つれづれ日記

[心揺さぶられたこと] カテゴリの記事

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• 上半期の結果

  昨日で今年も半分が経過。予想通りというか案の定と言うか、先月は完全赤字。不況の影響？もちろん、私だけでなくほとんどの方々が感じてるのかな。恐らく下半期も厳しいことは間違いない。少しでも対策を・・・と思うけれど、思考が止まってしまう時がある。正直、先月後半からは『この仕事を選んだのは失敗もしくは甘かったかな』という思いがよぎる瞬間が・・・良くない。こういうネガティブさは良くない。分かっていてもチラつく。『新しい朝がきたらまた前向きに、希望を持って頑張る』今までの自分だったらこうなれたのに、なれない日が出てきた。自分自身そんなこともショック。でも続けなければ。ここを乗り切らなければ。自分で確信して選んだ道。始めの５年は苦しいことも覚悟してたはず。いや、でもやっぱり私の頭はどこかお気楽で甘いのかも・・・そして今日も朝を迎えた。

  2009年07月01日

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• 朝から２回の衝撃

  昨日はマイケルの訃報と同じくらいの衝撃がありました。マイケルの訃報の後、何気なく見ていたテレビで街頭インタビュー？するとその内の一人が元彼でした。一瞬『？！』の私。映ってたのは１０秒くらいかと思いますが、間違いありません。もう何年前になるかな。あまりに変わってなくて・・・。声も、顔つきも髪型も私が知ってる頃と同じ。穏やかで優しい人だと思っていた顔つき。ソフトで少し高い声。少し微笑むだけで無くなってしまいそうな下がり目。そりゃもうある意味心臓止まりそうなくらいに驚きました。二度と姿も声も私が知るようになると思ってなかったうえに、テレビのインタビューに答えるような人だとは知らなかったし。意外とミーハーだったのね。不思議に学生時代を除き、今まで元彼と会うことや見かける、その後の消息などを知らずに来た私。失恋を引きずってしまうタイプにはありがたい偶然。姿を見たりしたら、一段と引きずっちゃいますしね。今が幸せだからか、テレビに映った元彼を見て多少シンミリはしましたが・・・。１０秒くらい映った姿を思い返しても、やっぱり彼とは上手くいかなかったなと。たかが何秒かのお姿拝見ですが、何となく私と別れた後の状態も想像できてしまった。でも元気そうで良かった。彼は彼なりに幸せをつかんで居て欲しいな。

  2009年06月27日

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• マイケルが・・・（号泣）

  今朝、マイケル・ジャクソンの突然の訃報を知り驚きました。いや驚きと言うよりも、『何が何だか分からない』みたいな感じでした。だって、マイケルって死なそうな気がしてたから・・・大好きな曲がいっぱいある。Rock With YouBeat　ItBillie　JeanYou Are Not Alone Black or White Dirty Diana Heal the World Human Nature Thriller I'll Be There In the Closet Man In The Mirror Off the Wall Remember the Time Say　Say　SayScreamSmooth Criminal BadWho Is It 書ききれないくらいに沢山。スーパースターというのがこれほどふさわしい人が居るだろうか？King　Of Popもう現世には居ない。

  2009年06月26日

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• 大人気なくても言ったほうが良いの？

  多分、コレって男女間の感情の差だと思うし、大人気ないのも十分に分かってる。彼とのメールは私にとって日々の楽しみ。結婚へ向けて彼の親御さんが彼の元へ来ていて、一人暮らしの長い彼にとっては誰かとの生活は久々で生活リズムが上手く取れてないと思う。そんな状況で、メールの数が激減。朝の『おはようメール』しかこないことが多い。毎日何通もやりとりしていただけに、『おやすみ』の一言も無いのが寂しく悲しい。その間、いつものように私がメールを送るのに虚しさを感じている。まるで無反応の人へ話しかけてるみたいな気持ち。彼が何時ごろ帰宅して、晩御飯を食べて、どのように過ごしているか今まで分かってたことが分からない。姿が見えないから寂しさが募ってしまう。昨晩、こんな気持ちじゃ私からメールできないなと思い、『落ち込んでるから明日はメールしないかも』と告げると、折り返しの電話。タイミング悪く手が離せなかった私は後で・・・と。結局その後電話は繋がらなかった。半ば諦めモードで『お休みメール』送信。案の定と言うか、彼から返信は無かった。昨晩は睡魔が全く訪れず、寝かかっては覚醒を繰り返した。大人気ないな・・・。そんなの分かってる。寂しいよって言っても良いのだろうか？せめて『お休み』ってそれだけで良いの。男性はとかく２つのことを同時進行させられないと聞く。つまり、目の前に居る自分の親へ気が向いてるから、私へ向ける気持ちが薄れてるんだろう。まぁ、実際親御さんが彼の目前に居るのだって、私との将来を考えてくれての結果なわけで・・・それが分かってるから、こんな大人気ない『寂しい』発言を出来ずに居て、でも感情だけが積み重なってしまってる。彼に言えない分、ココで書いちゃいました。いい歳してお恥ずかしい・・・

  2009年06月26日

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• もやもや

  モヤモヤしています。もやもや・・・気持ちが少し落ちてます。モヤモヤ・・・誰かに聞いて欲しいような聞いて欲しくないような・・・中途半端なプライドが邪魔してるのかも。

  2009年06月25日

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• 死にかけても馬鹿は治らないらしい

  正確には昨晩のことです。母から、お金のことは抜きにしてもやはり祖母の下へは行かれないと言われました。なんと父が母へ向かって、「体調も良いから、夏の暑いときくらいビールでも・・・」などとのたまったのだとか。嗚呼なんてことでしょう。命拾い３回もしててこの心の有り様。意地汚さ。恥ずかしいやら情けないやら。母は、こんなこという位だから一人にしたら良い幸いに飲むに決まってると。見張ってないと何するか分からないから行かれない。還暦過ぎてコレですよ。何とかにつける薬はないと言いますが・・・

  2009年06月25日

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• ＧＷは・・・

  みなさんのＧＷはどんな予定でしょうか？今年は未曾有の不況もあって、１６連休なんて企業もあるそうですね･･･。半月以上も休んだら私なんてカビが生えそうです。（爆）さて、今年は私もＧＷは休みを取って遠出をしてきます。旅行？と言うか･･･。大緊張の遠出となります。そんな訳で２９日から３日までお休み致します。携帯からチェックはしますので。その前に２回くらいは更新できると思います。

  2009年04月24日

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• 優越感

  今月で今の仕事を始めて３年が経ちました。その間、地元なので知人や同級生のご家族などが来て下さることもあります。正直、私は小さい頃から世間的に見て親孝行で、勉強もそこそこ出来て、真面目で良い子でした。母が病気になってからはますます『良い子』だと言われることが増えました。いわゆる婚期を迎えても、世間からは『さいしょちゃんは良い子だからすぐに良いお相手が見つかって結婚できるわよ』と何度と無く言われ続け１０年余りが経ちました。相変わらず一人、未婚のままの私。そんな私に同情？し心配して下さる方もいらっしゃいます。でもね、分かってるんです。特にお嬢さんがいらっしゃる親御さんの本心。私の仕事場へ来てくださる際のあの勝ち誇った表情を見れば。「○○ちゃん（同級生）はお元気ですか？」と質問したときの満面の笑顔「近くへお嫁に行ってね。毎日孫を連れてきてくれるのよ～。」「やっと結婚したと思ったら、立て続けにもう２人も子供生んだのよ。」「今日も孫連れて遊びに来たのよ。」ほとんどの方はこんな風に教えて下さいます。そして、「さいしょちゃんも、すぐに良い人が見つかると良いわね。」「でも、好きな仕事が楽しくてそれ所じゃないかもね。」「結婚だけが人生じゃないし、今の時代はね。」と、締めくくり。どうぞ、優越感に浸って下さい。仮に結婚願望が皆無だったとしても、傷つきます。素直にこのお言葉を受け止められるほど、無邪気な年齢ではありません。しかもこういう方は一度訪れたらその後はパッタリです。様子伺い＆優越感に浸るためなのが見え見えなのです。昨日に引き続きでＷパンチな気分なのでした。

