ウークイの日の夜話
8月31日(木) 旧暦7月16日 六輝は仏滅(ぶつめつ)今日は満月🌕、お月様のなんて大きく美しかった事。 昨日でお盆が終わり、我が家も無事ご先祖様をウークイしました。心残りだったのは法事用のまっとうなお料理を、今年は作ってあげられなかった事、来年はきちんと手作りしなければと思いつつ、カビヤンジー(あの世のお金を燃やす)をし、ご先祖様に今年のお別れをしました。「来年また来てくださいね」 最後に料理を1片づつ、お酒やお茶も入れて、庭の片隅に。 ご先祖様に帰りのお金とお料理を持たせ(燃やすことはあの世へ送ることを意味します)、我が家は今晩は2階の階段の降り口に、容器を置いておきます。送り火は最近はソーラーですが・・・安心ですしね。 お盆にちなんで、少し不思議な話をしますと、 最近家の中や廊下で、トントントン、スタスタスタ、カリカリカリと言う音がしていました(たまにするんですけどね)。 リビングでパソコンを開いていましたので、てっきり我が家の猫のチビチビが、歩き回ったり、台所でご飯を食べているのだろうと思っていましたが、ふと足元を見るとチビチビはテーブルの下で寝そべっています。 あれっと思い振り返ってあたりを見回しましたが、誰もいません。 ん??。 しばらくすると、また同じ音が聞こえたので、立ち上がって台所へ行きました。台所でカリカリとご飯を食べている音が聞こえてきたのです。チビチビは相変わらずテーブルの下なので、よその猫が入り込んだと思ったのです。なにせ絶対動物の足音ですから。 ところが台所には誰もいません。戸締りを確認しても、開いているところなどありません。 ああ、もしかして、うちの猫たちの誰かだったんだなと思い、そのまま無視することにしました。 過去に我が家で看取った猫達が5匹いたので、そのうちの1匹、もしかして「食いしん坊のチビ太だったかな」くらいに思ったのです。 翌日、娘が「お母さん、昨日の夜、事務所にいた?」 と聞いてきました。事務所とは娘の仕事場(1階部分)の隣にある部屋の事で、たまに私が仕事で使う部屋です。 「いえ、どうして?」 「昨夜はチビチビの歩き回る音がしてたから・・・」 時々、私が下の事務所にチビチビをつれていくので、チビチビが部屋で遊び回るのです。娘曰く、チビチビの歩き回る音がしょっちゅう聞こえてきたので、様子を見に行ったけれど、チビチビはいなくて、ただ奥の方で電気センサーの明かりが点いてすぐ消えた らしいのです。 「ああ、それって多分夕べ2階にも来ていた子だよ」どうやら「音だけの見えない子」は、下にも遊びに行ったらしいです。 「チビ太?」娘もすぐさまチビ太を思い浮かべたようでした。 さて、昨夜の事です、お盆の「カビヤンジー」の準備をしていましたら、玄関で猫の鳴き声がしました。見ると網戸の向こうで黒い猫が中を覗いていました。 ミャーミャーと鳴くので、娘が網戸を開けると、近所の野良猫のミーちゃんが座っていました。いつもそんなことをする猫ではありません。それだけでも普段と変わった行動なのに、しばらくそこをうろうろしています。このクロネコのミーちゃんは、5歳で死んだチビ太に瓜二つなんです。実はチビ太とミーちゃんは姉弟の間柄でしたから。 ミーちゃんは、よそにもらわれていった後に捨てられたのですが、近くの家の人達にかわいがられ、外飼いで育てられていました。 私たちはこの子が死んだチビ太の姉猫である事を知っていましたが、幸せそうでしたので、遠くから見守るだけにしていました。 時々裏庭にも遊びに来るようでしたので、娘などは、この子の事をいつも気にしていました。 この子が、まさにカビヤンジーの時に、玄関に訪ねてきたのです。 ミャーミャー何か言いたげに、うろうろしているので、私と娘は「えっ、チビ太?」と一瞬思ってしまうほどでした。 娘が動画を回しましたので、その様子は撮れていますが、ブログにアップする技術がなく、載せられません。送り火の傍に座るミーちゃんは、チビ太を彷彿させるほど、妖しく撮れていました。 考えればなんて事のない出来事なのですが、意味の解釈は人それぞれで、長生きした我が家の猫たちの中で、病弱なチビ太だけが5年という短命でした。これが心残りで妙な想像をしているのかもしれませんが、タイミングがタイミングなだけに、少し不思議な気がします。 お盆に備えて娘は、部屋の片隅に亡き猫たちの為の小さなお供えもしていました。 久米島を少し知ってみたい方、久米島のイベント情報などを知りたい方「久米島ファンクラブBLOG」へどうぞ