カテゴリ:時節
子どものころの暖房は、部屋全体を温めるというより、その場にいけば暖かい、というタイプでした。 こたつ、アンカ、小さな電気ストーブ、お湯ならよく沸く石油ストーブ。 学校にはコークスをくべるだるまストーブがあって、倉庫からブリキのばけつに入った燃料を運ぶ係が決まっていました。このストーブの威力はすばらしくて、教室の中はぽかぽか。家より学校が暖かくてよかった(学校はキライでしたけど)。 自分の部屋では足元に電気あんかをおいて、もこもこに着込んで勉強していたように記憶しています。 ガラス戸一枚で隔てられた外の景色を思い出します。 学校の図書館にはこの頃になると張り出される「注意」がありました。 「本のページはかならず手でめくりましょう」 寒いと手はポケットに入れたまま、あるいは手袋をしているとめくりにくいので、あごでめくっちゃう生徒が多かったのです。 これだと本が汚れていけません。 それだけ寒かったのですよ。 と、寒暖計を見ると今の室温は摂氏3度。 重ね着のがんばりもここらあたりで降参です。 灯油買ってこなくちゃ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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