今日は「アビス 完全版」のDVD観てました。メイキングも見ました。ジェームズ・キャメロン監督がリアルさにこだわった入魂の作品だというのが伝わってきました。全体の半分くらいが、本当の水中での撮影で、かなりの危険や苦労があったようです。製作年が1993年ということで特殊効果を使うという選択肢もあったのですから。ぜんぜん使ってないわけではないのは映画を見ればわかります。海の深遠(=ABYSS)のエイリアンや生き物のような水の動きには有名なILMが特殊効果を担当しています。(PS:よく思うのですが、海外の映画とかの題名ってダイレクトなつけかたしますよね。邦訳されるときいいのか悪いのか、題名が極端に変わる作品がありますね。「ハムナプトラ」は原題は[MUMMY」=ミイラですから。)
ところで、「アビス 完全版」では、「アビス」より30分程度長く、主人公やクルーの描写や、クライマックスの大津波のシーンが追加されているそうです。メイキングでも評価が分かれるだろうみたいなこと言ってました。私は劇場版を知らないので、せっかくDVDにするなら、劇場版エンディングも特典メニューに入れておいて欲しかったです。10年以上前の作品でいい線いっていると思います。海中エイリアンの母船?の蛍光みたいな表現は、今の特殊効果に慣れた目には少しちゃちに思えました。それでも海中に閉じ込められた人間のヒューマンドラマみたいなところもあり、スリリングさの演出も人間の置かれた状況による心理的な面も加わって、舞台設定と脚本・演出の光る作品です。
ストーリーの始まりは、行方不明になった米・原子力潜水艦救出指令を受けた深海油田発掘基地「ディープ・コア」のクルーと海軍ダイバー・チーム”シール”は、その地球上の未知なる場所”暗黒と寒冷と恐るべき水圧で人類を拒むアビス(海溝)”へと足を踏み入れることになります。突然海上との連絡も途絶えてしまい海中に取り残された彼らを待っていたのは・・・。
「アビス 完全版」