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テーマ:映画館で観た映画(8573)
カテゴリ:映画
●映画「ジョジョの奇妙な冒険_ファントムブラッド」_オススメ度★★(満点5点)
映画「ジョジョの奇妙な冒険_ファントムブラッド」を観にいった。 私が中学生の時に始まった漫画だが、今に至るまで心の一部に棲み憑いた作品である。 初めて読んだときの衝撃は忘れられない…。 この擬音はなんだッ!(^^…例「URYYYYYYYY(うりぃぃぃぃぃ)」 この肉体はなんだッ!(^^…筋骨隆々としたイタリア彫刻を思い浮かべてください。 この台詞はなんだッ!(^^…「ディオォォオオーーッ 君がッ 泣くまで 殴るのをやめないッ!」 経験を積むにつれどんどん絵が上手くなっていく。普通の漫画家とは違う世界を、言語感覚を持ち、 荒木飛呂彦にしか描けない独自の線を持っている。 「ジョジョの奇妙な冒険名言集」というサイトを見つけた。読んだことある人にはイチイチおもろい。 読んだことない人は、なんとなく雰囲気を味わってほしい。で、何か感じることがあるようなら 原作を読んでほしい。 ストーリーを展開させるたび、新しい概念を産んでいる。 ユーモア感覚があり、グロテスクさもありながら決してバランスを崩さない。 常識と変態の間を行き来するバランス感覚と圧倒的な筆力。 近作「スティールボールラン」は流石に驚きも減ってきたが、安定したレベルを保ってはいる。 一生追いかけざるを得ない。 さて、映画だ。。。 荒木飛呂彦が自分の作品を絶えず越えてきた事を思うと、あまりに寂しい仕上がりとなってしまった。 原作を大事に思う気持ちは分かる。 時間的制約があった事情もよく分かる。 でも、越えなければ。 尊敬するが故に越えなければいけない。 ところどころ綺麗な絵も入り、まぁ動いているからいいか、と思えるところもないではない。 しかし、原作のエッセンスを綺麗にまとめようという意図のほうが強く出ている感がある。 原作は骨格だけ残して、もっと激しくイヤらしく台詞を言ったり、絵で遊んだり、 頚動脈をブラブラさせるところをもっと吐きそうになるくらい描いてみたり、何か出来なかっただろうか? 荒木飛呂彦も、ジョジョファンも、原作を忠実に再現することを望んでいるだろうか? いるのかもしれない(^^ しかし、それでも、越えなければ。越えようという意思を明確に示さなければいけない。 たかだか20年来のファンごときに偉そうなことを言われたくないかもしれない。 漫画も画集も買いそろえた程度で生意気なことを言われたくないかもしれない。 それでも、ジョジョに関わる人間なら、「俺は人間を越えたぞーー」というディオの精神に則り(^^ 越えて行きたいと。そう思う。 #映画の観客の年齢層が意外と若いのには驚いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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