カテゴリ:第四章 4-561 ~ 632 話
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ラニーニャ 「遊んでんなら、さっさとパワーブースターの在り処を教えなっ!」 Ryuichi 「ちっ・・・」 _/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄ 大竹林寺の食堂で、 ゾルダ 「[剣]が抜けないかもだぁ~?」 ゆうすけ 「試してないから確証はないけど、たぶんね。」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「なんで抜けないアルか?」 ゆうすけ 「昔から、誰も抜けなかった 剣 を勇者が引き抜いたとか、引き抜いた者が勇者だ とか、そんな伝説が各地で言い伝えとして残っていたりする。 その 剣 が今回の[剣]ではないだろうけど、主役となる[剣]、持ち主を選ん で異なる炎によって事を成す、すなわち、刺さった状態においてもただの力自慢 だけでは扱えない、『エル』やミカール達の話っぷりからもそんな気がするんだ よ。」 Ryuichi 「ふん、くだらん。そんな迷信、このオレ様がぶち壊してやるぜ。」 ゾルダ 「いや、オレが抜く。」 ゆうすけ 「まっ、論より証拠。 やってみれば?」 ( しかしなぜ抜けない、なんて事が起きるんだ・・・。 剣は先細、更に肉厚は知れている。その上抵抗のある形状をしていない。抜かれ ない為の抵抗、摩擦係数なんて知れている・・・。 それでも抜けないとしたら、他 の力・・・たとえば己だけ引力の増大、または自ら地球の引力に共鳴して引き合って いる・・・ そんな感じなのかなぁ・・・ ) 顎に手を添えて考え込むゆうすけ。 _/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄_/ ̄ ゆうすけ 「やっぱ力自慢でもダメなんだ、ゾルダ、Ryuichi、分かっただろ? 本当に手にする者を判断しているみたいだ。 まぁ2人には野望が足りないか無 いんだろうな。」 ゾルダ 「けっ、また兄貴に笑われちまうな。」 ゆうすけ 「さてっと『エル』、待たせたな。 ブースター、お前らで見つけられるのかなぁ。」 エルニーニャ 「お前達の力を借りんでも見つける。」 ゆうすけ 「そりゃ無理だ。 記憶を辿って探す[剣]と異なり、今度のブースターは、おれが隠してる。 手掛かりは無いんだぜ。」 ラニーニャ 「うるさいね、にいちゃんが見つけると言ったら見つけられるんだ!」 Ryuichi 「やってみろ。」 ラニーニャ 「言われるまでもないっ! お前達、じゃまだっ!」 ゆうすけ 「交渉決別か。」 サッ彡 こういちは利江を抱きかかえ、離れて見ていたリツコの元へ移動した! 『ラニ』が Ryuichi 目掛けて突進する! ゆうすけの姿が一瞬で消えた! 陳北家 北流伝承者 シュナイケル・シザー・北都(ほくと) 「ヒュルツ、い、一端ここから退くぞ・・・」 VVV ズバっ☆ VVV 二人、その場から退避。 こういち 「リツコさん、陽江(ようこう)、利江ちゃんとゆうすけを頼む。」 そう、そこには既にタロを連れ戻った峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)の姿が。 そしてその隣にゆうすけが居た。 「任せるアル。」 「分かったわ。」 こういち 「タロ、お前も利江ちゃんを頼んだよ。」 タロ 「CUuu!」 ゆうすけ 「さぁこういち、決戦だ。」 [神霊巫女]利江 「こういち君、無事に戻ってね・・・。」 こういち 「あぁ。」 『エル』、『ラニ』を目で追う西艶 凌紀(さいえん りょうき)、 ガシっ ズコっパシっ! 『ラニ』が Ryuichi 目掛けて拳をブチ込んだ! それを僅かに交わして『ラニ』の脇腹に一撃を加える Ryuichi! が、ものともせず 『ラニ』が逆の手で手套を当てて Ryuichi を叩き伏せた! 『ぐほっ』 ドスン彡 が、同時に『ラニ』の体が飛ばされた! ===>ズっゴォーーン★ 和恵の蹴りが腹部にヒットしていた。 トン彡 さっ彡 片手を地面に当てて向き直りながら着地した『ラニ』。 ~ ~ ~ 『エル』はこういちに視線を送っていたが、 エルニーニャ 「もういいかな?」 こういち 「またせたな。」 サッ彡 こういちは利江達のいる場所から離れたところに移動した。 エルニーニャ 「私の相手は、どうもきみらしいのでね。」 こういち 「そうみてぇだ。」 エルニーニャ 「一人で・・・か?」 こういち 「あぁ。」 エルニーニャ 「私がつまらないのだが・・・ 精々楽しませてくれよ。」 こういち 「前にも似た会話してたと思うけど・・・。」 エルニーニャ 「次期皇帝のこの私を相手にするとは、光栄に思う前に、不運だったなっ! 」 『エル』がこういちに突進する! は、早いっ! ガシっ★ サッ彡 ズコ バシ★ バシ★ 突進の勢いのまま『エル』がこういちに拳をブチかました! それを肘で受け流し、 体を一歩横に踏み込んでの脇腹に一発当てたこういち! その直後に『エル』の拳か ら返したひじ打ちがこういちを襲う! それを手の平で受け止めながら・・・ ★ >==== ガスーーン サッ彡 勢いよく飛ばされたこういち、両足で難なく着地した。 エルニーニャ 「ほぅ、受けたか。」 こういち 「別に。 探りはいらないだろ、一度やってるからね。」 エルニーニャ 「じゃれた程度を探りとは、世間を知らないな少年。」 こういち 「オイラもじゃれた程度と思っているよ。」 ~ ~ ~ イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「わ、わしはどうすればいいのだ・・・。 見透かされて肩透かしを食らったゆうすけへの仕返しに 形の上でも『エル』に 加勢すればいいのか、それとも命を救われた事でこいつらに加勢すればいいのか、 または・・・[剣]をこの手にし、ここにいる全員を出しぬいてこの世を我が物にす るか・・・。だが、それにはブースターが・・・」 眼下で繰り広げられている戦闘が、丸で視界に入らず、一人で思い深けているミカー ル。 その様子をゆうすけも見つめていた。 そこへ V ズバっ☆ V クラウスの隣に現れたこの人、 ザウバー 「お、おっ始まったか。」 クラウス総帥 「ザウバーか、遅刻らしいぜ。」 ザウバー 「ちょいとヤボ用でよ。 ほぉ、姉貴と Ryuichi 二人で一人を相手してんのか。 あいつらよほどの連中 なんだろうな。」 クラウス総帥 「な、なんか次元が違うって言うか、手の出しようがなくてよ・・・」 ザウバー 「それで高見の見物ってかよ。 らしくねーじゃねーか。 ゆうすけがよ、『戦いは姉貴達に任せろ。出番まで待て。』と言っててな。」 クラウス総帥 「あの戦いっぷりじゃ、まさにその通りだぜ・・・」 ザウバー 「だがよ、オレ達の力が通じないと言われても、まずはそれが本当なのか確かめ ねぇとな。納得できねぇーのよ。」 クラウス総帥 「お前らしいな。」 ザウバー 「ならよ、こんな楽しい場は他にねぇってことだぜ。 ちょっくら行ってくらぁ。 ゾルダっ! いくぞっ! 」 V ズバっ☆ V -つづく- (邪魔だお前ら!) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年05月07日 14時27分36秒
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