我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

今日は涼しいけど、湿度が高い１日だった。
犬と歩いていると、あっという間に湿気を体中に纏っていた。
ミストサウナの中を散歩しているみたいだ。
やれやれ。

街角で、６０は過ぎているであろう２人の掃除婦が、ごみ箱を間に険しい表情で対峙していた。
最初は、中肉中背の方が一方的にまくしたてていたが、ついに堪忍袋の緒が切れたとばかりに、もう一方のひょろっと痩せた老女が大声を上げた。
「どうしてあんたにそんな風に言われなきゃならないの。もういい加減にしてちょうだい。我慢ならないわっ！」
すると中肉中背も一段と声を張り上げる。
「いい加減にして欲しいのは、私の方よ。私が何かするたびにみんなで『そうじゃない』とか『もっとこうしろ』とか。うるさいのよ。あんたたち何様のつもりよ。私に命令するのはやめてよ。そりゃ私は要領が悪いかもしれないけど、一生懸命やってるのよ。それなのにみんなで私をバカにして。もう耐えられないわ」

最初は中肉中背が痩せた方をいじめているのかと思ったが、どうも私の耳に聞こえてきた内容からすれば、中肉中背を同僚たちがいじめていて、その怒りが一番気の弱そうな（たぶん）痩せ女に向って噴出したという構図のようだ。
ま、しかし、中肉中背は自分でも要領が悪いと認めているし、「そうじゃない」とか「もっとこうしろ」というのは仕事の指導の一環と思えなくもない。

いずれにしろ、みんな口のきき方にやさしさがないのだろうな。
私も大いに反省すべき点がある。


今日の昼は、妻のお気に入りのミートソースのパスタにした。
具はシンプルに挽肉とタマネギだけにしようかとも思ったけど、スーパーでふと目にとまったので、ホウレン草をフィーチャーしてみた。
まずまずの出来だ。

週が明ければ、いよいよ祭りが始まる。