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2012.04.08
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カテゴリ:ファンタジー
インタビューヴァンパイア

「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」Interview with the Vampire 1994年 アメリカ映画

監督 ニール・ジョーダン
出演 トム・クルーズ ブラッド・ピット キルスティン・ダンスト

 アン・ライスという女流作家の「夜明けのヴァンパイア」(原題は映画と同じ)という小説の映画化作品です。若かりしトム・クルーズとブラッド・ピットの美しき共演が話題になった映画です。お正月の深夜にTV放映をしていたので、録画しておき、やっと時間ができたので見ることができました。

 サンフランシスコのとある建物の一室、野心的な若きライターのインタヴューにより、自らヴァンパイアと名乗る青年ルイ(ブラッド・ピット)の独白が始まります。
 18世紀末、建国間もないアメリカのニューオリンズ、農場主のルイは、最愛の妻と娘を失い、自暴自棄になっていました。そこへひとりの男が現れます。
 その男レスタト(トム・クルーズ)は永遠の命を持つヴァンパイアでした。
 レスタトの手によりヴァンパイアとなったルイは、次々に欲望のままに人を襲い続けるレスタトとは対照的に、人としての良心が残っており、人を襲って生き血を吸うことをためらっていました。
 ある日、ルイはペストの流行で親を失った美しい少女クローディア(キルスティン・ダンスト)に出会います。泣きじゃくる少女を抱きしめたルイは、のどの渇きに耐えられず、思わずのど元にかみついてしまいます。
 その一部始終を陰で見ていたレスタトは、クローディアをヴァンパイアとして蘇生し、仲間とします。
 子どもらしい貪欲さで、欲求のままに血を求め、クローディアはレスタトとともに人を襲い続けますが、ルイは今だ良心の呵責に悩まされ続けていました。
 数十年後、不老不死の3人は同じ姿です。大人の女性にあこがれ、全く成長しない自分に不満を持つクローディアは、「私は大人になれないの?」「こんな姿にしたのは誰?」と怒りを爆発させます。「永遠の命を与えられて何が不満なの?」と言い返すレスタトに、クローディアの憎しみの矛先は向けられます。

 原作はヴァンパイア・レスタトのシリーズの第1弾ということなので、主演はレスタト役のトム・クルーズですが、ルイの独白という形で物語が進んでいくので、実質的にはブラピが主演です。

 トムは、「トップ・ガン」の大ヒットで、アイドル的な人気を獲得したわけですが、「レインマン」「7月4日に生まれて」などで、演技派としてのキャリアも積んできており、この映画でも、ダイエットでもしたのか、ほおがこけ、ヴァンパイアとしての怪しい美しさを放っており、熱演しています。

 一方、ブラピは、まだまだ駆け出しで、「テルマ&ルイーズ」の好演で注目され始めたばかりなので、はっきり言って、抜擢の部類になります。自ら望んでヴァンパイアになったのだが、人間としての良心を捨てきれない、という難しい役どころだからなのでしょうか、いまひとつ演じきれていないという印象でした。まあ、美しかったですけどね。

 そんな中、主役2人を完全に喰ってしまい、抜群の存在感を見せていたのは、クローディア役のキルスティン・ダンストです。
 1982年生まれですので、この映画の公開時12歳、撮影時は10歳ぐらいでしょうか、親を亡くした悲しさから、ヴァンパイアとなって貪欲に血を求め次から次へと人を襲う様、大人になれずに感情を爆発する姿まで、はっきり言って、トムとブラピは彼女に対する対応にあたふたしているという印象で、自分のかわいさをしっかりと意識し、わがままいっぱいの永遠の少女を見事好演し、完全に主役でした。
 彼女はこの後、「ジュマンジ」などに出演し、子役としてのキャリアを積み重ね、「スパイダーマン」のヒロインや「マリーアントワネット」(この映画と同じわがままぶりが見事でした。)の主演へと、確実にステップアップし、今や演技ができる若手女優へと見事に進化しています。

 ですから、中盤の山、クローディアが、感情を爆発させて、レスタトを○○した(とりあえず秘密ね。)あとは、、何となく物語がトーンダウンした印象を持ってしまいました。
 最後のクライマックスに持っていくために、ルイとクローディアの愛をもっと見せる描写があっても良かったかなと思っているのは、私だけでしょうか。
 まあ、確かに、物語上は、少女の姿ですが実は何十年も生きているわけで、精神的にはしっかりと成熟しているというお話なのですが、実際には年端もいかない少女なのですから、あまりやばい場面は作れなかったのでしょう。
 彼女の演技力があまりにも巧みなので、そのあやしい魅力に魅せられてしまいました。いかんいかん、犯罪をあおる発言でした、失言です。

 ところで、この映画を見て、初めから気になってしまったことがあります。
 それは、我が国の萩尾望都先生の「ポーの一族」という名作マンガに、物語の設定とテーマがあまりにも似ているということです。
 「ポーの一族」は、1972年から1976年にかけて、断続的に「少女コミック」に発表された作品で、エドガーとアランという2人の少年のヴァンパネラ(ヴァンパイアと同じ意味です。フランス語かドイツ語読み?)と、エドガーの妹メリーベルの3人を中心にしたシリーズです。
 男2人(青年と少年という違いはありますが。)と少女の吸血鬼を主人公とした作品で、永遠の命を持ち、何十年何百年と生きていく中で、生きるためには人間を襲わなければならないということ、年をとらないということに苦悩する姿を描いています。
 もちろん、描かれているエピソードなどは全く違うので、盗作とかを疑っているわけではなく、つい、比べてしまうということが言いたいのです。
 媒体が映画と漫画と違うので、一概に比べるのはいけないとは思いつつ、「ポーの一族」の方が心理描写がより深くなっており、主役が少年ということで、永遠の時を生きていく苦悩など、テーマがより明確に伝わってきているなあと、思ってしまいました。

 ということで、映画の出来としては、いまいちの感が否めない映画ですが、トムとブラピの美しさは、十二分に堪能できる作品です。ただ、美しい男が見たいと思っている女性のみなさん、殺人や血の描写もたっぷりですので、ご注意を。





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Last updated  2012.04.08 06:18:17
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