「何で理解をするような努力をしてくださらないのか。見解の相違じゃないですか、これは。いくら議論したって、賛成とは言わないんでしょ、結局。」
共産党の小池議員によるインド洋での海上自衛隊給油問題について、福田首相が本音を出した。
今までひたすら低姿勢だった福田首相。ときには笑みさえ浮かぶことも。
低姿勢はもっぱら民主党に対して(日経)だそうだけど、つまりは民主なんて怖くないということ。
霞ヶ関にいたことのある国家公務員の知人によれば、共産党以外の政党は事前に質問がきて、下っ端職員がやりとりのシナリオを作っているとか。質問そのものを公務員が作るケースもあるらしい。これが自民党が官僚政治から抜けられない理由なのだけれど、そう考えると民主も自民も根は同じってこと。
これじゃぁどんなに民主党がパフォーマンスをしたって福田の手の内だ。
その上、民主党は新テロ特措法の対案が作れずにいる。
福田にしてみれば、とりあえず11月に一旦海上自衛隊を引き上げて民主党に花を持たせ、その後『協議の結果』としてちょっとだけ内容を変えた新テロ特措法を提案することも想定しているのではないかと思う。
その点、共産党は違う。
「蚊帳の外」とバカにされながらも、党独自の対案をぶつけてくる。
現実離れとバカにされるが、結果的には郵政民営化も構造改革も国際貢献も共産党ならした警鐘に近い状況となっている。
頑固だし、選挙の仕方については内部からすら反対意見が出ているようだけれど、正直貧乏人のあたしにとっては、最も身近な政党に思えてくる。
ポーカーフェイスの福田首相を本気で困らせることができるのは、田中眞紀子ではなくて、共産党らしい。
ちょっと愉快なニュースだった。