  2009年04月21日

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• 何が原因なんだろう？

  こちらで度々記事にしていますが、私は精神障害のある人やちょっと不審な人に付回されやすい傾向にあります。昨日、出先でまたありました。ドンキホーテが好きな私は昨日目当ての物があって外出ついでに寄りました。目当てのお買い得品をゲットしてから少し店内をブラブラ。少しすると３０代後半～４０代前半くらいの穏やかそうで、なのに若干エロエロ光線？を放ってる様な掴みどころのない男性が常に私の周囲に居ることに気づきました。化粧品類や女性モノタイツやストッキング、雑貨・小物の居る私の周りに居るんです。ヘンです。出きるだけ気づいてない風にして、すーっと移動します。付いてきてます。やっぱり・・・あちこちグルグル回って、私の勘違いでないかを再び確かめます。今度は先回り？して私の前方に居ました。チラッと見ると、その男性は私に向かってニコッと微笑み。怖くなって私は気づかない振りでシカトしました。やばい・・・そう思って不自然でない程度に早足で人が多そうな辺りを抜けて、相手を撒いてから店外へ出ることを考え動きました。上手くいったみたいで、早々に男性の姿が消えました。が、ココでかなり気になる商品が視界に入ってきたので、ちょっとなら大丈夫かな？と思いその商品を見ました。商品のタグを取って表示を見ていたその際に・・・急に左背後に人の存在を感じました。振り向くと、件の男性が立っています。ビックリしましたが、そんな様子はおくびにも出さずに居た私。でも頭の中は、早く逃げ出さないとという作戦（？）を練るのに高速回転開始。男性は「ドンキって色んな物があって面白いですね♪」と話しかけてきました。私は無言で会釈をしてすぐにその場を立ち去りました。再び店内をグルグルと撒きの行動に。完全に男性の姿を見えなくなるのを確認し、駐車場へ。駐車場も注意が必要です。駐車場は危険地滞でもあります。人影が少ない死角が多い乗車の際に背後に油断が出来やすい車に乗り込まれたら逃げ場なしなので一段と慎重に確認確認です。素早く車中に入り、即発進できました。安堵で冷や汗が一気に出てきました。帰宅後そのことを母に話しましたが、わが母はこういうことに実に無頓着。重大さを認識していません。「その人どうしたの～？」「で、あんたはどうしたの～？」なんてのんきに言っています。思わず、「ちゃんと撒いてきたから今ここに居るんじゃないの？」と言ってみても通じていません。私が過敏なだけなのかな？でも、どうしてこんな目に何度も遭うのだろう・・・

  2009年04月20日

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• 乙女心は複雑です。

  最近、幸せ話を聴くことが多いです。私も幸せいっぱいです♪そしてこんな幸せいっぱいな私なのに、現在ちょっと複雑な心境です。少し前に、彼から「結婚式や披露宴とかどうしたい？」と訊かれて「歳も歳だし、色んな事情を考えると私は別にしなくても良いかなと思ってる。」「特別ウェディングドレスを着てみたいとかも思ってないから。」「○○さん（彼）がしたいと希望してるならそれに従います。」と答えた私。もちろん、これは本心です。結婚式や披露宴となるとそれなりにお金が掛かるし、その分の出費を考えたらすぐに新生活へ入るわけだからそちらに回した方が懸命。しかも私は経済的には自立できてないわけだから尚更です。答えたときは何の迷いもありませんでした。でも、少しずつ結婚が近づいてる感じがしてきた最近。そして周囲から耳にする結婚の話。街で偶然見かけるウエディングドレス姿の花嫁さんや、ウィンドウに飾られたドレスなどを目にすると・・・。『ああ、ドレスを着てみたいな。』などと思ってしまうのです。いや微妙に？ちょっと違うのかな。何と言うのか・・・『普段は見せられない自分の（恐らく）一番キラキラした姿を彼に見て貰いたい』そんな風に思うようになってきています。だから披露宴とかは要らないのです。他の人に自分の着飾った姿を見せたいとも思いません。彼にだけ見てもらえれば満足。じゃ、写真だけでも・・・とかも思うのですが、↑みたいに言っちゃったし（汗）乙女心は複雑なのです。

  2009年04月15日

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• ただひたすら愚痴です。

  これは１００％愚痴です。どうにもならないことも、何年もずっとこういう状態で直らないことも承知です。今日は我慢の限界なので不愉快な場合はスルーして下さい。障害者である母は、申請をすることによってある一定の恩恵？を受けられます。その１つが、駐車禁止の除外車両認定です。これは警察署に届け出て３年ごとに更新されます。更新されるのですが毎回期限切れになる前に再申請をする形です。この認定が先々月に切れていました。この認定証は車に搭載しておく必要があります。我が家には車が２台あるためその２台をこの認定証が行ったり来たりしてます。最近は父が休みの日に主に運転する車に置いていました普段街乗りに使っているもう１台を父と私で共用しています。そのため、私は認定証の期限が切れていることに気づきませんでした。昨日父が期限が切れていることに気づいて、私に再申請しにいくようにと。で、私は今日が休みなので行って来いってことなんですが、今日の私には全くそんな時間的余裕がありませんでした。仕入、銀行、郵便局、オーダー品の準備、税理士さんへの支払工面。父も自営業ですが今年に入って不景気の影響もあってノンビリな日が多いのです。そして、父の仕事は私と比べると時間的制約もありません。そんな事情なので、私は父へ行って欲しいと頼みました。・・・なんとビックリ申請に必要な住民票などを障害者である母に市役所へ取りに行かせました。さらに申請用紙を持って帰ってきて私に「明日警察署へ行くから、書いといて。」そう言っていつものように９時前に寝てしまいました。仕事から私が帰宅して、あわてて夕食の支度をして、洗濯２回して、ＰＣ仕事をして、片づけて、入浴して・・・毎晩時間の余裕が出来るのが大体１１時近く。やっとこれから申請書を書かなければ・・・と思った矢先に寝ボケ眼でトイレに向かう父に「何だ、まだ起きてたのか。」という一言を言われました。切れそうです。普段ならこんな事くらいですが、昨晩蚊の進入で２回も目覚めてしまって寝不足の私には、かなりカチン！！！こんなことくらいも自分で出来ない、しない、やる気がない父。私が居なくなったらする？いえ、そんなことないと思います。面倒だと思ったことはすぐに人へ横流し。自分は暇でも絶対に助けようなんて気はありません。逆に、自分は私に助けてもらうのは当たり前なのに。むしろ助けないと逆切れ。『父親は娘が可愛いもの』そんなの大嘘。世間はそんな風に見てるかも知れないけど、みんながみんなそうとは限りません。私が子供の頃から変わらないのです。『子供は親の都合で使うもの』父にとってはそんな感じなのです。彼との結婚は現実味を帯びてきて、もう少しだから我慢しなさいという母。それはそれで違うんじゃないの？？

