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テーマ:あなたはどんな人ですか?(88)
カテゴリ:わたし論
人間は食べ物でできている・・・。 父は私にそう言った。 夏の暑い日に電話で言った。 私の主人にちゃんと飯を食わせてやれと。 肉やスタミナのあるものを食わせてやれと。 私は、そんなことをわざわざ電話して言ってこなくても そんな父に育てられたのだから夏が始まった頃にはもう 主人の体のことは考えていた。 できるだけ力のつくもの 私のへたっぴな料理でもおいしく食べられて 元気になるもの、スタミナのあるもの。 昼に主人から電話が入れば お昼、ちゃんと食べなきゃだめだよ!と 主人の体を気使った。 私は父に 「お父さんこそ、朝昼晩ちゃんと食べないとだめだよ・・・。」といった。 でも父は 「俺は仕事しているときは腹は減らないんだよ」といった。 冬はわざわざ電話してきてこういった。 「風邪引かさないように栄養のあるものを食べさせてやれよ。 体があったまる物をなにかつくってやれよ。」と。 そんな電話がかかってくる前に そんな父に育てられた私は主人の体を気づかっていた。 私は、「お父さんこそ!体壊さないように気をつけなよ~。」と言った。 父はたった一言のためにわざわざ電話してくるんだ。 しばらく連絡しないと 「何してるの~?」と電話してくる。 「何もしてないよ。お父さんは今日は仕事休みなの?」と聞くと 「仕事中だよ、忙しいんだよ」というんだ。 そんな父が教えてくれたことで 私が受け継いでゆきたいのは 家族を心から愛するということだ。 自分が守れる限り、病気や事故などから全力で守る。 自分の前からいなくなってしまわないよう、失ってしまわぬように、 心から大切にするということだ。 ~わたし論~
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Last updated
2006年01月02日 13時40分06秒
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