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カテゴリ: |__病虫害
今年は、みたことがない虫をよく見かけるようになった。その虫は、最初はサツマイモの苗に発生したようだ。
最初はたいしたことはないだろうと見過ごしていたが、ヒマワリにも多くみられるようになったので今日調べてみたら、どうやら害虫らしい。 その名も「アワダチソウグンバイ」。名前のとおり、セイタカアワダチソウを吸汁する虫で、アメリカ産。 やはり、セイタカアワダチソウばかりではなく、ヒマワリ、サツマイモ、キク科の草本も食するらしい。 しばらく放置していたので、サツマイモの葉はみすぼらしく白斑だらけになってしまっていた。幼苗だから、放っていたらかなり甚大なめにあっていたかもしれない。 本日早朝、ニームオイルを散布してみた。 そして、夕方見てみたらまだ元気なようだが、明日朝もう一度チェックする。 もうひとつ、見慣れぬアブラムシが、そのセイタカアワダチソウに密集している。 (ここには、今日はニームオイルは散布していない。) その名も文字どおり、「セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ」といい、今のところセイタカアワダチソウ専属のようだ(多分)。 「セイタカアワダチソウ」が日本にやってきて、それがモータリゼーションの進展によって、急激に日本全土にはびこるようになったが、その天敵もまた追うようにやってきた。 こうして、自然が自己バランスをとっていくのだろう。自然のメカニズムの奥深さを感じる光景だ。 そしてさらに!その外来種のアブラムシを、おそらく日本のテントウムシが食していた。 また、写真を見て初めて気がついたのだが、このセイタカアワダチソウの葉先が何者かによって食べられている! この帰化植物の天敵は、他にも確実に増えているようだ。 ふと、その隣を見ると......。 一昔前は、日本の普通の庭にあたりまえのように咲いていたという「オシロイバナ」が咲いている。 鳥が運んだろう毎年うるさいくらいに生える「オシロイバナ」。こぼれダネでの開花3年目。今年は十数株ポット上げして欲しい人にあげた。 いつの時代なのか、日本の原風景として懐かしささえ感じさせる「オシロイバナ」だが、これも帰化植物。 奇しくも南米原産だ。 この下に、「マツバボタン」が咲いている。 最近思うのだが、「害虫」の概念をすこし多角的視点から考えていかないと「害虫」防除は難しいのかな、と思う。 たとえば、「アリ」。アブラムシ対策の視点では憎きやつだが、雑食性で強力な兵士である彼らは、コガネムシの幼虫を抑制してくれているかもしれない。 などなど、いろいろあるようです。 これからは、ニームオイル散布も年に数回、必要な時期を見極めて最低限の散布回数にする予定。しかも、散布エリアを50%を上限としていこうと思っている。 自然の自己調整能力は、かなり強く大きく、奥深いものかもしれないと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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