  2009年03月23日

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• 少しずつ・・・

  今月に入って少しずつですが結婚への道？というか前進しています。恐らく来月からは加速して行くのかも。それに伴って一層仕事をがんばらないと！！！と気合十分！空回りも？しちゃってるのかな～。なかなか思うように伸びては行きませんが・・・（汗）パン焼きを再開するとぶち当たる問題解決のため、単独オーブンを購入しようか検討始めました。パンを焼くのに、やはり発酵の微妙な調整が上手くいかなかったときにケーキを焼いていたら過発酵になってしまうし。その失敗が実は一番多いのです。ケーキとのタイミング。予算や設置する場所などの問題から小型？の単独オーブンを考えています。1万円以下で手に入るし、場所もとらず、しかも結構評価が高い！！！支払が月ごとにばらばらになるのを避けたいので調整しないと・・・まぁ、売上が多ければそんなこと気にせずとも良いのですが、それほど現実は甘くないのです。

  2009年03月12日

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• 背に原は変えられぬ？

  この未曾有の不況に背に原は変えられず、2年以上封印していたパンの販売を再開することに決めました。物理的に極少量しか生産できませんが、たとえ僅かでも売上に繋がれば・・・。私の中でパンの販売は辛く苦しい思いしかないのです。でもそんな甘えは許される状況に無く。とにかく決めたのだからがんばらなくっちゃ！！！

  2009年03月09日

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• 親子～２～

  『父子って、母子って、親子って、家族ってなんだろう？』彼との将来について話が出るたびに考えさせられる。一人暮らしの経験も無く、いわゆる嫁き遅れの娘である私。つまりその分、両親と共に過ごした時間は長いと言える。長い時間を過ごしてきた割に、家族それぞれがお互いに何を考え行動しているかが分かってないみたい。普段、私は大事な話をする際であっても必ず両親そろってではなく、父には父と二人のときに、母には母と二人のときに、それぞれに話をして理解してもらえるようにした上で母には父の了承があること、父には母の了承があること、と最終的に両方の了承を得るという形を取ってきた。なんでこんなにややこしいことをしているかについては、きちんとした理由（母の前で　もし父と意見の衝突があると大変な事態になった経験が多数あり）があってのこと。でも昨夜は大きな衝突となる可能性が極めて低かったので、思い切って両親そろった場面で話をした。一応の結論が出て、私もほっとした所へ母が予期しない不可解な発言を投げかけた。一瞬、母が何を意図してそんなことを言ったのかと腹立たしくなった。一晩たった今でも、何故話が万事決着した後で引っ掻き回すような発言をしたかは不明。元々、母は私にとってあまり都合の良くない風に受け止められる言い回しをする傾向がある。特に父の前で。そうして何度と無く、痛くもない腹を探られたことも数々。昨晩の件に関して、母は私に『自分は一切ノータッチ、自分の決めたとおりにしなさい』と私に言い放っていた。でも、一応母への報告、相談、了承は得ていた。それなのに昨晩の不可解発言。悲しいけれど、母への信頼感は薄れつつある・・・

  2009年03月07日

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• 結構めげない性格だとは思うけど・・・

  確定申告を終えて、どーんと落ち込みたいところですが（爆）、そんな間があったら対策を色々考える方に時間を費やさないとなので、少ない知恵を絞り、最近一段と怠け気味の頭をフル回転させて考えています。不景気も打撃だし、この雨降り＆寒さの天候続きも大打撃。弱り目に祟り目な感じがします。めげちゃいられないし！今日もがんばるぞ～！！！

  2009年03月05日

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• 親子～１～

  最近は訳あって簡単な日記しか書いてません。でもそろそろたまり始めた愚痴？の持って行き場がなくなってきました。なので、毎度ながらこちらで愚痴愚痴。（爆）改めて書くと、お互いに結婚を視野に入れた相手が出来ました。今その人との関係自体はものすごく良好で幸せです。ぶっちゃけラブラブ♪度高いです（笑）と、こうして私の変化が起きると自分たちの思い通りに大きく舵を動かそうとするのが我両親（汗）もちろん一緒に生活してるし、母は持病があるしまして結婚が絡むとなるとという一般的なことは置いておいても・・・。ほぼ毎日母とバトルバトルバトルです。平穏無事に過ぎる日は今年に入ってから無いに等しいのです。父とのバトルは水面下で探りあい探りあい・・・。彼自体や彼との結婚に対しては賛成の両親ですが色々とあるわけで。今のような状態になると実は予想してました。さかのぼること６以上前かなやはり結婚を考えた相手が居た当時のピチピチ（笑）二十代の私。現在と若干異なる物の、本質的には同じようなバトルが母と日々繰り返されました。当時の彼とは交際も結婚も大反対。私もその後冷静になって見つめ直すとその人との結婚は無理があったなと納得しています。過去は過去として、現在ですよ。母は何かにつけて父と私の彼を比較します。そして、父との結婚までの過程と同じようにさせたがります。出会い方や交際の仕方が違うのに同じ道に軌道を修正？させたがるのです。話し合いのような感じだと『賛成だから自分のやりたいようにしなさい』と言ってくれるのですが、実際は・・・（汗）私はそれが嫌なので前もって『こうしたいんだけど、良い？』と確認し、念押ししますが行動を起こすと×挙句の果てには逆切れされて『あなたが何時も問題（って何が問題かも不明）を持ってくる』『私（母）の言うとおりにすれば良いのよ』『でんと構えて、彼氏とデートを楽しんでいればちゃんと事は運ぶ』とか言っちゃっう母（汗）これの繰り返しなんです。何かにつけて物言いと皮肉らしきコメントが来ます。思わず昨夜は『お母さんとお父さんは私の味方（？）じゃないの？』と詰め寄ってしまいました。コレって結婚するまで続くのか、結婚しても続くのか・・・って言うか、ちゃんと結婚するのかな・・・

  2009年02月19日

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• 疲労も麻痺して悲鳴も上がらん。

  昨夜、またも父が救急車で病院へ。前回は心筋梗塞でした。今回は別な病気で、生命の危機とまではならずに済みました。でもさすがに私の方が風邪も引き直してしまって、かなりきついです。そんな訳で数日？くらいの予定でお休み致します。みなさまはくれぐれもお大事に！

