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2013.07.27
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カテゴリ:コメディ
未来は今1

「未来は今」 The Hudsucker Proxy 1994年 アメリカ映画

監督 ジョエル・コーエン
製作 イーサン・コーエン
出演 ティム・ロビンス ポール・ニューマン ジェニファー・ジェイソン・リー

 いつものレンタルビデオ屋“夢○書店”で、SFコーナーにありました。パッケージの解説を読んで、「SF???」と思いました。もしかして、あらすじが書いてない、映画後半にSF的展開が有るんだろうか?と思い、借りてきました。
 今やアカデミー賞の常連になったコーエン兄弟の結構初期の作品です。クレジットでは、監督ジョエル、製作イーサンとなっていますが、これは便宜上のもので、実際はすべて2人で相談して作っているそうです。

 ニューヨーク、雪の降りしきる1958年の大晦日の夜、ハッドサッカー産業の44階の外壁にへばりつき、今にも身を投げ出さんとしている男、ノーヴィル・バーンズ(ティム・ロビンス)がいました。
 時は遡り、彼が故郷のインディアナ州マンシーからこの街にやって来た日に戻ります。大学を卒業したノーヴィルは就職活動に臨みますが、仕事の口はなかなか見つかりません。彼は、手にした新聞に偶然ついたコーヒーカップの丸い染みで囲われた、ハッドサッカー産業の郵便室の求人広告を見つけます。
 一方、重役会議の席上でハッドサッカー社長は、やおら机に乗り、助走をつけて44階の窓から飛び下り自殺をしてしまいます。
 社長は遺書も残さず、相続人もおらず、このままでは彼の保有株87%が、年明け1月1日に市場に開放されることになってしまいます。キレ者の重役マスバーガー(ポール・ニューマン)は、デクの坊を社長の座に据えて会社の評価を落とし、株が底値になったところで重役たちで買い占める作戦を立てました。
 ハッドサッカー社の郵便係の職を得たノーヴィルは、トップ重役間の緊急極秘通信、通称ブルーレターを運ぶ役目を仰せつかります。重役室を訪れたノーヴィルの天性の間抜けぶりに目をつけたマスバーガーは、彼を傀儡社長に据えることにします。
 正体不明の新社長出現に、敏腕女性新聞記者のエイミー・アーチャー(ジェニファー・ジェイソン・リー)は陰謀の臭いを嗅ぎつけ、取材に乗り出します。
 エイミーは、ノーヴィルと接触し、同郷人と偽って秘書の座を射止め、「新社長は無能」という記事を書きます。
 株価はマスバーガーの思惑通りに下がり始めるが、エイミーは純朴なノーヴィルの人柄に触れるうちに、良心の呵責を感じるようになってきます。
 ある日、調査の途中で時計台の機械室に迷い込んだ彼女は、時計の運行を管理している黒人モーゼズに会います。彼はなぜか全てを見通しており、真相を知ったエイミーはノーヴィルに同情し、株主たちを招いたパーティーの夜、初めて口づけを交わします。
 株価の急落に責任を感じていたノーヴィルはエイミーに勇気づけられ、かねてより思案していた“輪っか”の商品化を重役会に提案します。“フラフープ”と名付けられたこの商品は始めは売れなかったが、やがて全世界に波及する大ブームとなったのです。

未来は今2

 結論から言いますと、SFではありません。終盤、若干ファンタジー的な展開が有りますが、どう考えても、これは1958年のアメリカでの”フラフープ”の大ブームにヒントをもらった、コーエン兄弟お得意のブラックテイストのコメディ映画です。
 これは、間抜けな日本の配給会社が、何を考えているのかよくわからないのですが、「未来は今」などという邦題(原題“The Hudsucker Proxy”、直訳すると、“ハッドサッカーの代理”ですかね。)を付けたものですから、近未来を描いた話と“夢○書店”の本部のアホな偉い人がカン違いをしたというところでしょうか。今までの例(以前紹介した「ザ・ライト」の例など)を考えると、“夢○書店”の本部の偉い人というのは、映画を観ていないどころか、パッケージの解説すら読んでいないようですね。(パッケージの解説にははっきり“1958年”と書いてありました。)

 で、肝心のコメディの内容なのですが、実はこれが、はっきり言って、面白くないですね。なんというんでしょうか、主役のティム・ロビンスの脳天気ぶりも、悪役のポール・ニューマンの悪い奴ぶりも、ヒロインのジェニファー・ジェイソン・リーのできる女ぶりも、本人たちは非常に頑張っているのですが、はっきり言って大袈裟な感じがして、なんかわざとらしさが目についてしまいます。
 コーエン兄弟のコメディって、あんまり観てないんですが、「レディ・キラーズ」にしても「バーン・アフター・リーディング」にしても、往々にして、演技が大袈裟な傾向があると思うのですが、それがはまるかはまらないかで違ってくるのでしょう。トム・ハンクスのわざとらしい紳士ぶりや、ジョージ・クルーニーのオーバーアクションや、フランシス・マクマーンドの聞く耳を持たない自己中のおばさんぶりや、ブラッド・ピットのナルシーな頭の中まで筋肉男など、見事にはまっていて大爆笑でした。結構ナーバスでシリアスな男を演じることが多いティム・ロビンスに、頭の中がお花畑のような天然男は似合わないし、いつも頼りがいがある器の大きなヒーローを演じていた大御所ポール・ニューマンには、裏で策を講じる姑息な悪役は違和感があるということでしょうか。

未来は今3

 ということで、興行収入的にも、大赤字だったという、珍しく殺人や強盗などが全く出てこなかった、コーエン兄弟のブラックコメディ映画を今回は紹介しました。





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Last updated  2013.07.27 15:43:07
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