 エルニーニャ 「やはり・・・。 このままでは、[剣]の意味が無い! それはどこにあるっ!」 かなり形相がきつくなり、強く怒鳴る『エル』。 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ひぃ~、そ、それを現在も探している状況でして・・・」 ラニーニャ 「なんてことだ・・・。」 ~ ~ ~ [近衛軍長]チーラン 「近衛兵、全員引き揚げろ。」 『はっ』 うなづいた近衛兵、命令に従い3人を残して全員がその場を後にした。 [近衛軍長 補佐]スウラン 「出払っている軍、待機所への通路 今はどこも閉じて塞いでいるあるよ。 このように押し入った敵兵への備えのために・・・。」 [近衛軍長]チーラン 「あいつは我らの兵隊を何人も殺めてる。 次、片づける。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「うん。」 次にキジュロが現れるであろう通路の前で、仁王立ちの二人。 [近衛軍長]チーラン 「利江と間違えた・・・だよな。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「そうあるね。」 [神霊巫女]マーシャ 「しばらく見ないうちに成長したなと言われました。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「あんな可愛い娘が、急にこんな色っぽくはならないある。」 [神霊巫女]マーシャ 「褒めても何も出ませんよ。」 [近衛軍長]チーラン 「残念、期待したのに。。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「来た!」 『今度こそ見つけたぜ~。。』 通路から声が聞こえてきた。 そして、 シャーーー ザっ彡 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「どうだっ! ・・・ うっ !? 」 [近衛軍長]チーラン 「何をしておる。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「みんな待ちくたびれて帰ったあるよ。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「く、くそぉ、どうなってやがる・・・。」 [近衛軍長]チーラン 「出口、みつからんみたいだな。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「くそ、図りやがったな。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「貴様が自分で選んでいた。 我らの性じゃないあるよ。」 [近衛軍長]チーラン 「貴様が悪い。」 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「うぬぅぅぅ、こうなったらお前らを倒して、口を割らせてやる!」 [近衛軍長]チーラン 「望むところ。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「覚悟するある。」 二人が胸を張り、握りこぶしの両腕を斜め下にして気合を込める! 『 はぁぁぁぁぁぁぁっ! 』 『 はぁぁぁぁぁぁぁっ! 』 すると、明るい光のスポットが二人に降り注ぎ始めた! しばらくすると、降り注ぐスポットの光が二人に吸い込まれるように止んだ。 そこには、薄っすらとピンク色のオーラを体の表面に帯びた、二人の姿がっ! 革バンドに鉄のトゲをグルッと取り付け、それを首、腕、足にも取り付けた露出の多 い戦士らしき出で立ち。 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル 覚悟するのは、 貴様らの方だっ! 」 シュルシュルシュルっ! まさに蛇を思わせるような蛇行しながらの急接近っ! ジグザグではなく、滑らかな 左右への動きから、突如、真っ直ぐに左側にいたスウランに襲い掛かったっ! 『ハッ』 床を転げて横に避けたスウラン、キジュロの拳は空を切る。スウランはそのまま中央 やや後方にあった噴水の水槽の淵を蹴って飛び上がった! と同時にチーランはキジュロの頭上を越えて反対側に着地、地面を蹴って低い姿勢で 手を付き空振りしたキジュロの後ろからの鋭い蹴りを見舞う! 『ハィー!』 ゴスっ★ ガクン 膝の裏側を蹴られて膝を付くキジュロ。 その姿勢からチーランに向かって一振り! シュっ /// ガスっ★ チーランは既に横に回転して回避しており、またも空振り。 その時、顔面にスウラ ンの強烈な蹴りを受けたのであった! 『グェェーっ』 ==ドシャ彡 飛ばされ転げるキジュロ! ダン彡 ダン彡 その飛ばされた先にはチーラン、 『ハィーーっ!』 ズボっっ 横からのミドルキックがキジュロの溝打ちにガッチリと決まった! 『グェェェーーーっ』 ==ドシャ彡 ダン彡 ダン彡 見事なまでの連携プレーのチーランとスウラン。 身構えてキジュロを見据えた。 飛ばされたキジュロ、もんどり打って床に這いつくばった。 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「く、くぅ・・・ な、なんだと・・・ このオレ様が何も出来ないとは・・・」 [近衛軍長]チーラン 「まだこれからだ。」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「うちの兵を殺めた報い、心するある。」 いつに無くキツイ眼光でキジュロを睨む。 スペック-03 戦闘員 キジュロ 「ジュリジュル・・・ はぇーじゃねーか、楽しめそうだぜ。」 ~ ~ ~ その頃、 VVV ズバっ☆ VVV シュナイケル 「へへぇ~、やっとチャンス到来ってか。」 不適な笑みをこぼすシュナイケル。 現れたのは大竹林寺の[神霊巫女]の間の入り口だった。 ~ ~ ~ かなり形相がきつくなり、強く怒鳴る『エル』。 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「ひぃ~、そ、それを現在も探している状況でして・・・」 -つづく- (出したのは口じゃない) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年11月20日 10時33分46秒
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