  2006年01月07日

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• 真夜中の病院。

  昨夜は救急病院へ行きました。徹夜でグッタリです。詳細は記せませんが、つくづく健康って大事だなと思います。

  2005年12月07日

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• さい書の歴始～其の四（最終回）～

  昨日の続きになります。-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-先生は生徒の何人かと毎年中国へ行っていました。大体１週間から２週間。中国のどこかは忘れてしまったのですが、先生の兄弟弟子が居ると聞きました。先生は中国の話をよくしてくれました。が、国宝級の物忘れを誇るさいしょ（汗）その話のほとんどを忘れてしまっています。孔子の教えとかそんなことだったり、書の道具についてだったり、中国人の気質だったりと本当にいろんな話でした。先生はちょっとしたお土産をよく私にくれました。でも全て私の手元にはありません。「さいしょさんが使わないと思ったら、使う人に上げても良いよ。」先生にそう言われて、人（習字の他の生徒さん）に上げてしまったんですね。（汗）でも、先生はソレも承知してて、にこにことその様子を笑って見てました。ある時、先生が私に香木を下さると言ったことがありました。香木ってとっても良い香りがします。私が興味を示したので、先生がいくつかあるうちの１つを私に選ばせて持って帰りなさいと言って下さいました。しかし香木は香炉がないと焚けません。それに香木って、とってもとっても本当にとっても高いです。なので私は遠慮しました。すると横に居た他の生徒さんが「じゃ、私が貰っても良いですか？」と言うと「●●さんは自分で買えるから自分で買って下さい。」と答えてました。私って、割と物欲が少ないみたいです。普段も「くれる」と言うものを「いらないです」としょっちゅう断ったり、欲しいなと思ったものでも買わなくても平気だったりすることが多いのです。今でも比較的そうなのですが、昔はもっと凄かったみたいです。母に言わせると「モノを欲しがった事がほとんどない」のだとか。先生にはそんな私が少し物足りなかったかもしれません。香木事件？から数ヶ月後、私は習字を辞めました。高校受験を控えて、学校の授業が厳しくなりました。本人の希望の有無に関わらず、土曜の午後は１時間の強制的な予備授業がありました。受験戦争が激化している時代でした。予備授業を受けてしまうと帰宅が２時近くになってしまうのです。それからでは習字が出来ません。已む無く習字を辞める事を先生に告げようと思っていたら、先生が調度中国に行く時期と重なり直接話をすることが出来ませんでした。しかもこの時の中国行きはそれまでとは違い、先生が勉強するために少し長期の滞在になっていました。それからしばらく、ご近所の習字仲間の方から時折先生の様子を伺うことが出来ました。しかしその方も高齢になり先生も高齢なことから住職の籍を外され、寺を離れたことを知らされました。そしていつからかぱったりとその後の様子を知ることができなくなりました。そして私は『書の世界』からしばらく離れました。

  2004年11月26日

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• さい書の歴始～其の三～

  昨日の続きになります。-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-毎年の書初めは、畳半分ほどの大きさの紙に書きます。書いたものを壁に張り出して、皆で眺めてちょっとした品評会のような状態になります。普段の稽古の時には無い風景。来客もあり、初めての人たちにも自分の手を見られます。その中でもやはり子供は私一人でした。先生が皆の前で、それぞれの作品の出来栄えについて色々と簡単に言って下さいます。生徒さんや来客の皆は昼食を取りながらですが、先生の声に耳を傾けています。またこの書初めの時には、大変素晴らしい先生の水墨画の数々を見ることが出来るのです。普段もあちこちに描かれている襖絵などを見ることはできるのですが、表装を施したものや、出来たてのものを見ることはありません。その作品の素晴らしさに溜息が皆から漏れます。そして、先生がその場でいくつか書画の両方の作品をさらさらっと仕上げるのを見られます。本当にビックリするような早い筆捌き。あーっという間に、ただの真っ白な紙が作品へと変わっていく様を見られるのです。山水画のような物から、道端に咲く小さな花の息吹、鋭い眼光の鷹の瞳まで。ただの線の繋がりが意味を持つ歴史が育てた記号（文字）へと変わり、深い教えを説く言葉まで。まるで早送りをしたみたいに、普段はノンビリとした動作の先生の筆先が『確かにあるべき位置』へと走り、白い世界を、それぞれの世界へ作り上げていくのです。そんな中で先生が気まぐれのように生徒の２、３人を指名します。皆覚悟の上での緊張の瞬間です。（苦笑）大勢（恐らく５０名以上）の前で、『自分の手』をその場で見せるのです。コレがあるから、書初めは参加したくないのですが、でも先生の作品を沢山見られる機会も書初めの場でしか無いので、皆諦めて（笑）参加するわけです。先生ってば知能犯かも。（爆）ちなみに、私は２回指名されました。

  2004年11月25日

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• さい書の歴始～其の二～

  昨日の続きになります-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-小学校も高学年になると学校の授業でも習字の時間が毎週ありました。学校での習字の先生はとてもハッキリとモノを言い、とても規律に厳しい人でした。初めての学校での習字の時間。先生は「この中で、習字を習っている人は誰？」と質問を投げかけました。私を含めて数名が手を上げました。先生はうんうんと頷いてから、書き方の教科書を写し、書き終えたら先生のところへ見せに来るように指示しました。この時、私は何故か少しビクビクするような怯えた気持ちだったのを覚えています。確かに習字は毎週通っている。けれども、習字の先生に褒められたことはありません。しかも達筆な母からは、普段の私の字について『お父さんに似て、汚い字』だと言われています。学校の習字の先生の前で「習字を習っている」ことを皆に知られてしまいました。シブシブ書き終えた自分の字を教壇の先生に見せました。「ふぅ～ん。習字習ってドレくらいなるの？」「２年位です。」「コレは子供の字じゃないね。」「年寄りの字だ。」「熟練者の字を『老成している』という意味で『枯れる』なんて言うけど、貴女は子供だから『死んでる』ってことなのかもね。」そんなやり取り（？）がありました。先生は、私だけ朱墨での添削をしてくれませんでした。私は学校でのことを習字の先生に話してみました。先生は、「へぇ～。」と言ってから「さいしょさんは、どう思う？」と質問されました。多分、先生の言う『どう思う？』は『自分（さいしょ）の字についての感想』のことでもあり、また『学校の先生に言われたことでの私の心持ち』のことでした。私はまだらボケのように（？）肝心の自分の答えた内容を覚えていません。私の答えたことに対して、先生が満足そうな顔をしてくれたことが嬉しかったのだけをシッカリと覚えています。

