カテゴリ:第四章 4-561 ~ 632 話
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『装着。』 と同時に開いた手のひらを握って体に引き込んだ。 そして、 体がまばゆい程に黄金に輝き始めた。 \|/ ピカー その場にいた全員が目を逸らしたり腕で顔を覆うなど眩しさを回避していた。 そんな中、 カシャ! カシャカシャ! 何かがはまっていく音が聞こえ、次第に輝きが止んでいった。 エルニーニャ 「ま、まさかこれを装着する羽目になろうとは・・・。」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「まぶしい・・・」 リツコ 「何かを・・・身に着けた?」 エルニーニャ 「見よ、これが ☆★王位三宝武装具★☆ [[ 悪鬼鉄壁の鎧 ]] そして、 [[ 悪鬼完防の盾 ]] である。」 徐々に輝きが収まりながら、その全容がそこに居合わす全員の目に飛び込んできた。 ゆうすけ 「あ、あれが・・・。 それにあんなんで装着しちゃうなんて・・・」 ラニーニャ 「よし、にいちゃん。 それで無敵だ。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「無敵だと!」 ゾルダ 「無敵だとよ・・・。」 クラウス総帥 「うぬっ!」 ザウバー 「そんなの、試した事ないだろ。 ただのハッタリだ。」 陳西家 西流伝承者 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「な、なんとっ! ☆★王位三宝武装具★☆ となっ!」 陳東家 東流伝承者 セルフィー・東(あずま) 「くぅ・・・、[剣]以外の防具を装着しやがったか・・・」 陳北家 北流伝承者 シュナイケル・シザー・北都(ほくと) 「☆★王位三宝武装具★☆ だと・・・。あんな装着が・・・。」 陳北家 北流 ヒュルツ・ザン・北都(ほくと) 「[剣]が正常の状態なら、あの動作で[剣]も手にしていたという事か・・・。」 陳北家 北流伝承者 シュナイケル・シザー・北都(ほくと) 「未来が決まる前に、どんどん現実が進んでしまうぞ・・・」 陳北家 北流 ヒュルツ・ザン・北都(ほくと) 「いや、あのように次々と奥の手が現れ始めれば、未来の方向性が狭ばまり固く なっていくはず。 また予知が現れ易くなるというもの。」 イルミナルディー[秘密結社]ミカール 「そ、装着した・・・。 ついに防具を・・・そこまで追い込んだか・・・。 これを・・・これを用いて宇宙を統一した伝説をとうとう装着した・・・。」 [神霊巫女]利江 「なんか綺麗・・・。」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「利江、そんな優著な事言ってられないアル。 あれは鎧と盾。 それも ☆★王位三宝武装具★☆ と。あの[剣]と並ぶ忌々しい武具ってこと アルよ。」 ~ [竹林総元帥]チュウラン 「なにっ! ☆★王位三宝武装具★☆ を装着しただとっ!」 [神霊巫女]マーシャ 「はい、[剣]はまだのようですが・・・。」 ( [探神霊石:源石球]を覗き込みながら ) [近衛軍長]チーラン 「ヤバいのか?」 [竹林総元帥]チュウラン 「わらわにも解らぬ・・・。 その武装具の実力を知らぬからな・・・」 [近衛軍長 補佐]スウラン 「こういちが、こういちならなんとかするあるっ!」 [竹林総元帥]チュウラン 「そうだな、そう信じよう・・・。」 ~ リツコ ( えっ・・・ !? ) その時、リツコのチャイナ服の裾の部分が一瞬黄金に輝き、それが止んでいったので あった。 だが、『エル』に気を取られ、その場の誰もそれに気づくことが無かった。 輝きを見つめたタロ以外は。 ~ 装着し鎧、[[ 悪鬼鉄壁の鎧 ]] それはまさに黄金の戦士を思わせる風貌であり、 手にした盾、[[ 悪鬼完防の盾 ]] 勇ましい戦士を一段とたくましく見せ、戦いに特化した姿。 『エル』のその姿を、厳しい眼差し、睨みつけるような視線をぶつけていたこういち。 今までに見たことのない険しい表情だ。 陳南家 南流伝承者 南 こういち 「それが奥の手か。」 エルニーニャ 「これが私の戦う姿、奥も手前もない。」 陳南家 南流伝承者 南 こういち 「 ・・・・ 」 エルニーニャ 「さぁ準備は整った。こういち、掛かってこい! 貴様の無能さを思い知るがよい!」 サッ彡 こういちが一瞬で『エル』に 強烈な拳一発っ! ズコっ★ が、次の瞬間! ★======> \ズゴーーン/ な、なんと、盾に弾かれたこういち、山に飛ばされ、斜面に突き刺さっていた! 陳南家 南流伝承者(扱い) 南 和恵 「えっ !? 」 ゾルダ 「何っ!」 陳北家 北流伝承者 シュナイケル・シザー・北都(ほくと) 「うっ!」 陳東家 東流伝承者 セルフィー・東(あずま) 「なっ!」 陳西家 西流伝承者 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「んっ!」 リツコ 「そんな!」 峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「は、弾かれたアルっ! [神霊巫女]利江 「こういち君!」 盾で受けた『エル』、驚くことなく平然と立ち、そして口元が緩んだ。 エルニーニャ 「どうだねこの盾の防御、パーフェクトカウンターの威力は。」 ゆうすけ 「こういちが、自分の拳の威力のまま弾き返されたように見えた・・・。」 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「パーフェクト、カウンターだと?」 ラニーニャ 「そうさ。 ☆★王位三宝武装具★☆ その1っ [[ 悪鬼完防の盾 ]]、 受けた全ての攻撃を、そのままそっくり 跳ね返す力 を持つ。 そして、[[ 悪鬼鉄壁の鎧 ]] 受けた全ての攻撃を 無力化する力 を持つ。 にいちゃんはもう誰も倒せないよ。」 ゆうすけ 「受けた全ての攻撃を、跳ね返す[盾]、無力化する[鎧]・・・」 リツコ 「な、なんという守り・・・」 陳西家 西流伝承者 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「つ、つまり、自分の繰り出した攻撃が、そのまま自分に返ってくるという事か・・・」 ザウバー 「おいおい・・・」 こういちが突き刺さった山の斜面で、 \ドォン/ 陳南家 南流伝承者 南 こういち 「まんま返ってくるのか・・・。」 [神霊巫女]利江 「こういち君。。」 リツコ 「こういち君は姉さんと・・・・打撃の衝撃は姉さんとのスパーリングで受け馴れしている。 それにいつも最初は様子見、恐らくダメージは受けてないわ。」 気を発したまま、『エル』を睨みつけていたこういち。 スパっ====彡 再び一瞬で『エル』に近寄り、強烈な拳一発っ! 『エル』が盾を向けるも、フェイクからの回り込みで後ろを取っていたこういち、連 続蹴り、拳が背中と脇腹後ろに突き刺さるっ! ドス ドス トントン ドス! が、まるで当たったかどうかも分からない程の衝撃音・・・。 まるでスポンジに蹴り 込んだかのような様だ。 サッ彡 その場から回避したこういち。 そして今、『エル』のこういちを払う腕が通過した。 ゆうすけ 「鎧は無力化・・・か・・・、やっかいな代物だ。」 -つづく- (こんなんでどだ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月21日 11時19分08秒
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