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2012.06.04
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カテゴリ:コメディ
RED1

「RED/レッド」 Red 2010年 アメリカ映画

監督 ロベルト・シュヴェンケ
出演 ブルース・ウィルス モーガン・フリーマン ジョン・マルコヴィッチ
   ヘレン・ミレン メアリー=ルイーズ・パーカー リチャード・ドレイファス
   アーネスト・ボーグナイン

 ブルース・ウィルス主演の、アクション・コメディ映画です。ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門にノミネートされた作品です。
 題名の「RED」とは、Retired Extremely Dangerousの略で、「危険な年金生活者」という意味です。もちろん、ブルースとその仲間たちのことです。

 元CIAの腕利き工作員だったフランク(ブルース・ウィルス)は、お気に入りの役所の年金係のサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)と電話で話をするのを楽しみに、のんびりと暮らしていました。
 ある晩、謎の集団の襲撃を見事にかわして逃げ出したフランクは、カンザスシティのサラのアパートへ向かいました。サラとその日、電話でデートの約束を交わしており、盗聴されていたら、彼女にも危険が及ぶと思ったからです。
 案の定襲撃され、サラを無理やり連れだし逃亡します。
 襲撃にCIAが絡んでいることを知ったフランクは、かつての上司ジョー(モーガン・フリーマン)と、かつての仲間マーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)、元MI6の女狙撃手ヴィクトリア(ヘレン・ミレン)らとともに、その陰謀に立ち向かっていきます。

RED2

 異常なほどの強さで、敵の襲撃を次々とかわし、あの「ダイハード」シリーズをほうふつとさせる、ブルースの活躍はかっこいいのですが、なんといってもこの映画、ジョン・マルコヴィッチと、ヘレン・ミレンです。
 マルコヴィッチ演じるマーヴィンは、かつての任務で敵につかまり、クスリづけにされて以来、若干(かなり?)イカレテいて、敵の襲撃を異常に恐れていました。
 上空をヘリコプターが通るからといって、立派に建っている地上の家はおとりにして、実際の家は、庭に置いてあるスクラップの車のトランクから出入りする地下に造られていました。
 移動するのに豚のぬいぐるみをしっかりと抱え、上空をヘリが通ったら双眼鏡でナンバーをしっかりチェックし、駅で後ろを歩いているおばさんをつけてきたと言って銃を突き付けています。
 しかし、豚のぬいぐるみの中には機関銃が仕込んであり、上空のヘリは、その後また現れて、本当に敵だったし、ついてきたおばさんも本当に敵で、その後攻撃されて撃退しています。
  その後の作戦でも、きちんと役割を果たしており、イカレテいるのかしっかりしているのか、よくわかりませんが、非常に頼りになる仲間でした。
 「マルコヴィッチの穴」や「コン・エアー」「バーン・アフター・リーディング」など、彼がイカレタ男の役をやっている映画は、このブログでもたびたび紹介していますが、とてもはまり役で、存在感バッチリです。

 「クイーン」でエリザベス女王を演じ、アカデミー主演女優賞を受賞したばかりのベテラン演技派女優、ヘレン・ミレン演じるヴィクトリアは、一見上品なおばあさんですが、今は引退して穏やかに暮らしているが、時々うずうずしてくる、と自分で言っているように、銃を撃つのが楽しくてしょうがないようで、嬉々として、機関銃をぶっ放しています。
 しかし、女性としての乙女心を失ってはいないようで、途中で仲間にした元KGBのイヴァンとは、かつて敵同士でありながらも恋仲(どういう関係や!!)だったようで、潜入した敵の黒幕(誰かは秘密にしておきます。政府筋の大物です。でも、その性格は非常に小物の様です。)のパーティでは、2人で仲睦まじく踊り、敵に撃たれて負傷した時も、しっかりとイヴァンに助けられて、お姫様抱っこで脱出していきます。

RED3

 もうひとりの演技派、モーガン・フリーマンは、出番も少なく、その存在感を発揮できず、彼の渋い演技のファンな僕としては、非常に残念でした。
 モーガン・フリーマン演じるジョーは、物語の序盤、フランクと同じように、謎の敵の襲撃を受け、その生死がはっきりしないまま、お話が進んで行ってしまうので、「え、出番これだけ?もったいない。」と思っていたら、中盤を過ぎたあたりで再登場し、年老いても持ち前の技で、見事襲撃をかわしたということでした。
 しかし、その後、フランク・マーヴィン・ジョーの3人で調査に行った家を敵に包囲され、2人を逃がすためにおとりになり撃たれてしまいます。
 彼のことですから、実は防弾チョッキを着ていたんだよ、とかいう形で終盤にまた現れるかと思っていたら、結局そのままでした。
 何か、全く見せ場が無い形で、姿を見せなくなってしまったので、非常に不満です。

 もうひとり、不満な人物がいます。それは、事件のカギを握る人物、アレクサンダー・ダニングという男の役で登場する、リチャード・ドレイファスです。
 かつては、「ジョーズ」「未知との遭遇」などで、主役を張り、小男で、決して二枚目ではないが、演技派俳優として活躍が期待されていたのですが、結局ヒット作に恵まれておらず、長いこと姿を見ていませんでした。
 歳をとって、結構貫禄な体型になっており、はっきり言って、まったく彼とはわかりませんでした。エンドクレジットで名前を発見し、巻き戻して観てみて、「ああっ」と思いました。
 この事件としては実は重要な役ということでしたが、出番も非常に少なく、最後にとってつけたように登場するだけでしたので、「ヒット作に恵まれない役者というのは、こんなものか。」と、ちょっと悲しくなってしまいました。

 ご都合主義で、うまくいきすぎているところは多大にありますが、非常によく出来たアクション・コメディで、退屈することなく、たっぷり楽しめる映画です。あまり深く考えずに、軽い気持ちで鑑賞することをお勧めします。

 そうそう、かつて西部劇などのアクションもので、悪役などを演じ、その1度見たら決して忘れない風貌とオーバーアクションで異彩を放っていたアーネスト・ボーグナインが、CIAの地下の資料室を守る老人として登場していました。何か、うれしく思いました。





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Last updated  2012.06.04 06:24:15
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