カテゴリ:第四章 4-561 ~ 632 話
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そのころ、大日本国のシンボル的な美しい山、そう富士の山が大轟音と共に、突然 噴火したのだった!」 \ / ドッッッカァァァーーーーン 裾野に向かう山の斜面でもっ! \ / ドッッッカァァァーーーーン 報道: 『ここで臨時ニュースを申し上げます・・・・』 ~ その時、ゆうすけの携帯が。 ♪ピポパポピピ~♪ ゆうすけ [ はい、ゆうすけ。] 椿 勇姿 [ゆうすけ君、今TVの臨時ニュースで・・・] ゆうすけ [ ・・・・ えぇぇっ! 富士の山がっ! わかりました、すぐ対処します。 ] ♪ピっ 「富士の山が・・・噴火した!」 リツコ 「富士の山 !! 」 ゆうすけ 「こうしちゃいられない! リツコさん、西艶(さいえん)さんに同行して頂き、 すぐに富士の山の鎮火に向かって下さい!」 リツコ 「わかったわ!」 V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V 西艶 凌紀(さいえん りょうき)の脇に現れ、 リツコ 「西艶(さいえん)さん、急用です! 私と一緒に!」 陳西家 西流伝承者 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「急用ですとっ! ここでの・・・・」 V ズバっ☆ V ゆうすけ 「こういち!」 陳南家 南流伝承者 南 こういち 「ゆうすけ、こっちに向かっている。」 ( カルキを見つめたままの後ろ姿で ) ゆうすけ 「こっちにか・・・、わかった。」 陳南家 南流伝承者(扱い) 南 和恵 「何もこんな時に・・・。」 陳北家 北流伝承者 シュナイケル・シザー・北都(ほくと) 「じゃ、ボクちゃんもやっちゃうよー!」 カルキの足元目がけて指差す! 「 食らえ! 隆起振動波っ! 」 するとカルキの足元に、突然岩石がわき出て、 ピシピシ ピシ ピシピシ ピシっ ピシっ の音と振動と共にヒビが入り、 ドゴン 、ドゴン、ドゴン と割れていく。 音が鳴りやむ頃には、次々と大きな岩石が親指程の大きさに細かく 砕かれていった。 だが、 陳北家 北流伝承者 シュナイケル・シザー・北都(ほくと) 「ありり、マジで全然効かない・・・」 ~ ~ ~ リツコ 「西艶(さいえん)さん、急用です! 私と一緒に!」 陳西家 西流伝承者 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「急用ですとっ! ここでの・・・・ V ズバっ☆ V V ズバっ☆ V 危険を差し置いてどこ(へ)・・・・」 西艶 凌紀(さいえん りょうき)を連れ、話しの途中で移動したリツコ、到着した その目の前で繰り広げられている景色を見て、 リツコ 「富士の山が・・・」 陳西家 西流伝承者 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「な、なんという光景・・・」 息を呑む二人。 火口から黄赤色の岩や炎を吹き上げ、ドロドロとしたマグマが次々と流れ出している。 リツコ 「西艶(さいえん)さん!」 陳西家 西流伝承者 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「わ、わかった! なんとかしてみましょう。」 西艶 凌紀(さいえん りょうき)はうつむき加減で何かを探った。 そして、 陳西家 西流伝承者 西艶 凌紀(さいえん りょうき) 「あちらに海が。 よしっ!」 両手を腹下でクロスさせ、続いて外回しで両手を天に向け広げた! するとここより距離のある太平洋に面した南に位置する駿河湾、そして南東に位置 する相模湾の海水が巨大な壁の様に盛り上がった! その回りを囲む海面は、逆に低く水位が低下する。 近くを航行する船舶がその水 位差に飲まれていく。 船長 「何事だ!」 船員 「突然海面が!」 船長 「渦じゃない! そのまま斜面に逆らわず進む! 面舵とれ!」 そして 西艶 凌紀(さいえん りょうき)は、広げた両手を、まさにハンマー投げの ように回転させて、富士の山に向かって力強く投げ出した! ぶ厚い壁の様に迫立った海水が、勢いよく空に向かって飛んで行く! 虹の様に連なって宙を駆ける海水、まるでナイヤガラの滝が海から空に向かってい る、そんなど迫力で摩訶不思議な光景で、また脅威を感じる程の勢いっ! そして富士の山上空に現れたかと思うと、巨大なバケツをへっくり返したように、 空から富士の山目掛けて降り注いだっ! ザッバァァァァン シューーー リツコ 「す、凄い!」 次から次へと空から海水が注がれる中、辺りをもの凄い水蒸気が湧きあがる! その熱気はリツコも片腕で顔を覆う程! 吹き上げる火山灰と水蒸気! そのころ、山梨・長野・群馬、そして新潟県の上空 では、 ~ ~ ~ 山梨県民 「おい見ろよ!」 長野県民 「そ、空に!」 群馬県民 「な、何かデッかい火の玉が飛んでくぞ・・・」 新潟県民 「ひ、火の鳥だ・・・、海を渡っていく・・・。」 多くの目撃情報が飛び交っていた。 報道A 『ここで臨時ニュースを申し上げます。 本日午後 1時過ぎ、突然 富士の山が噴火致しました。』 TV撮影現場 『いつもニコニコ、笑顔でお腹いっぱ~い♪』 「はぃ、OK です。 満ぷっくさん、次に行きましょう。」 「今日の撮影はそば尽くしですね。」 次のお店へと外を歩くスタッフ。 その時、一人のスタッフが! 「あ、あれ見て下さい!」 ( 大声で空を指差して叫ぶ! ) -つづく- (なに、大したことねー) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。 ● 第一章 1 話 へ ● 第二章 TOP へ ● 第三章 TOP へ ● 第四章 TOP へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月11日 11時05分36秒
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