20年以上前の「猿の惑星」のリメイクです。2001年製作版と前作には20年くらいの開きがあるわけです。
個人的意見では、初回のチャールトン・ヘストン主演版とリメイクを比較すると良くなったところは、アクション、CGなどの映像技術的面でしょう。
前作より特に悪くなったとは思いませんが前作が意表をついた設定を初めて使った点から、おそらく映画史に残る作品になるのは前作の方だと思います。
リメイクの方は派手なアクションなどは明らかに、現代映画の娯楽性を上げていますが、それ以上ではないように思えます。それなりに、リメイクがはじめての人にはいい作品と写るでしょう。リメイクの完成度は高いと思います。
あとは日本語の題名ですが、「猿の惑星」は日本人向けですが、英語では「猿=Mpnkey」と「類人猿=Ape」とは明確に区別されます。「類人猿=Ape」は、チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、テナガザルの4種類で、ニホンザルなどの猿とは違うのです。ですから登場する猿(正確には類人猿)は、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンしかいません。これは前作、リメイクとも日本語の語呂を良くするためにつけた邦題ですが、字幕・吹き替えともストーリー中の会話に矛盾が出ています。「猿(Monkey)と類人猿(Ape)を一緒にするな」と会話中で類人猿が言うシーンとかです。
それでも娯楽作としての出来はいいと思います。
「猿の惑星」リメイク 「猿の惑星」チャールトン・ヘストン版