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■ ドラマ 永久の彼方へ

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2018年03月12日
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 「 南流 奥義 刃空投剣 !!  」


刃空投剣01



シュッパっきらきら シュッパっきらきら



 二筋の巨大な刃が、空中を舞う。

 二筋がカルキを通過し、空の彼方に消えたころ、カルキの体が[X]状の筋に光った。
 そして、上下左右にと徐々に分かれ、それぞれが落下していく。


 地上では、片膝で両手を大きく広げ[気]を戻していたこういちの姿が。
 その目の前に、

\ /ドスン彡  \ /ドスン彡

\ /ドスン彡        \ /ドスン彡



 居合わせていた全員が瞬きもせず、誰も声を発しない・・・。

     ・・・・・
   ・・・・・

 『 ・・・・ 』

 このメンツにしても、目の前の出来事が現実と認識できずにいた。
 辺りは静寂したままだ。

 『 ・・・・ 』

 そんな中、しばらくして ゆっくりと立ち上がったこういち。

 そして、
   ( 後ろ向きのまま 少しだけ顔を振り、 )

陳南家 南流伝承者 南 こういち
  「スナーグ、
           亡骸になっちまったが・・・。」

 『 ・・・・ 』
   『 ・・・・ 』
     『 ・・・・ 』

 未だ誰も現実として意識が帰ってこない。 喜びの歓喜すら湧き起こらない。

 『 ・・・・ 』
   『 ・・・・ 』
     『 ・・・・ 』


 そんな中、第一声を発したのは

X クロス14神星 元皇帝 スナーグ・de・バイヤン
  「あ、あぁ・・・。」


ゾルダ
  「こ、こういち・・・、す、すげっ」

 現実と認識してきた者が、気遣った眼差しで『エル』と『ラニ』を見つめた。
 [気]を戻した和恵が二人に近づいていく。

和恵姉さん
  「さっき、少し話をしたから・・・。」

 『 ・・・・ 』

 二人の前で立ち止まり、目線を合わせるかのように屈んで、

和恵姉さん
  「気持ちの整理、出来るかしら・・・。」

 『エル』はゆっくりと和恵を見て、

エルニーニャ
  「あぁ・・・。 私なら・・・大丈夫。 だが『ラニ』は・・・。」
ラニーニャ
  「にいちゃん、あたいも・・・ 大丈夫だよ。
   ただ、今はちょっと・・・ 時間が欲しいけど・・・。」

ゆうすけ
  「スナーグ、行って話ししてきた方がいいんじゃねぇか?」
X クロス14神星 元皇帝 スナーグ・de・バイヤン
  「そうだな。」

 スナーグも二人に向けて歩を進め出した。
 『ラニ』は目に涙を留めながら『エル』を見つめていた。

エルニーニャ
  「『ラニ』・・・」

 優しく、そっと抱きしめてあげた。
 『エル』の胸の中で、大粒の涙が止めども無く溢れていく。

 そんな二人の前で立ち止まったスナーグ、

X クロス14神星 元皇帝 スナーグ・de・バイヤン
  「『エル』、『ラニ』・・・。」
エルニーニャ
  「スナーグ・・・叔父さん・・・。
   そんないきさつがあったなんて・・・知らなくて。
                        ゴメンよ、罪人扱いにして・・・」
X クロス14神星 元皇帝 スナーグ・de・バイヤン
  「お父さん、カルキは残念だったが 心をしっかりと持つんだ。
   わしの事はいい。」
ラニーニャ
  「スナーグおじさん、ラニは平気だよ。 悪いのは皇帝の方だもん・・・。」
X クロス14神星 元皇帝 スナーグ・de・バイヤン
  「分かってもらえるならそれでいい。
   強い子に育ったな、『ラニ』。

   そしてこれからは、二人が帝国を支えていかなくてはならない。」

エルニーニャ
  「えっ、スナーグ叔父さん・・・、
            叔父さんが皇帝に戻ってもらわないと・・・。」
X クロス14神星 元皇帝 スナーグ・de・バイヤン
  「私はもういい。若い 新しい皇帝の元、二人にはこれからの帝国をしっかりと引
   して欲しい。

   わしは、二分している派閥を統一する役目が残ってはいるがな。
   その後はお前達が推し進めるんだ。
   その役目、『エル』が筆頭だ。
   『ラニ』は横から新しい皇帝を支えるんだよ。」

ラニーニャ
  「でも・・・  う、うん・・・。」

 深くうなづいた『ラニ』。そして振り返り、

ラニーニャ
  「わかった・・・。 ( 涙を拭い去り、エルの元から離れ、 )

   用事を思い出した、ちょっと待ってて。」
                       シャっ彡 ズボーン!


 『こぉらぁぁ! そこのお前っ!
            まだ勝負はついてないんだからねぇっ!』

 Ryuichi に向かって一直線!

陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「おっ、おぃ・・・」
和恵姉さん
  「以前の誰かさんも、同じ事してたんじゃないのぉ~?」

 『おぉぉぉらぁぁぁぁっ!』

   ガシっ バシバシバシ ズコっ

和恵姉さん
  「気持ちのぶつけ処、発散に付き合ってあげなさい。」
陳南家 殺流伝承者 Ryuichi
  「うっ、 くっ・・・ ふっ! はっ!」

ザウバー
  「そう言やぁ Ryuichi もこういちにモヤモヤをぶつけてたな。」
ゾルダ
  「あったな。そんな事が。」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
  「似た者同士、通じるところ あるアルよ。」
クラウス総帥
  「なんか言葉、難しくしてねぇか?」
峨眉拳 棲 陽江(す ようこう)
  「そんな事 ないアル。」
ゾルダ
  「慣れりゃどってことない。」

陳東家 東流伝承者 セルフィー・東(あずま)
  「あんな戦い見せられたら、出番ねぇわな。」
陳北家 北流伝承者(扱い) ヒュルツ・ザン・北都(ほくと)
  「出番どころか、一人の傍観者だ。」
陳西家 西流伝承者 西艶 凌紀(さいえん りょうき)
  「無理もなかろう。我らとは次元が違いすぎる。 野望の誰かさんもな。」

陳北家 北流伝承者 シュナイケル・シザー・北都(ほくと)
  「おぃおぃ、もぅいじめないでよぉー。ぼくちゃん反省してんだからさぁ・・・」

 ゆうすけも『エル』達の所に向かい始めた。
 同様にチュウラン、チーラン、スウランも。

 と、立ち上がっていたこういちが力無く突然倒れた。 彡ドサ

[神霊巫女]利江
  「こういち君!」







                              -つづく-


第4-628話 静寂と歓喜 -02 へ
 (あっ、スウラン あっち行く!)



  ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。

    また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。





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最終更新日  2020年09月11日 11時48分07秒
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