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カテゴリ:黒ひょうさんの司法試験~論文編~
どうも、黒ひょうです。
本当に久しぶりの更新となってしまいました。 原因は多々あるのですが(ホントかな…?)、一番の原因は2月がロースクールの授業で潰れてしまったことにあると思います。 「3月からは余裕ができるだろうから、更新していこうかな~」と考えていたんですが、2月中に授業以外のことができなくなってしまったおかげで、バイトやらなんやら雑務を3月に集中的にやらなければならない羽目になってしまいました。 で、今になってようやく落ち着いてきたので、ここで更新しておこうかなと思いました。 そこで、今回のテーマは論文について。 この時期は択一だろ! と思われる方も多いと思いますが、正直択一に関してはあまりコメントできません。 どうコメントしていいか、よく分からないんです。 いろいろ考えてみても、「過去問解いたり、模試受けたり、条文読んだりして、勉強してください」としか言えません。 有益であろうと思われることは、これまでの日記のなかで既に書いてしまいましたし…。 これは僕の知り合いの合格者のほとんどと一致している考えなのですが、択一に関してはアドバイスのしようがないんですよね。 択一は、論文と違い、正解がハッキリしてます。 ですから、勉強の方向性といったものを誤るはずもありません。 これに対し、論文は、択一と違い、正解がハッキリしていません。 ですから、勉強の方向性を誤ることが多いですし、そもそもどんな勉強が合格に有効なのかも分かりにくくなっています。 この両者の違いからも分かるように、択一に関しては、合格者からのアドバイス(=勉強法等の方法論であって、主として勉強の方向性を修正するために聞くもの)は、あまり必要ないのです。 ということで、今回は論文について書きます。 よく僕は「配点を意識しましょう」といったようなことを書いていますが、皆さんのなかには「配点が分かったら苦労しないだろ」と思っている方もいるのではないでしょうか。 僕も、振り返ってみれば、合格者の方に「配点を意識しろ」と言われる度に、「そんなこと言ったって配点なんか分からないじゃないか」と思っていたものでした。 では、配点が分かるようになるためには、いったいどうしたらいいのでしょうか? 答えは簡単、「配点を意識する」のです。 一見トートロジー的解答ですが、配点が分からなくても「この問題で配点が多いところはどこだ?」「逆に少ないところはどこだろう?」と頭を悩ませること、これこそが配点が分かるようになるための手段なのです。 そうしていくと、だんだんと配点の大小が掴めるようになってきます。 ただ、これだけだと曖昧すぎるので、各論として、配点が多いところの特徴を挙げてみると、「問題文に多くの事情が挙げられている」「当事者が一番もめる」といった感じでしょうか。 つまり、配点とは争点なのです。 当事者間で一番争われるであろう点に配点が一番あると考えればいいと思います。 逆に、当事者間で争いのないところ、すなわち争点とならないところには配点がほとんどないので、論理的に書き得る論点であったとしても、サラッと一言だけ書いて済ませる等したほうが良いということです。 実務に出たときに一番必要となる能力は、「事案を適格に把握して、どこが一番の争点となるのかを見極める能力」だと思います。 そして、本試験では、この能力があるかどうかをみているのだと思います(現在は、ロースクール設立に伴い、「暗記した論証を吐き出すだけで受かる旧試験」等と不本意なレッテルを貼られてしまっていますが、旧試験も新試験同様、事案処理能力、争点整理能力がなければ合格できない試験です。)。 配点がどこにあるか分からないということは、争点が何なのか分からないということなのです。 それでは実務に出た後に非常に苦労すると思いますので、頑張って争点を的確に把握する目を養ってください。 なお、択一に関してはコメントできないと上で書きましたが、トリビア的なことは言えるかもしれないので、後日思いついたら書いていこうと思います。 それと「H18年総決算!」なんですが、ちょっとあるところで講義をしてしまった関係上、公のブログであれこれ書くのはマズイのでは?と思っています。 ですので、自分から問題検討をアップすることは避けようかなと考えています。 ただ、やりかけたことですので、どなたからか質問がありましたら、その都度回答するという形で存続していきたいと思っています(もちろんH18の問題に限らず、他の年度も問題でも構いませんが。)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.12 03:30:37
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