温故知新
今日の朝日新聞に掲載された、憲法学者・樋口陽一先生のインタビューが良かった。
「憲法とは何か」がきちんと据えられた主張がなされている。
翻って、改憲論者の主張は「外国からの押し付けだから、認められない」という以上の論拠が聞こえて来ない。
ひどいのになると、目先の事象だけを捉まえて「時代の変化に対応した憲法を」なんてことを言う。
憲法とは、時代や社会が変わっても変えてはいけない普遍のルールではないのだろうか。
樋口先生もそういう話をされていたのだと思う。
憲法とはかなりレベルが違うが、社内規程やマニュアルでも、設計思想や制定の経緯・背景を忘れて近視眼的につぎはぎの改訂を行った結果、事故が発生することがままある。
本質は何かを知らずに上っ面を舐めるだけの仕事をしている輩が多過ぎる。
特に若いうちは調べたり考えたりにもっと時間を掛けて基礎体力をつけなくてはならないのに、それができていないし、会社側も10年後の活躍を期待する人材育成をする余裕を失ってしまった。
学校を出たての小僧の即戦力なんてのは短期間に消費されておしまいだし、即戦力にすらならない連中は置き去りにされる。
それが今の日本だ。
衰退するわけである。