昨日は、この5月にオープンした「お休み処 坂長」に行ってきました。坂長(さかちょう)は、江戸時代初期から両替商、江戸末期からは酒問屋を営む商家でした。現地は、古河駅から徒歩10分ほどのところにあり、古河歴史博物館、文学館、篆刻美術館、街角美術館の要の場所に位置しています。
敷地内には、店蔵、袖蔵(そでぐら)、主屋、文庫蔵、中蔵、石蔵が建っており、文庫蔵と袖蔵(乾蔵:いぬいぐら)は旧・古河城から払い下げられた蔵だということです。それらは国の登録有形文化財に指定されています。
現在は、店蔵がショップ、文庫蔵は展示室、主屋はレストランと休憩室、袖蔵はギャラリー、中蔵はトイレ、石蔵はミニホールとして生まれ変わりました。なかなか充実していると感じました。
特に、奥に鎮座する文庫蔵では、古河を紹介するパネルやビデオが見られ、二階に上がれば、何か城の中にでも入ったような雰囲気を味わえます。レストランは、古河藩家老で蘭学者の鷹見泉石にちなみ「泉石亭」といいます。ギャラリーとホールはこの日は何もありませんでしたが、イベントのあるときには大いに活躍してくれそうです。
店蔵ではお菓子や名産など「古河ブランド」の品々をはじめとして、姉妹都市の特産品や、古河の文物にちなんだ市民手作りのかわいらしい商品も売られています。価格もお手頃ですので、また行ってみたいと思います。