  2004年11月24日

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• さい書の歴始～其の一（追加）

  今から約２０年前、母の友人とそのお嬢さんと共に、家から歩いて１０分ほどの所にあるお寺へ向かいました。季節は初秋。人気も少ない場所にそのお寺はありました。長い坂道を上り詰めたところが本堂で、本堂の右隣に短い渡り廊下を通じて母屋があります。本堂の正面口から私たちは中へ入って行きました。中へ入ると大人たちの賑やかな話し声が聞こえてきます。すぐに奥から住職と思われる老僧が私たちをにこやかに出迎えてくれました。毎週土曜日の１時半から３時までの１時間半。学校から帰宅後昼食を終えてすぐ私は毎週このお寺へ通いました。先生に厳しく言われていた３つのこと。一.墨汁は使わない一.書くのは３枚一.なぞることはしない習字の生徒はほとんどが熟年の方々ばかり。小学生だった私の祖父母とほぼ同年代です。その中で子供は私一人。孫に近い子供が大人たちの中で１人というのは、なかなか大変なものです。元々、がやがやと騒々しいのが苦手な私。大人たちは３時前には稽古を終えて茶飲み話に花が咲きます。後から遅れて始める私は、稽古を終えた大人たちにとって、大変気になる存在です。横から色々とご指示が来ます。（苦笑）そんな私を気遣って、先生は時折私を自室や他の部屋へ招き入れてくれました。通い始めてから半年も経たないうちに私は大人たちと同じ手本を使うことになりました。どこぞの書道協会に属するわけでもなく、同じ小学生仲間が居るわけでもなく、まして、自ら進んで通っているわけでもない習字教室。かと言って苦痛でもありませんでした。先生は、私を褒めてくださったことは一度もありません。昇級もしないし、なんのご褒美も出ません。私が通う事を励みとしていたのは、先生のお話を聴くことでした。--------------------------------------------------お寺へ行くと、真っ先に水を汲みに行き空いている席へ座って墨をすり始めます。２０分から３０分は墨をすっています。じぃーっと何も考えずに無心に墨をするのです。墨をするうちに、自分の墨をする音以外の音が聞こえなくなる時もあります。窓の外を何も考えずにただ眺めながら墨をすることもありました。習字のお手本はコピーを渡されます。当時習字教室には約３０名ほどが居ました。先生が書かれたお手本をコピーして皆に手渡されるのです。手本の内容は、教の一部です。なので私にはさっぱり意味の分らない言葉の羅列。お手本の左上に、読み方のレ点が振られている程度です。半紙一枚に漢字が５～６文字。例え一度でも習字をされた方なら分ると思うのですが、４文字なら書きやすいのですが、６文字って書きにくいんです。字のバランスを取るのが難しい。しかも先生は半紙を折って書くことを許してくれません。（涙）意味の分らない、学校でもまだ習っていない漢字を書く。大人たちは書き終えて一通り茶飲み話に花を咲かせると、一斉に帰って行きます。帰り際に大抵、私の分のお茶を淹れて茶菓子を用意してくれました。今考えると非情に不思議なのですが、一緒に習字をしていた沢山の大人たちは、誰一人として私を名前ちゃん付けで呼びませんでした。他の大人たちと同じように苗字にさん付け。アレコレと孫の世話を焼くようにして、みんな親切にしてくれたのですが、子ども扱いするということはありませんでした。私は３枚書き終えると先生のところへ添削してもらいに行きます。先生は、初めの内は「ここをこうした方が良い。」とか「筆をこうして・・」とか言ってくれましたが、徐々に習字に直接関係のあることを具体的には話さなくなりました。

  2004年11月23日

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• １１月。

  １１月は私にとって１年で１番特別な月。大切な人たちの誕生月であり、かけがえの無い存在だった人の誕生月でもあり、大切な人が、大切な人を失った月でもあり、そして、友を２人失った１１月。６年連続で、１１月に不幸が見舞った。１０年経った。やっと。『もう』という感覚は全く無い。１０年もかかってしまった。１１年前、私の友人が交通事故に遭った。恐らくスピードを出し過ぎていたバイクの後部シートに乗っていた友人は、車との接触事故により、長期入院生活を強いられることになってしまった。バイクの運転手も私の友人だった。「アイツ、修・・・亡くなったよ。」彼と共通の友人から聞かされた言葉。『まさか・・・』という思いと共に、『やっぱり・・・』という感覚が重なった。理由なんて聞かずとも分かってしまった。またバイクだ・・・。そうに決まってる。あの事故から調度１年経ったというのに・・・。そう思う私に、続けて友人は言った。「幼馴染と一緒だったらしい・・・。」全く面識も、話も聞いた事が無いその幼馴染が一緒に亡くなった事を聞かされて、言いようの無いショックが激しく襲ってきた。幼馴染を一緒に連れて逝ってしまった彼。彼との出会いは、大学の入学直後だった。学校に馴染み始めて、徐々に友人が出来つつあった頃。仲良くなったばかりの友達が、彼を紹介してくれた。修くんは変わった人だった。一目で私は彼が『尋常でない人』であると悟った。攻撃的な性格。自分を蔑んだり、警戒心を命いっぱいに張り巡らして接する相手に対しての挑むような目つき。自分の思い通りにならない時は、凶器に変貌する。怒りの衝動と恐ろしい位に冷静な表情。それは、すでに病的という領域を超えていた。しかし、人を思い遣る気持ちが無いわけではない。むしろ強かった気がする。なのに、自分の相手に対する気持ちを、相手がきちんと受け止め、彼が相手にするのと同じように彼に気持ちを返さないとダメなのだ。「相手に見返りを求め、期待をする思いやりは間違っている。」彼に何度と無く私は言った。多くの人が彼を恐れた。いつ爆発暴走するか分からない修くんを、多くの人は当たり障りの無いように遠まきに見ているだけだった。「お前、俺のこと怖くないの？」修くんが知り合ったばかりの頃、私に訊いてきた。「全然。」平然とそう答えた私を、修くんは「さいしょってヘンな女。でも、お前良いヤツだな！」と笑って言った。彼は、自分のことを沢山私に話してくれた。自分の両親のこと。自分の今までのこと。自分の性格、病気のこと。周りは自分をどういう目で見ているかということ。恋愛相談も。そして、バイクのことも。言葉は悪いが、「キチガイに刃物」というのがある。修くんにとってのバイクは正にソレだった。それ以外の何者でもなかったと思う。不愉快に思う人が居るかもしれないが、あえて言わせて欲しい。彼にバイクというモノを与えてしまったのは、間違いだったと思う。自殺を望む相手に、包丁や毒薬を与えるのと同じだ。私は、修くんに対しても同様なことを何度も言った。私は、彼に対して遠慮なく止めた方が良いことは「止めな！」と言った。彼が不快感を示しても、私は怯まなかった。その度に、彼は私に対して怒りを顕わにしたが、不思議と暴走することはなかった。そして、どんなに私に対して酷い事を言って反撃したり「もうお前とは口も利きたくない。」と言っても、必ず数日後にはまた話していた。たまに私がワザと「この前、私に言ったこと覚えてる？」と聞くと「さいしょはまだ怒ってるの？」と聞き返す。「怒ってないよ。」と答えると、スゴク嬉しそうな顔をして「良かった。やっぱお前変わってるな。でも、良いヤツだ。」こんな感じだ。周りから見ても、ヘンな友情だったのかもしれない。彼との友人関係が深まり、程なくして同じサークルの仲間に忠告を受けた。「さいしょちゃん、修君ってヤバそうだから、あんまり深く関わるの止めた方が良いよ。何かあってからじゃ遅いよ。」そう言ってくれた。どうやら、仲間は修くんが私に対して恋愛感情を抱いていると思っていたようだ。しかし、それは明らかに違う。彼は私に母親のような存在で居ることを望んでいたと思う。「さいしょは、ウチのおふくろよりも、ずっーっと俺の母親みたいだ。」と共通の友人に何度も言っていたらしい。修くんが、口癖のように言っていた言葉がある。「俺、死ぬのは怖くないんだ。今死んでも平気。何か、早く死にたいなーってよく思うよ。」修くんは、私の誕生日に本をプレゼントしてくれた。「ハードカバーは大きくてジャマだろ？」そう言って文庫サイズの本をくれた。不思議な世界観を描いた作品だった。繊細さがにじみ出ている作品だった。「俺、この人の本好きなんだよね。」きっと、彼は自分の内部の繊細な一面をこの本を私に渡すことで伝えたかったのだと思う。今もその本は、私の手元にある。何度もその本を読み返した。文庫本なので、どうしても傷みが激しいが・・・。修くんの誕生日に、私は１枚のシングルＣＤをプレゼントした。渡したその日、何度も聴いたと話してくれた。彼が必要としている『答え』のヒントがその曲にはあると思ったので、とても嬉しかった覚えがある。しばらくして、修くんに彼女が出来たので、修くんと話す機会はグッと減った。彼が亡くなる２週間前に、突然学内ですれ違った時に修くんが言った。「さいしょ、俺最近死ぬのが怖くなってきたよ。弱虫だな。情けないけど、生きていたいと思うようになったよ。」「弱虫なんかじゃないよ。それは、本当の強さが必要になったからだと思うよ。」私はこう返した。修くんは、笑いながら走って教室へ向かって行った。それが、私が修くんと生前最後の会話になった。その日から、お通夜の晩までめずらしく私と彼が学内で偶然でも顔を合わせる事は無かった。お通夜の席で、私は一滴の涙も溢さなかった。彼にプレゼントした、ＣＤが棺に入れられているのを見つけた。ＣＤはその１枚だけだった。ソレを見ても私は、一筋の涙さえも浮かんでこなかったのだ。あれ程、バイクについて言ったのに・・・。最後に会った時、彼は私に「死にたくない。」と言っていたではないか。彼を失った『哀しさ』よりも、彼に対しての『怒り』が大き過ぎて涙が出てこなかった。４９日法要が済んでから、修くんのお父さんから長い手紙が来た。彼の納骨先が書かれていた。彼が私について両親に何度も語っていたことも書かれていた。私に対して、感謝の言葉が沢山綴られていた。その後も、修くんのことを思い出しても『怒り』という感情ばかりで『哀しみ』という感情は沸き起こってこなかった。１年経っても、２年経っても、変わりが無かった。彼の眠る場所を１度も訪れていない。この『怒り』が収まらないうちは無理だと思っていた。１０年目の命日を迎える今年、彼に対しての『怒り』消えていた。ここまでかかってしまった。でも、不思議と『哀しみ』は生まれてこない。淋しくはあるけれど・・・。一緒に亡くなった、幼馴染さんに感謝する気持ちが変わりに芽生えた。修くんは淋しがりだったから、一緒に逝ってくれたんだね。身内ではないからこう思えるのかもしれない。でも、そんな気がする。あの夜、修くんに何があったかは分からない。しかし、暴走を誘発するような出来事があったことは確かだ。きっと今年は、彼に１０年ぶりに接する事が出来る気がする。

