埋もれ火のアンソロジー

霧というものは知っている。

だが、それは滅多に見たことがない

たま～に釣りの朝のダム近くで霧に包まれたとか

それは非日常的な気象でしかない。

まさか！これほどの霧に遭遇するとは

思わなかった。



少し大袈裟な表現になるかもしれないが

大目に見て許してほしい。

霧の中に入った瞬間は

「道が濡れている。雨かな？」と感じた。

それが霧だとわかった瞬間、

旅先の奇跡のようなものを感じて感激したんだ。

ところが

前後左右に車がいない霧の高速道路って

なれてない人間には不気味なんだ。

やがて不気味な恐怖心に包まれた。

渚のシンドバッド

You tubeと記事とはなんの関連もない。

ただ自分が気に入ったYou tubeをのせてるだけ。

霧関係の歌にすればいいのだろうが・・・

霧の摩周湖ぐらいしか思い出せない・・・



PAに駐車しても霧だった。

車から降りて少し歩くだけで

霧が全身をあっという間にやさしく湿らすというのだろうか

不気味に濡らすといいうのだろうか・・・

静寂が美しくかつ不気味だった。



俺は死んだのじゃないか

死んだらこんな桐の中をゆくんじゃないだろうかと

あれこれ想像したさ・・・



しかし「霧の町三次市」を体験したくて

三次ICを一目散に目指した。

江の川本流可愛川、

及びその支流、

馬洗川、

西城川、

神野瀬川が交わる盆地を中心とした地域。

河川の合流により

夏場から秋にかけこの地方では

珍しい霧が生じやすく、

地元では霧の町とも呼んでいる。

三次市ICを降りても霧だった。

西も東もわからない中で

迷ってもしかたがないので大きそうな道を

あてもなく走る僕だった・・・・・。


すずめ

霧の中の少女