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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2018年01月09日
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和恵姉さん
  「横取りでも狙ったのかしら?」
ラニーニャ
  「こ、こいつ・・・」
 大地がへこんでしまった場所からゆっくりと立ち上がり、大きくジャンプして『エル』
 の隣に戻った。

エルニーニャ
  「動かんでいい。」

 驚いたのは青マント男だけじゃなかった。 そう、この男も。

シュナイケル
  「な、なんてやつらだ・・・ こ、このおれの瞬間移動を上回るだとっ !? 」

 他の面々は、ボー然としており、空いた口が塞がらなかった・・・。

ゆうすけ
  「かぁ~、こういちに牛丼をおごらなきゃ・・・。」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
  「牛丼?」
ゆうすけ
  「そ。
   シュナイケル、負けたのはお前が GO を言い切ってからスタートしたからだ。一
   方のこういちは GO の『ご』を発した時には動き出していた。姉さんはフライン
   グした『ラニ』を見て止めに入った。 それだけの事。」
シュナイケル
  「そ、そんな・・・1秒にも満たない僅かな時間差なのに・・・」
ゆうすけ
  「距離さ。 もっと長ければ結果は違っていただろうけど。
   あの二人、あの距離では目の前にあるのとさして変わらないってことさ。」


こういち
  「ごめんね、利江ちゃん。 怖い思いをさせて。 大丈夫かい?」
[神霊巫女]利江
  「大丈夫。 ありがとう、こういち君。」

 利江はこういちに抱きかかえられたまま、自らも強くこういちを抱きしめたのであっ
 た。 その時!
                (∽ ~キュ~~ン~∽ )
 利江は首にぶら下げていたペンダントを、こういちの体に押し付けていた。

こういち
  「利江ちゃん、こちらこそだ♪」
[神霊巫女]利江
  「ん~ん、私がしてあげられるのはこんな事くらいですもの。」

シュナイケル
  ( くっ、こいつらの速度、この距離でも・・・ 負けるのか・・・ )
  「それより、ようやっと手元に揃ったねぇ。」
青マント男
  「ようやく。」

 一歩前に出たシュナイケル、

シュナイケル
  「君達、よ~~く聞けよ~♪
   ここに揃った[剣]とブースター、こいつをちょちょいのチョイと [[ 蛮族
   震撼の剣 ]] にして、これよりこのボクちゃんが、この世を征服しちゃうんだ
   なぁ。 ボクちゃんには野心があるからね~♪  お分かり?」

西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「手渡ってしまったか・・・。 い、いいのか?」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
  「ど、どうする・・・」

 二人はゆうすけとこういちの表情を伺った。

セルフィー
  「あのやろーも狙っていたのかよ・・・」

 その言葉にゆうすけがセルフィーを見た。

エルニーニャ
  「あの者は、何をはしゃいでいるのだ?」
ラニーニャ
  「 [[ 蛮族震撼の剣 ]] と・・・。」

ゆうすけ
  「何をどうするって・・・?」 ( 落ち着いた表情でシュナイケルに向かって )

シュナイケル
  「あー、なんとか君、君の出番はもうないよ~。」
ゆうすけ
  「質問に答えろ。 何をどうするって・・・?」
シュナイケル
  「だからぁ~、ボクちゃん野心ある訳。 するとこの[剣]は・・・。」
ゆうすけ
  「野心ある者、これを手にすると、赤黒い炎が舞い上がり・・・。
   炎と共に [[ 蛮族震撼の剣 ]] となりて、意のままに世を変えしめん事を・・・、
   だろ?」
シュナイケル
  「分かってるじゃん。。」
ゆうすけ
  「分かってないのはお前の方だ、シュナイケル。」
シュナイケル
  「ふん、何言っちゃってんかなぁ。 このブースターをこいつに装着する、これ
   だけボクちゃんは野心があるんだ(から)・・・ !! 」

 そう言いながら、箱の蓋を開けていたシュナイケルの目と口が止まった! そして、

シュナイケル
  「なんだよ・・・ これ・・・。」


  ~
    ~

[近衛軍長]チーラン
  「そうか。 よい、捨て置け。」
近衛兵
  「はぁ~?」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「大丈夫、心配ないある。」
[近衛軍長]チーラン
  「ゆうすけの想定内だ。」

近衛兵
  「はぁ・・・。」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「利江はこういちの所、心配ないある。」
[近衛軍長]チーラン
  「利江がさらわれるのは、ゆうすけのシナリオ通り。 騒ぐでない。
   戻るぞ。」
近衛兵
  「はっ。」
[近衛軍長 補佐]スウラン
  「はいある~♪」
[神霊巫女]マーシャ
  「かしこまりました。」


  ~
    ~

シュナイケル
  「なんだよ・・・ これ・・・。」

和恵姉さん
  「それ、転がってた只の石みたいよ。。」

 セルフィー
  「石っ?」
エルニーニャ
  「そんなとこだろうな。」

ゆうすけ
  「お前がその[剣]を狙っていた事はずっと前から解かっていたさ。」
シュナイケル
  「なんだと!」
ゆうすけ
  「お前、あの鉄道の高架橋下でセルフィーから利江ちゃんをさらった後、わざと利
   江ちゃんの居場所を判らせるように仕組んだろ。」
シュナイケル
  「はてそんな事、したっけかなぁ~。」
ゆうすけ
  「とぼけちゃって。
   福ノ島における利江ちゃんの告知の後、 再びその地に出向いた時だよ。 (第4-440話)

   では聞く。その時にチュウランの指示の同行者、ギョッキとチョンミンの他に、
   なぜ自己判断で[土軍長]杜 土俊と[水軍長](とう すいじゅ)の
   二人も連れていったんだ?」
陳北家 北流伝承者 シュナイケル・シザー・北都(ほくと)
  「あぁ、その時は二人暇そうにしてたからね~。」
ゆうすけ
  「そうじゃないだろ。
   スナーグ達を呼び出して、お前と大竹林寺の兵が一緒に居る姿を見せるためさ。」
シュナイケル
  「別におれぁ~呼んでないぜ。 なぜそんな姿を見せるんだ?」
ゆうすけ
  「全拳武道団、クラウス率いる組織にヒントを与えるためさ。
   導く役割は、お前さんとグルで同じ風を持つ、 ・・・[青マント男]さ。」
シュナイケル
  「なにっ !! 」

ラニーニャ
  「こいつら、内輪モメか?」
エルニーニャ
  「さぁね。 大体あの箱は、らしき雰囲気は発してなかった。 ブースターは別の
   所だ。」

[青マント男]
  「うっ・・・。」







                              -つづく-


第4-574話 知将 全開! -02 へ
 (あっ、感心している場合じゃないアル)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2021年08月25日 10時51分18秒
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