我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

あぁ、今日も…


朝起きたら鼻の奥が痛い。
風邪？
そういえば職場では何人か風邪ひきがいる。

が、なにか違う。
起き上がると鼻の奥で何かが動いた。

そういえば昨晩の２軒目の店でピーナッツを食べていたら、何かの拍子に鼻の方へピーナッツが入ってしまい、むせたのだった。

あれか。
取れたと思っていたが、残っていたのか。
酔っ払っていたから良く思い出せない。

取れないものだろうかと、鼻をかんでみたり空咳をしてみたりしても、びくともしない。
普通にしていると、少しだけ鼻が詰まっている程度の感覚しかないが、なにかのきっかけで少し位置が動くと粘膜を擦るのかチクチクと痛む。
うがいをしてみたら、少し血も出ているようだ。

モヤモヤしたまま出社。
なんとも落ち着かない。


昼食はすずらん通りにたぶん新しく出来た茶子溜り（ちゃこだまり）というそば屋に入ってみた。
古い雑居ビルの地下に降りてみると、入り口を入ってすぐのところにはバーカウンターが設えてあり、その奥の客席はなにかのショウルームのようだ。
右側は座敷になっていて、小さな木箱がテーブル代わりに沢山置かれている。
私が座った椅子席も茶箱が椅子代わりだ。
そして奥にはソファ席もある。

テーブルに置かれていたチラシによれば、熊本の老舗の醤油屋が始めた店らしい。
こだわりの純国産食材を厳選したのだそうだ。

本日の冷たいそばを注文。
もりそばの上に茸の煮びたしと茹でた青菜が少々。
他に漬物、わらび餅。
店員が「一口目はつゆにつけずに、こちらの藻塩で召し上がって、そばの香りを堪能してください」と言う。
薀蓄そば屋である。
薀蓄そば屋であるが、そんなに鬱陶しくはないし、量もまずまずで値段も安い。

それに確かに藻塩で食べるそばも悪くはなかった。
でも、醤油屋なんだから「本店自慢の醤油を使ったつゆでご賞味ください」の方が正解なんじゃなかろうか。

いずれにせよ、まずまずの店だ。
ただ、心配はいつまで続くかだ。
狭くはない店内に、私が滞在中の客数は私を含めて５人だけ。
昼の１２時台にこれだけ閑古鳥が鳴いているようでは先行き多難である。


満腹、満腹