カテゴリ:親の話
母の認知症は遅々とはしているけれど進行してきている。
5月末に両親で信用金庫主催のツアーに行ったのだが、帰ってきてから もう30年以上前に亡くなった祖父母の家に「帰る」と言い始めた。 それまでも、「おばあちゃん、どこ行った?」などは言っていたのだが、 帰ると言い出したのは初めて。 最初は私も父も困惑の極みで、つい否定してしまったが、 祖父母のお墓に連れて行ったり、質問されればできる限り優しい口調で 今いるところが自宅で、祖父母の家は(仲が悪い)義姉しかいないから行く必要ない、 祖父母はどこと言われれば天国にいる、ということを説明し続けたら、 旅行の混乱も落ち着いたのか、2週間弱でようやく「帰る」とは言わなくなった。 でも、1人で留守番が難しくなってきた。 昔は1人でも趣味が色々あったのに、どれも自分からできなくなってしまったし、 やることが無いと、無い予定をつくりだして出かけようとしたり、 すぐに電話していつ帰るのか聞いてきたり。 もともと寂しがりなのだが、1人は寂しいらしく、期限を損ねて父と喧嘩したり。 父が自営業でまだ仕事しているため、最近は事務所に連れて行っているとのこと。 私も、在宅勤務できる1日と土日は出来るだけ家にいるようにしている。 でも、やっぱり2人とも明らかに疲れてきた。 ずっと長い間二の足を踏んでたけど、無い家に「帰る」と言い出したのをきっかけに、 意を決して行政に連絡し介護保険を申請することにした。 現状を相談するとすぐに申請対応してもらえ、2週間後に調査員の人が来訪。 結果は1か月後とのこと。どうなるのかな・・・要介護1になるといいなぁ。 行政の窓口の方は共感しながら話をきいてくれ、それだけでもかなり心が軽くなった。 (正直に言うと、話を聞いているだけでこちらは泣きそうだった) 誰にも相談できなかったけど、話をきいて理解してもらうだけでこんなに楽になるんだな。 窓口の人から、認知症の人は「不安」と「焦り」の感情なんだと教えてもらったのだけど、 母の話も、あぁこれはわからなくて不安なんだな、というのがわかるようになった。 「焦らなくて良いよ」「不安なのね」って声がけできるようになったと思う。 それに、ときどき頭が鮮明な瞬間もあるみたいで、この間は 「自分でも変なことを言っているのはわかる。でも、すぐわからなくなってしまうから 〇〇(私)がいつも説明してくれるのはとても助かっているのよ」と言ってくれた。 なんか・・・それなら良かった(泣) 決して母を施設に入れたいわけではない。一人にさせてしまう時間を楽しく過ごしてほしいのと 我々も心の健康を保ったまま残りの時間を穏やかに過ごしたい。 次のチャレンジは、無事に判定が出たとして、おとなしく施設に通ってくれるかどうかだわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.06.24 13:50:51
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