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2016.08.15
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カテゴリ:戦争
アメリカンスナイパー1

「アメリカン・スナイパー」 American Sniper 2014年 アメリカ映画

監督 クリント・イーストウッド
出演 ブラッドリー・クーパー シエナ・ミラー

 今日は終戦記念日です。で、戦争映画について書かねばと思い、この映画のDVDを借りてきました。イラク戦争に4回も従軍し、160人以上の敵を殺害し、アメリカでは英雄視されているという、実在の米軍狙撃手を描いた作品です。

 瓦礫だらけの町を、米海兵隊の戦車が地響きを立てながら随伴歩兵と共に進撃していきます。その後方の建物の屋上ではネイビー・シールズのスナイパーであるクリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)がスナイパーライフルを手に掃討作戦の様子をじっと見守っていました。
 そんな中、海兵隊の進路上に不審な親子を発見したカイルは、母親が子どもに手榴弾を手渡すのを確認し、上官に指示を仰ぐがはっきりとした答えが返ってきません。隣の海兵隊員は「間違ったら軍事刑務所行きだぞ」と忠告しますが、カイルは子どもに照準を合わせ、引き金に指をかけます。
 銃声と共に時代は遡り、カイルの幼少期へと戻ります。テキサス州に生まれ、厳格な父親に狩猟を教わりながら育ったカイルは、ある時、いじめられていた弟を暴カで守ります。父親から「お前は弱い羊達を守る番犬になれ、狼にはなるな」と教わります。
 時は流れ、カウボーイに憧れロデオに明け暮れる青年カイルは、1998年のアメリカ大使館爆破事件をTVで見、海軍に志願します。
 30歳という年齢ながら厳しい選抜訓練を突破して特殊部隊シールズに配属され、私生活でもバーで出会ったタヤ(シエナ・ミラー)という女性と交際を始めます。
 アメリカ同時多発テロ事件を契機に戦争が始まり、カイルもタヤとの結婚式の場で戦地への派遣が告げられるのでした。

アメリカンスナイパー2

 この映画、アメリカで物議をかもしているそうですね、好戦か反戦か。
 原作はクリス・カイルの自伝です。父親に「番犬になれ。」と育てられ、狙撃手としてたぐいまれなる才能を発揮して英雄となった男の、自らの人生を誇らしげに描いた物語が原作です。
 しかし、あの「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」「グラン・トリノ」を作った、巨匠イーストウッド監督です。
 これは、わざとどちらともとれるように描いているんだなと思いました。
 でも、やっぱり、イーストウッドです。反戦に決まっています。
 冒頭の手榴弾を持つ子どもを撃とうかどうか迷う場面、実はこれはクリスがイラクに派遣されて初めての標的として、後で同じ場面が描かれ、彼は親子ともども狙撃し、味方の部隊を守っています。また後の場面では、自分が狙撃した兵士の迫撃砲を手にした子どもを、スコープを覗きながら、「打つな!、捨てろ!」とつぶやく場面が出てきます。(結果的に子どもは迫撃砲を捨てますので、クリスも観客もホッとします。)こういう場面を印象的に強調していること、アメリカに帰ってきたクリスが、心ここにあらずな感じなのを心配したり、また戦地へ行こうとする夫を必死に止めようとしていたりする妻タヤを何度も描いていること、そして、映画の製作が始まってから起こった事件のため、急きょ脚本を書き換えたという衝撃的な結末(実話なので、知っている人は知っていると思いますが、あえてどんな結末かは秘密にしておきます。)。
 これらのことから、やっぱり僕は反戦映画だと思っています。

アメリカンスナイパー3

 ということで、イラク戦争を淡々とリアルに描き出した、巨匠の名作を今回は紹介しました。
 この色々と物議をかもしている作品をあえて作品賞に選ばなかった米アカデミー協会に賛辞を贈りたいと思います。
 ところで、主演のブラッドリー・クーパーって、「ハング・オーバー」で観たときはスマートなイケメンだと思っていたんだけど、見事にマッチョな兵士に変身しています。聞くところによると、18kgも増量したそうですね、この映画のために。すごいですね。





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Last updated  2016.08.16 15:22:08
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