我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

某ドラッグストアにてハイチオールCを買い求めた。
すると、若い女性店員が「お客様のお求めの効能は、シミ、ソバカスですか？それとも…」と言い澱んだ。

私は20代ぐらいまでは色白の美肌で通っていたが、さすがにオヤジになって色褪せてきている。
それでもまだ色白の面影は残っている一方で、確かに年齢とともにシミが出始めている。
ま、ソバカスの心配はないけれど。

しかし、シミ、ソバカス対策のためにハイチオールCを飲むのではない。
若い女性に向かって言うには気恥ずかしいけれど、言い淀んだ彼女にもそれなりの奥ゆかしさがあるわけで、年上の男としてははっきり白黒つけてあげるべきだろう。

「二日酔い対策です」

すると、彼女の表情がパッと明るくなって、「それでしたら、値段はお高くなりますが、ヘパリーゼの方がおすすめです」とテキパキと言った。

「ありがとう。だけど、飲み慣れているからハイチオールCでいい」
「そうでしたか。飲み慣れているなら、その方がよろしいと思います」

そうやって、ハイチオールCを選んでおきながら、商品を受け取った後で尋ねてみた。

「ところで、そんなにヘパリーゼって効くの？」
「ええ。もちろん個人差はありますが、ヘパリーゼの方が効果は高いと評価されています。ドリンクの他に錠剤も出ましたので、かなりお得になりました。でも、普段からハイチオールCを飲まれて効果があるなら、替えることはないですよ」

年がら年中酔っぱらっているオヤジと思われたのではないかと、ちょっと恥ずかしい思いをした。


ちなみに、今日は二日酔いだったわけではなく、ハイチオールCの在庫が減って来ていたから補充したのである。

それにしても、ハイチオールCを飲むようになってから、飲んでも調子がよくって二日酔いすることが極端に減った。
少なくとも、飲んだ翌朝に頭が痛いとか気持ちが悪いという状態はしばらく経験がない。
せいぜい、翌朝会社に行ってもまだ酔っぱらっていてフラフラすることが、稀にあるぐらいだ。
そのハイチオールCより効き目がすぐれたヘパリーゼを飲んだらどうなるのだろう。
底なしの笊状態で酒が飲めるのだろうか？


満腹？