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2024.07.09
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テーマ:選挙!(579)
カテゴリ:政治がおもしろい

蓮舫(@renho.sha) • Instagram


盛り上がりを感じることなく都知事選が終わった。
街中を街宣車が走るわけでもなく、駅前でビラが配われるわけでもなく。(やっていたところではやっていたのだろうけれど、遭遇することはなかった)
テレビとSNSが賑わっただけの選挙戦だった気がする。
テレビもそうだがSNSこそ自らが見に行かなければ何の情報も得られないものである。

さて、今回の選挙戦、驚くことが多い選挙戦であった。
まず、石丸信二氏の立候補。
先手必勝とばかりに、いの一番に手を挙げた。その取り上げられ方、その名を見て、この人誰?と思ったものだ。いろいろと見ていくと広島県安芸高田市長であり、都知事選に立候補するために市長をやめるという。広島県の一市長がなぜ都知事に立候補?と思った。彼の来歴を知るにつれ、いろいろと物議を醸しながらも改革を行ってきた人だということがわかる。その話題性に興味を覚えたけれど、この人、ヤバイ人なのではないかとも感じた。市議会とは対立し、市長の独断専行でいろいろと施策を行い、無茶をしては頓挫したようである。一般公募した副市長は話題となり全国から応募が殺到。内定を出したのだが、結局は市議会に同意されずに採用されなかったようである。市長は辞めて、その後の選挙で石丸市政の転換を訴えた無所属新顔が当選した。結論からすると、石丸氏の改革は歓迎されず、本人も職務を投げ出したと言えるのではないか。

8年間何もしなかった小池百合子氏に学歴詐称問題があり、実名を出して学歴詐称を証明しようとした行動に感ずるところもあり、対抗馬として強い人が出てほしかった。ふと浮かんだのは蓮舫氏だが、まさか彼女が立候補するとは思わなかった。蓮舫氏もひょっとしたら勝てると思ったのではないだろうか。この立候補をした時点ではそのように思えた。だけど終わってみれば、小池氏のみならず、石丸氏にも票をあけられ、得票数三位の惨敗。街頭演説での盛り上がりは後援者だけのものだったのかもしれない。もし、石丸氏がいなければ小池氏との一騎打ち、善戦するだけでなく、勝てたかもしれない。ちょうどフランスで総選挙があり第一回投票で右派が大躍進、危うくなったマクロン大統領の与党連合は右派政権を阻むべく、第二回投票で左派連合と共闘し大逆転、右派勢力は第三勢力となった。これと同じく反小池で結集すれば大逆転があったかもしれない。ただ、結果、売名行為が目的であるかと思える石丸氏が共闘することはなかったと思える。

小池百合子氏は深謀遠慮するかのごとく、公務に名を借りた選挙運動で他の立候補者を相手にしなかった。現職である。学歴詐称は認めない。東京都の区長・市長からの推薦。東京都職員33,026人は彼女以外に投票することは憚れたのであろうか。公共事業や現在稼働中の案件に関連する業者たちは都知事がかわることによって計画が頓挫してはたまらないので小池氏に投票したであろう。都民ファーストや自民党などの政党関係者も小池氏を推したであろう。小池氏は強大であった。しかし、石原都政のレガシーでなにか実績を残したように思えるが、何もないのではないだろうか。唯一、コロナ対応に関してはよくやった感がある。しかし、これも国に注文をつけ、東京都のお金を湯水のように使ったからできたこと。やり玉にあがったプロジェクションマッピングなど無駄遣いはやめてほしいものである。
小池氏は気に食わない記者を排除し、不利になる質問には答えない。これでは質問に逆質問を返し、答えない石丸氏と似たり寄ったりではないか。

石丸信二氏の得票数に恐怖を覚える。威丈高で質問に質問で返す。説明もしていないことをまたきくのかと言って説明しない。このような人を首長にしていいのだろうか。それにしても数多くの人が彼に投票した。言い方は悪いが、だまされている気がする。彼がいかにも才能があり行政手腕があると見せかけているが、やっていることは対立ばかりである。対立することで注目を浴び、議論しないことでボロを出さない。他者に理解や恭順することはないのであろう。いかにも力がありそうに見せているが、中身は何もない。何もないがゆえに何も答えない(答えられない)。
日本では詐欺被害が多発している。注意喚起しても詐欺にあう。それは冷静さの欠如であり、自分は騙されないという自信過剰があると思われる。時流に乗り、簡単にだまされてはいけない。

さて、最後に投票用紙には漢字で書かなければならないという誤報を流した放送局があったとのこと。小池百合子、石丸信二は簡単な漢字に思え書きやすい。ところが、蓮舫となると文字数は少ないがとても書きにくい難漢字に思える。画数も多い。ならば、ひらがなで書こうと思うと。“れんぼう”だったのか“れんほう”だったのか。“れんはう”を書いたら無効票になるのだろうか。その昔、西高東低だった映画鑑賞が東高西低になっている。どういうことかというと、昔は洋画(西洋映画)がもてはやされ、邦画(日本映画)はやや低く見られていた。洋画の観客動員数は邦画の観客数を凌駕していた。洋画は字幕があたり前だった。それがいつしか字幕を読まない(読めない)若者が増え、字幕のない邦画が人気となっていった。近年は字幕のない洋画、いわゆる吹替が増えている。アニメ映画の洋画も昔は字幕であったが、現在は字幕もあるが吹替もある。ところにより吹替しか上映しない映画館もある。洋画の実写版も吹替がある。少し前に実写のフランス映画の「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」がフランスで大ヒットして、その勢いで急遽、日本でも劇場公開されることになった。楽しみにして見に行こうとしたら日本語吹き替え版のみの上映であった。確かその後、苦情を受け一部劇場で字幕版を上映したと聞いた気がするが定かではない。私はこの作品、配信にて言語・フランス語の字幕・日本語で鑑賞した。長い文はわからなくても単語や一言の意味は分かるし、それを意訳や誤訳しているのに気付くのはおもしろいし、そもそもの出演者の声音を聞きたいのである。現在の観客動員数は邦画が洋画より多い。さて、蓮舫である。「投票用紙にはひらがなで“れんほう”と書いてください」と公示日に言っていたら、得票数は少し増えただろうか。





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最終更新日  2024.07.09 23:10:28
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