  2003年11月01日

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• 哀しくて、悲しくて、かなしくて、涙が出ない…。＜２続編＞

  今日は、過去の日記の続編です。ひとまず、リンク先をご覧頂くと今日の日記の繋がりが分かってもらえると思います。３月８日の日記上記の日記どおり、我母の転院が済み、彼女の入院する病院へほとんど毎日通う日々が続いています。彼女は、また自宅へ戻ることになっています。一端退院したものの、彼女は夜中に呼吸困難になり、再度入院することになったそうです。彼女の病室を覗き見ると、『家族以外面会謝絶』の札が掛かっていました。３人部屋のため、カーテンがきっちりと閉められていました。看護婦さんに聞くと、「もう、会わない方が良い。さいしょさんのお母さんが入院した事も話していないから。」とのことなので、毎日気にしながらも彼女の病室を素通りする日でした。声を掛けても反応が大分弱いこと。誰だか分からない時があること。ほとんど１日中眠ったままであること。鎮痛剤（おそらく麻薬系統）、抗がん剤、食事は高カロリー輸液（流動状で、管を経由して胃へ注入するもの）を摂取していること。延命治療を望んでいないので、あとはペイン（痛みを極力なくす）治療のみ。高カロリー輸液の摂取方法を家族が覚えたら、帰宅する。医師が宣告した、彼女の生命のリミットは１ヶ月位だということ。彼女に関して、私が知り得ることは全て『死へ向ってのカウントダウン』のようにしか響きませんでした。彼女が退院する前日、私はチラッと彼女の顔を見る事が出来ました。見るといっても、脇から覗き見るといった程度でしたが。ほんの一瞬見えた彼女の顔。やはり、看護婦さんの忠告どおり、彼女とは会わなくて良かったのかも知れません。以前よりも遥かに、彼女は死を纏った表情でした。そこには生あるものの輝きは一切無く、もはや、生命反応だけが残されているのみでした。哀しいけれど、それが彼女にとって『今は生きている』という現実。先の見えない、とりあえず生きているという証明がされている状態。きっと、彼女に会っても私は言うべき言葉を何も持てず、余計な気遣いをさせてしまうだけだったでしょう。残されたわずかな時間を家族と共に、と彼女は退院していきました。退院後、１０日間が経ちました。今日の青空を彼女は見ているのだろうか？と思ったりします。今日の日記に彼女のことを再び書こうと思ったのは、特に理由はありませんでした。ただ、昨晩、夢に彼女が出てきたのです。まだ、大分元気だった頃の彼女と母と私の３人で、お茶を飲みながら、病室で楽しく話していました。今日も私は、母の居る病院へ行きました。病院へ向う車中、救急車とすれ違いました。さして気にも留めず私は母の所へ行き、数時間ほどしてから病院を出ようとすると、馴染みの患者さんが、「●●（彼女の苗字）さん、さっき亡くなったって。この病院今日は救急じゃないから、××（隣接市）の病院へ運ばれてそのままらしいよ。」と教えてくれました。「家に帰れるから、嬉しいわ。」と言った時の彼女の顔が思い浮かびます。あの複雑な感情を抱えていながらの笑顔を私は一生忘れることは無いと思います。

  2003年04月22日

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• 涙が出ない理由２

  『あのこと』それは、弟の死がその始まりでした。５年間の闘病生活も空しく、弟は亡くなりました。父にしてみれば、『子供を亡くした』上に、『男（＝跡取り）を亡くした』という重大な要素を含んでいました。多分、これが私であれば・・・。初七日が済み、やっと少し親戚や知人たちの出入りが減り始めた頃でした。父は、明らかに私を冷ややかに見るようになりました。それ以前からも弟の発病後私は『何故お前じゃなくて、●●（弟の名前）が病気なんだ』というような視線をたまに感じてはいました。父にとって、弟はまさに『生きる希望』だったのだと思います。家業を継ぐと、幼いながらに言った弟ひょうきんな性格で、一時もじっとしなかった弟誰からも愛されて、少しお調子者だった弟運動神経も良くて、賢かった弟・・・弟の全てが、父にとって自分を明るく照らす存在みたいでした。晩酌をしながらの夕食中、ポツリと父は呟きました。「女なんか残ってたって意味が無い。」確か、最初の言葉がこれでした。「どうして、よりによって●●（弟の名前）なんだ。」「女は何の役にも立たない。」「俺にはもう、何も残ってない。」「仕事をする意味が無い。」「男が死んで女が生きてるなんて、バカなことがあってたまるか。」毎晩、こういった言葉を私に向って父が言う日々が続きました。父は『女』という言葉を使いましたが、それは明らかに『私』を示す言葉でした。母は私に、「今はまだ、ショックが大きいから、逆らわず黙って聞き流しなさい。」と言いました。４９日が過ぎました。まだ父は、毎晩私を相手に『あのセリフたち』を吐き続けていました。調度、その頃私は学校で進路相談の時期でした。父がこのような状態なので、母に全てを相談していました。それがまた、父には気に入らないところだったのでしょう。日毎、父の私へ対する態度はエスカレートするばかりでした。時には、言葉だけでなく暴力が出ることもありました。堪り兼ねた母は、「実家に一緒に帰ろう。」と、私に言いました。その時、私は自分でも信じられない言葉を母に言っていました。「何も出来ないお父さんを置いて行くの？」未だに、私がこの大して長くも無い人生でやり直したいと思う瞬間、後悔ばかりの瞬間。なんで、こんなことを言ったのだろう？私がこう言った時の母の顔を思い出しても後悔します。しかし、私はこの時に父との生活を自ら選んでしまったのです。『後悔しても選んだ限り、父と戦っていかなければ。』オーバーかもしれませんが、そんな風に私は決意していました。それからも、毎晩父の攻撃は、緩まることを知りませんでした。『一周忌が来るまでは、ガマンしよう。』そう決めて、その日が過ぎるまで私は父の言うことを聞き流していました。その間、私の中で『涙を見せたら負けだ』という思いが芽生えていました。元々あまり泣かない私ですが、ごく稀に私が泣くと父に「これだから、女は泣けば良いと思っている。その甘えた根性が気に入らない。」と言われたことがありました。その時のことを思い出し、決して父の前で泣かない。そして、母の人生を変えてしまったのは私なのだから、母の前でも泣かない。なんだか、今から考えるとバカみたいに思えるのですが（苦笑）大真面目にこんなことを考えていたのです。あ～、十代って、若いって凄いわ！（笑）ともかく、この非常に『悲劇のヒロイン気取り』の暗示の効果で、見事に『涙の出ない私』が出来上がりました。そして、弟の一周忌が過ぎて私は初めて父に反抗しました。父の執念深い性格に勝つため、私は半年近くの時間を費やし、毎晩父に同じ言葉を向けました。「じゃ、私が死ねば良かった？」それ以外の言葉は一切言いませんでした。出来るだけ冷静に、責めるような口調は出来るだけ抑えました。何を父に言われても、私はこの言葉しか言い返しませんでした。やっと、父は私に向けて『あのセリフたち』を言わなくなりました。私に手を上げることもほとんど無くなりました。しかし、その後にはリウマチを発病した母と、『涙が出ないままの私』がありました。幸いに数年後、気付くと私は『自分の涙』を取り戻していました。

