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カテゴリ:Family
ハルトは明日断乳をします。思えば産まれて1週間くらいは母乳が搾っても搾っても「ポト………ポト………」としか出ず、助産師さんに助けてもらっても「ポト………」としか出ず、吸っても出てこないおっぱいにハルト愚図ってしまうばかりだった。退院して帰宅してからも少ししか出ないしハルトも昼だろうが夜中だろうがよく泣く毎日。終いにはお乳が張ってしまって母乳の出もよくないから乳腺炎になりかけの状態で網野町の助産院に出向く。それが上田先生と妻とハルトの初対面だった。 母乳育児をする様になってからは母乳がこれでもかってほど噴水の様に出るまでになったけど、肝心なハルトが全く飲んでくれない。1日の中でも寝るときだけしか飲まない。お腹が空いて愚図って授乳をするけど飲んでくれない。だから「母さんが食べているものが良くないんだろうか」とか「飲ませる体勢が悪いんかな」とか「ストレスが溜まってるんかな」とか色々と考えたりもした。母乳が美味しくなると信じて「ポポタン」なるタンポポのコーヒーを買ってみたりもした…続かなかったけど。 妻は育児休暇で毎日ハルトとふたりっきりの生活をそんな風に過ごしていた。ボクが仕事から帰宅するとハルトを泣かせたまま暗い部屋で何もせずにうつむいている事が珍しくなかった。このままじゃホンマに皆ダメになるとゆぅ危機感を感じて何とかしようと必死だった(と思う…)。でもそんな中やっぱ母強し。毎晩搾乳を欠かさずやって白斑が出来た時も手入れをして泣きながらでも喧嘩もしながら今日まで止めずにやってきた。 助産院ではハルトはちょっとした有名人。上田先生も自慢する問題児だったみたい。母乳嫌いの子を母乳(依存症くらいに)好きにしたし、そんなハルトの写真を近隣の高校での性教育の公演に使ってるみたい。こんな子でも母乳を飲める様になるって。 今では母乳大好きなハルト。朝の授乳はいつしか無くなったけど仕事を終えて託児所に迎えに行って帰宅してから最初にするのはいつも授乳。しかも左右しっかりと。夕食とお風呂を済ましたら寝付くのにまた授乳。夜中にも2~3回起きて授乳。ハルトを託児所に世話になったのが4月だったから、それから7ヶ月こんな生活スタイルが出来た。沢山の不安を抱えながら毎日を過ごしてきたけど回りの人達や上田先生らに助けてもらってココまで来たって感じ。ハルトにも沢山助けられたし。 そーゆーわけで明日断乳します。桶谷式母乳育児を推奨する上田先生の断乳方法は乳房に人の顔を書いて「さよならだよ」って子供に説明するみたい。すんなりと行くとは思ってないけど最後の踏ん張りどころ。本当にキッパリとやめれるのかまだ心配だけど何とか乗り越えよぅ。 今晩(さっき)ハルトを寝かしてから妻と大変だった頃を振り返って話してた。今日までがすごく長く感じる。断乳は成長のひとつだから仕方がない。だけど今になって寂しくなった。赤ちゃんが母の母乳を飲んでいる時の顔は何よりも安心感に満ちている。そんなハルトの顔を妻は間近で見てきたし、ボクもとなりで当たり前の様に見てきた。親と子の大きな繋がりみたい。きっと見た目以上に大きい。そんな事を話してたら妻は泣いてしまった。妻の涙からはそれまでの努力が満たされた様に伝わってきていい涙だった。これだけ一生懸命に育児が出来た自分らを褒めたいな。 ちなみにこの上田先生とボクはまだ一度も顔を合わせた事がない。助産院にはじめて行った時に「お父さんは入らないで下さい」ときっぱり!そりゃそーです。他のお母さんも一緒にしているんでね。でも褒めてもらった事があるのだ!妻伝いに聞いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/11/24 01:09:51 AM
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