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2005/12/18
カテゴリ：Family
…でしたがボクの場合は『母乳育児』ですわ。この1年(って言っても4月から)は振り返ってみると『母乳育児』を中心にまわってた。
遥都が産まれるまで『母乳育児』なんて言葉は口にした事も恐らく聞いた事も無かったろうし正直興味もなかった。 世の中の色々な動物の赤ちゃんは母乳を飲んで育つのが自然であるべき姿なのだろうと思うのだが人間の場合それが出来る・出来難い・出来ないってゆーふーに色々な状況があり何かの問題で母乳を与える事が出来ない場合にはミルクで栄養をとる方法がある。 一般的には母乳はミルクで育てるのに比べ免疫力が高まり感染予防になるだとか乳癌のリスクが低くなるだとか色々なメリットあったりするらしいのだが決して楽と言う訳ではないのだ。 ボクは遥都が産まれるまで『母乳』ってものは普通に当たり前の様に誰でも出るものだと思ってたがそれは間違ってた。 何も問題なく出る人もいれば、出産の時の事情で与える事が出来ない人もいるだろうし、母体そのものに問題がある人もいるだろう。きっと母乳で育てたいと思っていたけど何かのきっかけでミルクにせざるをえなかったお母さん達もいると思う。我が家でもミルクに変える機会が何度もあった。 最初は全然母乳が出なかった。出ないのだが乳房はパンパンに張ってヨメさんはいつも痛いと言って搾乳もしていたがそれもいつも痛いと言っていた。 この痛さは男性にはわからないものだけど頑張って我慢して慣れない手付きで絞っても哺乳瓶に10ccにも満たないくらいしか出なかった。たった10ccにも満たない絞った母乳を必死で飲んでる2700gの小さな遥都をみていると愛らしくもなる。 退院して直に母乳も出る様になるだろうと思ってたけど乳房は張るばっかりで出は悪くミルクを足そうかなーと思ってたところ網野町の有名な助産院の勧めを聞く。オケタニシキとゆー方法で母乳育児を全面的に推奨するマッサージ屋さんらしいが何をマッサージするかとゆーと“おっぱい”らしい。衝撃的だった(汗)。…って事で噂を聞き付け一度行ってみる事になった。因みに当たり前だが男子禁制らしい。 マッサージを何度か受ける事で母乳の出が良くなり張りも抑えられ効率的な授乳方法を教えてもらい色々なアドバイスを聞く事が出来る。自分でも毎日定期的に搾乳して古い母乳を対外に出して新しい母乳を作らせ赤ちゃんが美味しく飲める環境を作る。赤ちゃんが母乳を飲み、余った母乳は搾乳して、また新しく作られた母乳を赤ちゃんが美味しく飲んで…ってゆー赤ちゃんと母親との良い関係を作り出すってのが目的。 でもそれが誰でも上手に出来る訳でもなく(初めての育児なら尚更)少し油断をして搾乳を疎かにしてしまったり上手に出来なかったりすると乳房にシコリが出来て乳腺が詰まって母乳の出が悪くなる。そーなると赤ちゃんが機嫌を悪くしたり乳腺が詰まる事で発熱したり、それでも母乳は分泌されて乳房が再びパンパンに腫れて…ってゆーふーに悪循環に…ってウチの場合こんな感じでした。乳腺炎のよーな事になった。 最初はポタッ…ポタッ…としか出てなかった母乳も助産院に通い続ける事でいつの間にかシャーッ！シャーッ！と勢い良く出るまでに。これには驚いた！ しかし、母親の努力とは反対に遥都は母乳を嫌うばかりで全く受け付けない。夜の眠い時などはゴクゴクと飲んでグッスリ寝てくれるものの、日中は殆ど飲まずに愚図ってばかり。美味しい母乳を飲んでもらおうと母親の食べ物にも気を使った。でもダメ。昼寝もしない。ヨメさんのストレスはドンドン堪って行きボクが仕事から帰って来ると、暗い部屋の中、愚図って泣いている遥都をゴロンとさせてヨメさんはボーっとしてる日も毎日の様にあった。ウツみたいだった。 ストレスをボクにしかぶつけれず泣きじゃくって遥都をおいて家を出て行った事もあったし(遥都とふたりで外で待ってたら帰って来たけど)『いつ遥都に何をするかわからん』てよく言ってたしホンマ新婚早々もう駄目かもって思ったりもした。母乳育児も『止める』と何度も言ってた。 どーやって乗り切ったか自分でもわからんけど、遥都ももうすぐ8ヶ月を迎える今になってみると辛かった事も笑い話の様にふたりで話せるようになったし、たくさんの育児に対する知識も身につけたと思う。でも桶谷式半分・白杉式半分って感じだけど。 今は今でヨメさんの乳首に白斑が出来てしまって、これもまた痛いらしいのだが毎晩欠かさず搾乳と同時に手入れをしている。頑張ってるよ。 育児って教科書通りにやるだけじゃまず乗り越えられないなってのが分った。母親と赤ちゃんだけじゃ本当に辛いと思う。今じゃネットや雑誌など様々な角度からたくさんの情報が入ってくる世の中だけど、この世に赤ちゃんがいる数だけの育児方法があるんだなと思う。例え助産院の先生が言う事でも、どんなに偉い人が言う事でも、遥都や他の赤ちゃんに完璧に会った育児方法なんてのはないんだな。その中で良い情報を自分達に会ったやり方でボチボチやって行くのが結局は最善なのかなって。ボチボチは無理かな？ 1年前に比べボクもちと成長してると思うのだが、今の元気な遥都を見ていると満足感で満ち溢れる感じです。 因みに乳腺炎になる動物は人間だけらしいです。何故かと言うと人間は前に出てるから。牛などの四足歩行動物はおっぱいが下に垂れてるから詰まる事はなんだって。でも猿とかチンパンジーとかはどーなのよ！？ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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