  2003年03月20日

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• 涙が出ない理由１

  これを考えた時、我父との関係をある程度説明する必要があります。父は典型的『男尊女卑』思想の持ち主です。それも、自分にとって都合の良い所ばかり。家族を養い、父としての尊厳を保ちつつなんて言うのとは程遠いのに、母や私に対し『男（自分）は、女から尊敬され、大事に扱われるべき』という考えです。しかも、自分は家族を大事にしないのに・・・なのです。男であるが故に、女に何をしても（殺人以外は）許される。親であるが故に、子供に何をしても（殺人以外は）許される。こういった考え方なのです。最近は、歳のせいか大分緩和された部分もありますが、基本的な性質までは劇的に変わるものではありません。仮に、母や私が父の手助けをしたとしてもそれは『当然のことであり、感謝するようなことではない！（むしろ、何故感謝など女にする必要があるという感じ）』なのです。ところが、同じ事を男がすると『さすがは、男は違う！頼りになる！』となるのです。父の中での『女性像』に違反するものは、例え、家族であっても一生許されないのです。違反部分を責められ、詰られ、陰湿極まりない態度を向けられるのです。たった一度の過ち（父の思う過ち）をも、決して許そうとはしないのです。小さい頃から、私はこの父の性格を見て育ってきました。母はこの父に対してほぼ従順していました。また、私にも『父に従順であること』をある程度望んでいました。父にとって、私は『自分の子供』である以上に、『まず、女』なのです。つまりは、『男である自分の意のままになる相手』でなければならないのです。『子供だから』という甘えは通用しませんでした。そして、私が小学校中学年頃には『大人の女』と同じレベルのことを至極当然に要求されました。５歳年下の弟の面倒を見る。両親は仕事が多忙だったため、当たり前といえばそうかもしれませんが、自分が遊びたいのはほとんど一切許されず、弟の保育園へのお迎えや、入浴、就寝まで。私は、弟が大好きだったのでこれが大きな苦だとは思いませんでしたが、さすがに小学生ですからたまには友達と遊びたい時もあります。しかし、それもほとんど許されませんでした。この頃から、家事や家業（自営業）の手伝いも色々とするようになりました。学校から帰宅し、毎日ではありませんが家業の手伝いをして夕方帰宅しては毎日家事の手伝い。そんな状況の中、弟が病気に罹り長期入院をすることになりました。忙しい両親は仕事を終えると、弟のいる病院へ向う。必然的に私は、親に甘えるということを放棄しました。この生活は、私が高校生まで続きました。学校の試験期間中であろうと、家業の手伝いと家事は続きました。夜勉強しようとすると、家中の電気を父に消されました。父は決まって「東○電力に余分に払うような金は家には無い。」こう私に言いました。『勉強をする』というのは、父にすれば、『女の仕事ではない』からです。母は、この状況を察して「できるだけ、学校から早く帰ってこないように！試験中は、学校や図書館で勉強しておいで。」と私に言い聞かせていました。こういった環境でも、それなりに親（父）の眼を盗んで遊んでもいましたけどね。（笑）そして、恐らくあのことがきっかけで私は『悔し涙さえ出なくなった』のだと思います。今日は大分長くなったので、続きはまた明日に・・・。

  2003年03月19日

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• 哀しくて、悲しくて、かなしくて、涙が出ない…。＜３＞

  またも、婦人科の患者さんのお話です。彼女は、結婚して半年の女性です。毎日旦那さんが面会に来ていました。旦那さんの両親は既に他界。兄弟も居ず、彼女の両親を実の親と慕っている人です。彼女は、子宮筋腫と卵巣部に巨大なポリープが出来て居たらしく、子宮摘出、卵巣の一部を摘出したそうです。妊娠は、今の医療では極めて困難（事実上不可能）と宣告されたそうです。元々、夫婦揃って子供を望んでいなかったので、それ程、精神的ダメージは大きくなかったそうです。あと数日で退院の日を迎える時期に、彼女は、旦那さんにこう言われたそうです。「これからは、避妊に気を遣わなくて良いから、ラッキーだなー。結構費用もバカになんないし。」『なんとなく、釈然としない。』彼女は、言われたその瞬間は、そういう風に感じたそうです。確かに、自分も子供は欲しくない。今のこの状況は、そういう意味では、『避妊に失敗する』ということが有り得なくなったのだから、喜んでも（？）良いのかもしれない。「段々と、『釈然としない』思いは強まってきた。」と、彼女は話していました。「ただ、この『釈然としない』のが、何故なのか？それが、上手く説明できないの。」続けて、「さいしょさん、あなたには何故か分かる？」私に答えを言って欲しいと…。そう彼女は言いました。私は、結局曖昧にその場を逃げてしまいました。『何故、彼女は釈然としないのか？』私には、なんとなく分かるようでいて、分かりません。それは私が、『子供を欲しいと思う人間だから』なのでしょうか？ただ、彼女の旦那さんの言葉が、痛烈に私の悲哀の感情を刺激したことは確かです。そして、彼女も『自分の中の何か辛い部分を刺激されたこと』だけは明らかなのです。

  2003年03月09日

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• 哀しくて、悲しくて、かなしくて、涙が出ない…。＜２＞

