我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

昨日は再び厳しい残暑だったが、今日は時折強い雨が降り気温もぐっと下がった。
暑ければ暑いで家に引きこもり、天気が悪くなればこれまた引きこもる。
気をつけなければ、私も父のように、老後は毎日家でゴロゴロ過ごすことになってしまいそうだ。

昼食は、妻が知人からいただいたアル・ケッチァーノのホタルイカのオリーブオイル漬けを使ったスパゲッティを作ってみた。



アル・ケッチァーノは年間数万人が訪れるという、山形県鶴岡市にあるイタリアンレストランだ。
この店のオーナーシェフの話をあちらこちらで読んだことがあるが、読むたびに偉い人だなぁと思う。

幕末戦争で会津と共に幕軍に味方したばかりに長年悲哀を味わってきた土地に、自信を取り戻させた人らしい。
地元の食材を発掘し、自分の店の取材に応じる時は、食材の生産者や庄内の風景も取り上げてもらうことを条件とすることにより、地元の庄内地方を元気付けてきたという。

きっと東京の店への引き抜きの話も山ほどあったに違いない。
しかし、地産地消にこだわって今の評判を勝ち取った人だ。

我が故郷にもこういう人物が現れればなぁ。


さて、今日のスパゲッティは、ホタルイカの缶詰をフライパンに開けて温めながら麺の茹で汁を混ぜ、乾燥バジルとチリペッパー少々、ふたつ切りにしたミニトマトを加え、茹で上がった麺と合わせた。

缶詰についていたレシピにはドライトマトと唐辛子のなにやらを使えと書いていたのを、家にあるもので代用した分、今一つ塩加減が決まらなかったけど、それでも香りも良いし、味もなかなかのものだった。

鶴岡まで行くのはちょっと大変だけど、これはやはり一度ヤマガタサンダンデロ
へ食べに行ってみなければならないかな。



満腹、満腹