アンニュイな午後は・・・

　すみません、昨日は久しぶりに黒糖焼酎飲んでしまってバタンキューでした＞＜
　んなわけで、ちょっと古い話になってしまいますが、とりあえず書きますｗ

　１０月１日、福田首相が国会で所信表明演説を行いました。所信表明演説とは、政府の長が自分の考え方を述べる演説です。

　新聞に全文が載っていたので読みましたが・・・乾燥を言うなら「お粗末」の一言です。

　全体的に夏の参議院選挙で惨敗したことをかなり意識した“表現”にはなっていますが、内容は“小泉構造改革＝アメリカの筋書き通りの政治”を継続することが裏付けられています。

　たとえば、「先の参議院通常選挙の結果は、与野党が逆転するという与党にとって大変厳しいものでありました」として「国民生活を守り」が「国家の利益を守る」よりも先に来ています。これは、国民の様々な権利よりも「国益を守る」ことを最優先させた改憲案を作った自民党ですら、国民をバカにしたら大変なことになる、ということを痛感したからこその表現だと思います。
　こうした表現はさまざまな部分で見られます。特に「格差問題」については、ワーキングプアー等の「所得格差」ではなく「地方と都心部の格差」の改善を必死に唱えています。
　今回の惨敗の原因である“票田”であった百姓たちの“反乱”を次回までに鎮めようと必死になっているところが露骨に現れています。
　表現自体は来年の衆議院選挙に生き残るため、必死になって国民に媚びているといった感じになっているなぁ、という印象です。

　
　しかーし！
　内容を見ると・・・・・
　まぁったく反省していないのがよぉーーーっくわかります！

　まず、政治とカネ問題については「まず閣僚から襟を正すべく政治資金について、法に基づき厳正に管理を行い、問題を指摘された場合には説明責任を尽くすことができるようにするとともに、大臣規範に定められている事項の遵守はもとより、政治倫理にもとることなく、法令を遵守し、政治家の道議を守るよう閣僚に徹底したところであります。」だけです。法令遵守なんて、法律変えちゃえばそれまでだし、政治家の道議って、そもそも世の中からしたら・・・これを読む限りは「全く反省してないし、変える気もないな」という感じです。

　その反面「公務員一人ひとりが高いモラルを維持し、能力を高め、誇りをもって職務に専念できるような総合的な制度となるように、公務員制度改革を進めてまいります。」
　ふーん“公務員改革”はやるんだ。結局、“公務”を“民間”に売り飛ばすことはやめないのね・・・わかりやすいですｗ

　そして、聞き捨てならないのは

「歳出改革・行政改革を実施した上で、それでも対応しきれない社会保障や少子化などに伴う負担増に対しては、安定的な財源を確保し、将来世代への負担の先送りを行わないようにしなければなりません。今後、早急に、国民的な合意を目指して、本格的な議論を進め、消費税を含む税体系の抜本的改革を実現させるべく取り組んで参ります。」

　これ、騙されたら絶対にだめですよ！
　これまでの消費税が何に消えたか知っていますか？
　ほとんどが法人税の引き下げです。法人税の引き下げで最も得をするのは大企業です。消費税だって、一定の輸出額がある企業には還元があり、これで大企業はまるまる太っています。社会保障の財源に消費税しかないなんて、全くのウソです。
　ちなみに、これは民主党も同じ方向性をもっています。税制改革の動きは気をつけて見ていた方がいいと思います。

　また、ものすごくわかりやすく具体的な内容がもう１つ。
　それが『日米同盟の堅持』です。その中で急務なのが『海上自衛隊のインド洋における支援活動』だと言っています。
　「国連をはじめ国際社会から高く評価され、具体的な継続の要望も各国からいただいています」と言っていますが、そもそも国連に感謝しろと迫ったのは日本自身です。国際社会と言ったって、『国境無き医師団』の人はそんなこと現地では話題にもないっていないと言っていました。結局、１番喜んだのはアメリカでしょう。
　
　ミャンマーでの邦人死亡事故のことにも触れ「日米同盟の強化とアジア外交の推進が共鳴し、すべてのアジア諸国において安定と成長が根付くよう、積極的アジア外交を進めます。」と言っていますが、「日米安保体制でアジアの動きを監視するぞ」という牽制にしか読めません。日本はアジアの一員として他の国と対等に付き合うべきです。


　まったく、これだけでもあきれますが・・・
　締めの言葉の中に、これらの姿勢を最もよくあらわしている部分があります。
　
　「老いも若きも、大企業も中小企業も、そして都市も地方も、自助努力を基本としながらも、お互いに尊重し合い、支え、助け合うことが必要である」

　この下りで言いたいことはただ一つ「貧乏人も病人も無職もワーキングプアーも自分の経済力で生きていけ。金持ちも貧乏人も平等に国にカネを払え」ということです。


　これって、どんなに言葉を変えても、結局は小泉、安倍と同じってことですね。
　貧乏人のあたしには、虫ずが走るほど、嫌な内閣です。

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