  さて、今日も愉快な話で無くてすみません。医療従事者以外で、『日に日に衰えていく人の姿』を見た経験のある若い方ってどれ位いるのでしょうか？ある意味、医療従事者というのは、『人の衰退』、『人の死』を日常としているので、『死、老い、衰え』というモノへの受け止め方が一種の『感覚麻痺』を起こしていると私は思っています。また、そうで無ければ勤まらない面も沢山あります。『自分の両親・兄弟全員をガンで亡くす。』という経験を３０代でした女性（現在５０代後半）と、私は知り合いました。テレビや雑誌、インターネット、折り込み広告などなど、様々なメディアで民間療法の情報が溢れています。彼女も、自分の肉親（５人）を『ガン』で亡くしているため、『ガン』という病気に対して、一方ならぬ思いを持っていたそうです。そこで、若いうちから、「民間療法で、『ガン』を寄せ付けない身体にしよう！」と色々な方法を実行していたそうです。緑茶ココア黒酢ウコン有機野菜アルカリイオン水科学配合物無使用洗剤無添加・無香料食品・・・良いと言われるものは何でも、取り入れたそうです。しかし、あと数年で還暦を迎えようという昨年夏に、『胃ガン』であることが発覚。彼女は絶望したそうです。それでも彼女は、治療と併せて民間療法を継続していました。昨年の１２月半ばから、一月半程ほぼ毎日、私は彼女と会っていました。元々、痩せ型の彼女が、日を追うごとにさらに細く、小さくなっていくのを私は感じていました。それは、『明らかに昨日と違う』のです。眼下が落ち窪み、眼球が飛び出さんばかりに剥き出し、髪の毛が大量に抜け落ち、皮膚が皺皺で斑点状の湿疹と、大きなシミのようなモノが沢山浮き上がり、身体全体の骨が、ギシギシ音を立てているのはないかと思われるようで、私は彼女のあまりの痛々しい姿を見るのが辛くなっていました。それでも、彼女が私の顔を見ると嬉しそうに微笑んでくれるので、毎日彼女の顔を見ずにはいられませんでした。彼女も、自分が日毎『哀れな姿』になるので面会人が減っていくことを感じていました。だからこそ、余計に毎日顔を出し、自分の子供とも年が近い私の訪問を心待ちにしていたのかもしれません。年が明けて、彼女は寝たきりになってしまいました。点滴の管の本数が増え、自分の力では全く立てなくなっていました。切除した胃の『ガン』が他所へも転移。食事はほとんど口から摂取できない状態。私の目にも、はっきりと『死』が近いと感じさせました。それでも、私が訪問すると１日中横たわってばかりの彼女は、上半身だけ起きて、ほんの数分ですが話をしてくれました。いつものように、彼女の元へ顔出しに行こうと思っていた日のことでした。この病院は、建物が狭く医師や看護婦の声がよく聴こえてしまうのですが、廊下から話し声が聴こえてきました。「○○（彼女の苗字）さんの所、行くのヤダァ！だって、治らない人面倒見るのってツマンナイじゃん」「民間療法で、抗ガン作用なんてあるわけ無いじゃん！」「こっちの言う治療さえしてれば良いのに、あんなの気休め、気休め！」「人間いつかは死ぬんだから、もうお孫さんも居て、あと少しで６０なんだからさー、（暗に若くないから死んでも良い言ってる？）」こんな会話がなされていました。ヒソヒソと話していたため、恐らく私以外の人には、聞こえていなかったと思います。それから、１週間経たないうちに彼女は　医師から帰宅を勧められ、退院していきました。彼女は、小柄な私でも軽々と持ち上げられそうな位に、さらに小さく細くなっていました。全て分かっているはずなのに、彼女は「家に帰れるから、嬉しいわ。」と笑って、私に言いました。無理して笑わなくても良いのに…。とその時の私は思いましたが、そうでは無いのです。無理に笑ったのでは無いのだと、今なら思えます。『色々な思いが、巡って巡ってどうしようも無い時、我知らず笑みが出てしまう。』そんな感じだった気がします。今月に入り、彼女はまた入院したそうです。母の転院で、私が彼女の入院している病院へ行くことはまだ少し先になりますが、また毎日彼女に会いにいきたいと思います。

  2003年03月08日

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• 哀しくて、悲しくて、かなしくて、涙が出ない…。＜１＞

  「女は一生、『女である役割』から逃れられない。」笑って話す彼女の顔は、とってもカナシンデいました。抗ガン剤の副作用で、頭髪の脱毛が激しい女性患者さんを、毎日何人も見ます。母が入院している病棟の、同じ階に婦人科があるからです。（産科は別階になっています。）脱毛してしまっている彼女たちは、バンダナか、布製の帽子をかぶっています。なので、ベッドの柵にはバンダナを何本も縛り付けている光景が、ここでは見られるのです。婦人科の患者さんたちは、ほとんどと言っていいほど全員が、一種の『脱力感』のようなモノを漂わせています。笑っていても、何処かに『気』が逃げてしまっているかのようです。私の母は整形外科なので、整形外科に入院している患者さんたちとの差を歴然と感じます。毎日、同じ時間帯に遭遇することから顔見知りになった彼女。子宮ガンのため、１ヶ月ほど前に子宮と卵巣を全摘出。割と朗らかな印象の女性です。年齢は、３０代前半でお子さんが２人いらっしゃいます。旦那さんは、１日置きに面会に来ていますが、病院が１２歳未満児の面会を、原則禁止としているので、彼女は一月程自分の子供の顔を見ていません。彼女の頭にも、毎日色とりどりのバンダナが巻かれています。たまたま、その日私は彼女と少し立ち話をしました。２人のお子さんに逢いたいこと。もう、子供は産めないこと。髪の毛が、今後生えるかということ。などなど。そして、少し間を置いて、ポツリポツリと力ない声で、最近旦那さんに言われたことを、私に話してくれました。彼女が旦那さんに、以前同病室だった女性が、やはり子供を産めなくなってしまい、離婚を宣告されていると言う話をしたそうです。すると、旦那さんは「普通そうだろー。家は、子供が居て良かったね。」と答えたそうです。この時、彼女は『あれ？？？』と思い、心の中に鬱蒼としたモノを感じたそうです。その数日後、再び旦那さんは、この話を自分の母親（彼女にとってのお姑さん）に言った時のことを彼女に話したそうです。お姑さんが、「私が嫁いだ頃には、嫁は（嫁ぎ先にとって）『借り腹』なんて言われて、『子供が産めれば、別に誰でも良かった』時代なのよ。今は良いわねぇ。」と言っていたのを、旦那さんは『当たり前』のことのように話したそうです。彼女は、続けて言いました。「私と旦那は、結婚前を含めると１０年の付き合いがあるの。でも、その『１０年間の私との関係の重み』は、『子供が産めない』ということとは別モノでは無いんだわ。」「私が生きてきた、３０数年を否定されてしまった気がする。女で無い私（子宮・卵巣の無い私）は、必要が無いのね。」と。『彼女が、家族（旦那さん側の）に必要（離婚されない）とされるのは、子供が既に居るから。そして、時代風潮がお姑さんの時と変わっているから。』だという意味があることを、果たして旦那さんは気付いていたのでしょうか？恐らく、旦那さんは「家は、離婚なんかしないから大丈夫だよ。」と言いたかっただけなのでしょう。彼女の治療は、５年は継続するそうです。あと数週間で退院するそうですが、「これからも、『この思いを抱いて生活していくんだ。』という覚悟を決めなくては。」と、少し力強い声で言ってくれました。「女は一生、『女である役割』から逃れられない。『女の役割』って何なのかしら？でも、こんなこと言ってられないわ。だって、無条件に私を必要とする相手（子供）が２人も居るんだからね～。さいしょさん、お母さんを大事にしてね！」そう言って、彼女はエレベーターから出てきた旦那さんを見つけ手を振り、私と別れました。

  2003年03月07日

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