道州制どうしゅう?
のっけから駄洒落をぶちかましてしまいましたが、どうしてもツカミたくて…。「道州制」は堅いというか、身近じゃない感があるかもしれませんが、今後の枠組みを決めるもので影響が大きいですし、真剣に考えないといけないのではないでしょうか。合併しただけで「存在感が増した。これでわが市の未来は明るい」などと、のんきに考えている人もいらっしゃると思いますが、ちょっと読んで考えていただけるとうれしいです。ご存知のとおり、「道州制」とは、全国を8~13個のブロックに分けて地方分権を高めていこうというものです。今年2月に「地方制度調査会」の報告が出されました。新聞の1面に載っていたのでご覧になった方も多いと思います。安倍内閣もこれを引き継ぎ推進するため、道州制担当の特命大臣職が設けられています。私が違和感を感じるているのは、なぜ北関東と南関東を分ける必要があるのかということと、なぜ新潟・長野・山梨が関東に入っているかという2点。茨城・栃木・群馬の南部には子供のころからずっと東京に通学・通勤している人はたくさんいます。定期がなくても年に何十回も東京に行って遊んだり、デパートのお得意様になっている人も普通に存在します。これに対し、近郊電車の届かない新潟や長野の人が関東の市町村に頻繁に来てますかね? 関東内部の諸市の経済的な結びつきを無視したり、甲信越の文化圏を認めないのが望ましい地方分権のありかたなのでしょうか。どうも東京から見ると、いまいち実情が見えにくいのではないかと思います。調査会の中の風通しが悪いのかもしれません。もし、このまま黙っていたら、地域の運命が勝手に決められてしまうんじゃないでしょうか。「そちらは東京はおろか、埼玉とも別のブロックですよ、自分たちでよろしくやってね」などと通告されてしまったらどういう未来を描けばいいのですか? 私はとても不安です。私たちの市の事情は私たちしかわからないのですから、地域の将来像を戦略的にしっかり練り、きちんとアピールすることが必要だと思います。