鴨
大騒ぎした去年のクリスマスに比べて、今年は家族全員集合し、静かなクリスマスでした。というのは嘘で、鴨を食べました。この鳥。ホテルニューオータニの『トゥールダルジャン』です。駆け込みで予約したため前日までキャンセル待ちをしていました。鴨か、ケンタッキーか、前日まで予測不可能でしたが結局当選の電話がきたのです。「わーーいッ 鴨だ、鴨だーーーーッかも~~♪かも~~♪か~~~~も~~~ぉ」と歌いながら向かいましたが、限界ギリギリまで客を入れようとして補助テーブルを詰め込み、やたら空間が狭いのでちょっと居心地がよろしくなかった気が・・・。想像してみてください。このレストランがちょっと椅子を勢いよくさげれば後ろの人を攻撃することになる距離感になっているのです。2回もボーイさんの手にもつトレーが私の頭を直撃しましたよ!どうなの一体?!着席すると、もうそこからは人間観察に夢中でした。この家族は人間観察がとてもとても好きなのです。いつでも何処でも笑えるネタを探すのです。なにしろ広くはないその部屋のあっちこっちに、叶姉妹もどきがいたり、アダムスファミリーがいたり、首が折れるんじゃないかと思うような重そな帽子のご婦人がいたり、明らかに愛人カップルがいたり、食べながら寝ちゃってるお婆ちゃんがいたり・・・ネタの尽きない空間でした。私たちはそれぞれ自分の視界に入るテーブルを担当し、そこの実況中継をしながら食事をしていました。もう、ワインを吹き出す勢いで笑ってしまうので、お腹が痛い。(笑)ワインと言えば、ワインメニューを静かに眺めていた弟が突然「さて問題です。ロマ ニコン ティ 1978年がありますが、これはいくらでしょう」と私に囁くので、「んーーー、よ、40万くらいするのかね」と答えると、「ブブーーーーッ!なんと、1,497,000円だ!!」ひゃ、ひゃひゃひゃくよんじゅうきゅうまんななせんえん?!こんな高いものを飲んでも、きっと翌日の二日酔いの心地悪さは変わらないのでしょうね。あまりにもワインの種類が豊富だと、明らかに自分の財布の中身を暴露するかのようなオーダーの仕方になってしまい恥ずかしいだろうと思うのは私だけでしょうか。とにかくメインが終わるまでに笑いすぎて、デザートの時にはぐったり。。。さっきまでうるさかったテーブルが、みごとに沈黙でした。ところで>『トゥールダルジャン』では、食された鴨の一羽一羽に番号をつけていて、それを教えてくれます。私のは191527番目の鴨君でした。美味しい鴨が食べたいとき、そして人間観察で楽しみたいとき、是非オススメです♪