私が買った初めての韓国映画のDVDです。コレクションはどちらかと言うと洋画で、ジャンルはSF・ファンタジーにちょっと偏り気味です。
この作品は予約で買いました。韓国では私の知る限りSFは少ないと思っていたので、珍しさとSFジャンルに惹かれて購入しました。
何度か観ましたが、この作品は情感が豊かに描かれていると思いました。アクションはワイヤーアクションと殴りあいと銃撃で、雰囲気は「マトリックス」韓国版と表現出来るでしょう。ストーリーの中心の人間とアンドロイドの恋は、小説では日本のSF作家、眉村 卓の20年以上前の小説「わがセクソイド」・・たしかこんな題名の中編小説が同じようなネタを題材にしてました。展開も過去のイメージですが近いと思いました。眉村氏のは題名がきわどくてその題名では絶対映画化は無理ですが、内容は人間とアンドロイドのほのかなロマンスです。ハリソン・フォードの「ブレードランナー」もこのタイプのロマンスが一部描かれています。
ストーリーの基本設定は私の印象では真新しいものではなく、SFでは以前から用いられてきたSFジャンル内の異なった生命のロマンスジャンルと言え斬新ではありません。
でも何度か観て、やっぱりトータルなイメージではこの作品は一種独特の雰囲気があります。
構成は実写とCGの合成でこれも世界的には新しくはありません。でもなんか感動するんです。「ブレードランナー」は映画の雰囲気の切り口が奇抜でちょっとついていけない部分が多くありました。この作品はすーっと入ってくるんです。ロマンスの表現が純愛っぽいからかもしれません。日本人がもしかしたら忘れてしまった心が、この作品にはあるように思えます。
評価は分かれるでしょう。おいしいところのパクリと言い切る人もいるかもしれません。その辺は個人の自由ですから。私的には良かったと思います。
時代は2080年。ストーリーは、人間に恋するアンドロイドの女性と、そのアンドロイドを愛した特別捜査官との悲劇的な愛を綴った物語です。韓国で初めて100%デジタル製作を採用した作品だそうです。日本SF映画より世界観は大きいように思えました。人間とアンドロイドという異なる種の関わりあいを通じて、”愛”に思いをはせさせてくれる作品です。
舞台は、「メッカ・ライン・シティ」という巨大都市に変貌したソウル。そこでは遺伝子工学の発達が頂点を極め、アンドロイドと人類の共存が可能となっています。しかし離脱アンドロイドによる犯罪の増加が街を荒廃させています。スラム街も出てきます。有害なアンドロイドの除去を行うMLPCの特別捜査官Rは激務に追われる中、一人のアンドロイド・リアに出会い・・・。
「ナチュラル・シティ」